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「傾聴」できる人には「生き抜く力」が備わる!?

「今更、傾聴?されど傾聴」というオンラインセミナーを受講しました。
傾聴とは、カウンセリングプロセスを目的に向かって前進させる条件である。ということを改めて認識できた場となりました。

 この傾聴は、『スタンフォード式 生き抜く力』著 星友啓に書かれている「生き抜く力」3要素の1つめ「聞き取る力」や2つめの「共感する力」にも通じます。これにはやはりトレーニングが必要だと。また、キャリアコンサルタントの「助言及び指導」の原動力に傾聴があたります。

 CL(相談者)が、「最近、転職しようかなと迷っています」と、カウンセリングに来訪した目的を語られたとします。傾聴を重ねていくと「今の会社には転職したばかりで、上司にうちの会社には君には合わない」と言われ、「実は、転職したくない」という主訴につながっていく。

この「実は、転職したくない」という問題を2人が共有し、目標から、スモールステップで何をやっていくのか、を合意して進めていく。
この流れに必ず必要になるのがカウンセラーの傾聴になります。この間、CLは、少しずつ自分自身に耳を傾けるようになっていき、ついに自然な方向に変化し成長することができるようになっている自分を見いだしていき、自己理解が進んでいきます。

独り善がりな支援になっていないかを振りかえる
 ・決めつけに基づく、時期尚早な助言 → CLの主訴に基づく適時な助言
 ・CLの戸惑いに説得で応じる → 戸惑いからヒントを得る
 ・相談者の依存を促す → 自立を促す
 ・支援者がワンアップの立場にいる → 対等なパートナー関係にいる

どのように、聴くのか?
 ・無条件の肯定的関心
 ・共感的理解
 ・一致(つくろわない誠実性)

何を聴くのか
 ・事実・・・ 何があったのか?
 ・感情・・・ どのように感じているか、(認知)
 ・計画・・・ 欲求は何か? どうしたいのか、どうありたいのか

 支援者が聞きたいことを聞くのではなく、相談者が聞いてもらいたいことを聴く。

支援者の心がけとして、
 ・なおそうとするな、わかろうとせよ
 ・言葉の奥にある心を聴く

されど傾聴ですね。これからもトレーニングを重ねて行きたいとおもえる学びの1日でした。

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