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女性だからじゃなく力があるから

弊社で仕事をしてくれている人は皆さんママです。

特にママだけ募集しているわけではないのですが、私が母親ですからそういうカラーが出ていますし、会社を始めたころは意識的に「ママも活躍しています」ということを言っていたと思います。

でも最近、「ママを応援しよう」と意識はあまりしていません。

ママを応援していないわけではありません。

でも、ママ、みんな頑張ろうよ!っていうのも違うんですよね。それは国が掲げていることで、企業の人としての私はそうじゃない。

弊社のやっていることに共感して、弊社が必要とする力があり、一緒に働いてくれる人ならば、女性でも男性でも、子どもでも大人でもいいのです。

社内はママ、女性ばかりだけれども、取引先はほぼ男性ですしね。取引先も大事な協力者です。私がママだから、女性だから依頼するというお客様はいませんし、仕事をするときにママだから何かが変わるわけでもない。

今、スタッフはママならではのことで奮闘していて、私も一緒に考えることが多いですが、それはその人の状況の一つ。私が見ているのは彼女たちの力。その力を貸してもらうためならば、私も力を貸す。ママだから雇用するのではない。

まだまだ社会では女性の子育てや家事の負担が大きくて、力があるのに活躍できないママがいる。私は活躍する場所をまだ得ていない力を探している。だから力を持っていても活躍できていない人が多い、ママに出会う。

子どものことで休まない、安定した時間が取れる人であっても、いいものを作るというモチベーションがなかったらだめなのです。不安定でもいいから、最後までいいものを仕上げようというモチベーションと、いいものをつくる力が最優先です。

営業ならば、制作セクションがつくったいいものを、たくさんの人に知ってもらって、弊社にものづくりを依頼してもらおうと動いてくれることが一番です。

だからこそ、弊社で仕事をするママに自信を持ってほしい。

「ママを応援するために自分は雇われたのではない。力があるから雇われたのだ」と。

これからますます、個人の人間的な力がなければ仕事を得られなくなってきます。女性だ男性だとは言っていられません。

女性に家事育児負担がいきがちでも、できる限りパートナーに一緒にやってもらって少しでも負担を軽減しながら稼いで、二人のお金で家事育児を分担し委託し、究極のバランスをとりながら少しずつ女性の稼ぎを上げていくしかない。

長時間労働を長年続けている男性に、さあつべこべ言わずに今すぐ家事育児を完全に分担しろと言っても、無理です。現実的に、まだ稼げていないときにパートナーの収入がなくなるのも困ります。

この状況でできるだけ仕事の時間を作るという、徹底した効率化をする力もいります。

戦国時代だとふと思うのですよ。気が抜けない。だからこそパートナーとの本当の協力が必要で、こうして人と協力する力がまた仕事で生きてくる。そういうループに入ったら、どんどん力を持っていい仕事ができるようになるのではないかと思うのです。

男性も女性もです。

卒論で書いたんですよね。男性も女性もジェンダーで苦しんでいると。男性と女性という違いは厳然としてあると思います。あまり差がない人や、どちらの特徴も持っている人はあまり差がなくてそれはそれでよろしいです。また別の話。

男性も女性も苦しんでいるから、男性も女性も一緒に解決するんです。

女性だったり男性だったりする前に、人間として、したい仕事をして楽しく生きるために。

原田あやめ



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