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今の自分と社会のつながりを考え、そして今後より幸せになる方法を考える場「キャリアドック」

昨日は、自己啓発コミュニティのOn Zoomで事例研究会がありました。狙いはキャリアコンサルタントの人が集まって、こんな視点がある、こんな関わりあい方がある、といったことをザックバランに話し合うことで、対人支援者としての感度をあげる集まりでした。

 今回の事例内容の逐語に『仕事は収入のためと割り切り、淡々と仕事をしてきた方が他部署の方から先輩職員に理不尽な扱いを受けていることに気づき、腹が立っている。』に対して、『仕事に集中できていない』という問題点をあげる方がいらしてなるほどなと感じた時間でした。

キャリアカウンセラーが相談者に「経験の再現」を促すことがありますが、この事例の相談者には前職での人間関係による苦い関係があった。今の職場で同じ状況だとすれば、相談者のこれからにとっても同じ状況が繰り返される可能性も高いのではと感じました。
この事例にある相談者にとっての前職時に「怒り」「悲しみ」「後悔」など激しく辛い感情の中にあったならば、自身を冷静に認識できなくなっている状態、つまり「経験に埋没している」状態に対して客観視を促すというアプローチもありだなと感じました。


定期チェックを「人間ドック」をもじって「キャリアドック」という名称で企業の中での仕組みがあります。「他人事の世界」、「自分を含む世界」を吟味して、今の自分と社会のつながりを考え、そして今後より幸せになる方法を考える場としての「キャリアドック」です。キャリアドックの仕組みの構築により、社会が成熟の方向に向かっていけば良いなと感じます。

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