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マルコポーロという紅茶

マリアージュフレールという紅茶屋さんをご存じでしょうか?
お店の前を通るだけで、なんともいい香りがするんですが、
このお店で一番有名な紅茶が、マルコ・ポーロです。

直営店以外でも、セレクトショップなんかにも置いてあるくらい人気の紅茶です。
たまにカルディ的な輸入食品店にお安く売ってたりも。

このなんとも言えない芳醇な香りは、多くの人を虜にしています。

さて。この香りって、茶葉の匂いなんですかね?

マルコポーロの香りは茶葉ではなく香料!?

マルコポーロの表示成分を見てみましょう。

原材料:紅茶、香料
https://www.amazon.co.jp/dp/B001N26WCE

そう、紅茶と香料でできているのです。

もちろん、茶葉の香りと香料の香りが調和してあのえもいわれぬいい香りになっているのですが、茶葉100%由来の香りではないんですね。

フレーバード・ティーと呼ばれるジャンルになります。

香料をつけたお茶って邪道じゃないの・・・?

そんなふうに思われる人もいるかもしれません。
良質な茶葉なら、茶葉で勝負しろよ!!みたいな。

実は全然邪道ではなくて、お茶の歴史が古いイギリスでも、フレーバード・ティーは楽しまれています。

1)フレーバード・ティーは、「茶葉に香料を噴霧などして着香した茶」です。
基本は茶葉にあるのではなくて、フレーバーにあります。従って茶葉の香り、味が強すぎると折角のフレーバーが負けてしまいますから、使用の茶葉は特徴が少ない穏やかな物が向いています。代表的なものにアールグレイ・ティー、アップル・ティーがあります。
https://london-tearoom.co.jp/blog/flavored-tea_scented-tea/

そう。アールグレイも、茶葉本来の香りではなく、ベルガモットの香りを吹き付けているのです。
(知ってた?私はこの業界入るまで、そういう香りの茶葉なんだと思ってました!)

香料業界にいると、人にもよりますが、フレーバーが強すぎるものはちょっと敬遠してしまうようになります。
でも、マルコ・ポーロはずっと好き。
何と何が合わさった香りなのか、分からないくらい全てが渾然一体となって、芳醇で、たまらん!

マルコ・ポーロの香り、未体験の方は、ぜひお近くのお店に行ってみてください。
ちょっと緊張する店構えですが、色々なお茶の香りを嗅がせてもらえるので、他にもお気に入りが見つかるかも。

ティールームでは、ケーキをいただきながらポットでお茶を出してくれて、幸せな時間が過ごせます。ぜひ。


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