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子育て罰・だがママは神

縮小社会ということで前回書きまして、子育てに言及したのですが。

こども家庭庁が発足して、少子化対策をしていくところではあるんですけれども、子育てを応援してほしい、子育て現役の人の親世代が、意識を変えるのが難しいように思えます。

自分の子どもが小さかったときもそうですし、この前見かけたんですけれども、暖かい日に公園でレジャーシートを敷いて、赤ちゃんとママ一組がお花見していて。

お母さんはスマホで多分LINEか何か打っていたんだと思うのですが、赤ちゃんがママのひざにつかまって立とうとしている状況。

それを見た老婦人が「あなた! 赤ちゃんが、ママかまって、って言ってるのよ! スマホ見ているから気づかないんでしょ、かわいそうよ」と。

私が見る限り、赤ちゃんをほったらかしているわけではないし、危ない状況ではないし、そう知らない人が責め口調で言うもんじゃない、と思ったわけです。

(私は、「お母さんがそんなだから赤ちゃんがかわいそう」と言われるのが本当にいやでした)

子どもと二人っきりで、「孤育て」のときって、スマホで誰かとつながっていたい。そうでないと、子どもに当たってしまいそうで。そういう気持ちを思い出しました。

私もさんざん言われていたのでバイアスがかかっているかもしれませんが、「嫁(&全国の嫁と呼ばれる立場の人)にはきつく言っていい」という、孫がいる人共通の観念があるなと。

きっと、ご自身も、赤ちゃんがいるときに、今の自分と同じ世代の人達に言われていて、現在昔の自分と同じ立場の人に向かって復讐しているような感じがするんですよね。

電車などで子どもが泣くと、周りの目にびくびくして一生懸命子どもをあやそうとしているママ、見ていて痛々しいです。本当に「子育て罰」を受けているみたいです。

「子どもが泣いてうるさい」とか怒る人がいるから。走り回って人に迷惑をかけていても注意しないとか、極端な人には冷静に注意したほうがいいかもしれないけれども、赤ちゃんが泣くのはどうしようもないですよ。

そのどうしようもない状況で、「うるさい」と怒ってくる人、何か違うことでストレスがたまって八つ当たりしているんじゃないでしょうか。

前述の、ママからすると親世代、義母世代の人達の行動も、昔自分がやられたからという八つ当たりに見えます。

八つ当たりって、仕返ししてこなそうな人にしますよね、自分より弱そうな人に(わあ、情けない)。弱い人に八つ当たりして強く出る人、人として恥ずべきと思いますけれども、社会全体でママたちを弱いと思っているのも悪い。

というか、強い、弱いじゃないですよね。社会全体で守らなければいけないけれども、弱いから、じゃなくて、偉いから守ってと言いたい。

こんなに子どもを育てにくい社会で、必死で子どもを守り育てている、偉い。さらに仕事も頑張って続けようとしている人も多い。わあ、偉い。

もう神格化するくらい、極端にママ偉いという意識にならなければ、これからたくさん子どもを産み育てようと思う社会にならない気がします。

生んでくれてありがとう! 
うわあ、赤ちゃん育てていらっしゃるんですか、ありがとうございます! どうぞ、ベビーカーでお子様とお通りください、あ、ドア開けますので少々お待ちください!

ってみんなで言っていいと思います。

ママのほうも、それをありがたく受け止めて、偉いじゃなくて「偉そう」になっちゃいけないですけどね。カンフル剤としてはそのくらいの態度に社会がなってもいいくらいですよ。


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