【片側顔面けいれん】服薬?ボトックス?手術?どう思ってどう決断したか

片側顔面けいれんの治療は大きく分けて3つあると言われています。服薬かボトックスか手術か。私は最終的に手術を選択しました(手術はこれからです)。

服薬治療

最初はクリニックで服薬治療を始めました。ビタミンB12の補給剤や痙攣痛を和らげる漢方薬も処方されましたが、メインの処方薬はテグレトール。細粒(粉薬)でした。

多少は効いたような気もしましたが、あまり効果はなく、一方で終日感じる眠気と全体的にぼーっとする感じがどうも合わず、早々に服薬以外の選択肢を選ぶことにしました。

あと、普通の街中の薬局にあまり恒常的に置いていない薬なのか、取り寄せを待つこともありました。

ボトックス治療

ボトックス治療は、病院の脳神経外科で受けました。美容で実施するボトックスとは量などが違うのかもしれませんが、よくわかりません。眼の周囲、口の周囲など痙攣しやすい場所複数個所に注射をします(麻酔はなしで冷やした後すぐ注射する、という感じでした)。私は、結構痛いと感じました。

効果はちゃんと感じられます。最初は効きすぎると注射した側の目が閉じにくくなるので(これも個人差があるらしい)、就寝時には「貼る眼帯」をして寝ていました。目が乾燥しやすくもなるので、処方された涙液タイプの点眼薬をしばらくマメに使っていました。2回目の接種以降は眼帯は不要でした。

効果の継続期間は人それぞれのようですが、私は4か月以上はもちました。次の接種の時に先生に「まだ前の効果が残っていますね」と言われたこともあります。

繊細な量の調整や場所の選択が必要なようで、影響で顔面麻痺が残ってしまうリスクもあると聞きました。ただ、後述の手術ができない場合はこの治療が基本になるので、こちらを選択している人も少なくないようです。

ちなみに、もちろん保険適用の処置ですが、1回につき1万数千円と結構な費用がかかります。

手術

専門的には「頭蓋内微小血管減圧術」というそうです。小さくですが、頭蓋骨に穴をあける手術です。怖い…ですよね。でも私は手術を受けることにしました。

理由は下記のようなものです。

  • 根本治療はこの選択肢しかない。ボトックス治療はこれからずっと数か月おきに注射をしなければならず、麻痺のリスクを抱えることになる。

  • 長年お世話になっているかかりつけ医に相談したら、「ボトックス治療を続けるとリスクもあるし、手術を受けられる体力のあるうちだったら手術を受けることをお勧めする」と言われた。

  • 手術によって症状が消失する確率が非常に高い。一方、合併症のリスクはあるが比較的低い。

  • この手術の実施数がとても多い、経験あるお医者様を紹介してもらえた。幸い東京に住んでいるので、そのような病院にもアクセスしやすい。

  • 紹介された病院はこの病気の手術を数多く実施しているので、看護師さんやスタッフさんもこの病気に慣れていることが資料や情報から感じられた。

  • 入院と自宅療養期間を合わせると3週間ぐらいの休職期間が必要になるとのことだったが、早めに相談しておけば職場の対応が可能な環境であった(決断したころはまさか入院時期に会社を辞めているとは思っていませんでしたが)。

服薬からボトックスへ、そして手術へ

人によって選択は異なると思いますが、服薬はあまり効果がないということが知られているようです。病院でも先生に「あれ効かないでしょ」と言われました。

なお、最終的に手術を選択しましたが予約できた手術日が1年以上先だったので、それまでの間はボトックス治療を続けています。

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