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愛道 第八章

悼みを乗り越えて

“You can’t truly heal from a loss until you allow yourself to really feel the loss.”
— Mandy Hale

「 失った悲嘆から立ち直るには、その悲しみを感じ嘆き切ること、自分の悲嘆を受け入れることです。」〜マンディ・ヘール

大切なものを失った悼み、グリーフを経験したい人はいません。それでも、人生において誰もが大なり小なり悼みを体験します。失ったものがあまりに大きくて心が痛くて、その痛みを感じるのがつらすぎることもあります。

忍耐強く自分の思いを見つめ続け、その変容を見守り続けると、少しづつ、辛い思いも感じ切る強さがついてきます。感じ切ることができて初めて、あなたは悼みを癒すことができるのです。 

前の章でお話ししたように、共感力はデイヴァインフェミニンの性質の一つです。共感力とは寄り添って共に感じる力。悼みから立ち直るためにはこの共感力が大切になってきます。何故ならそれは、自分自身に共感してあげることが、悼みを癒す上で最も重要なことだからです。

悼むとは痛みを受け入れるプロセス

悼みとは、大きな喪失感です。愛する人や家族の死に際して感じる悼みの他に、ペットがいなくなってしまったり、職を失ったり、引っ越したりした場合にも喪失感を感じることは珍しくありません。失恋したり離婚して悼みを味わうこともあります。

悼みは、人や状況によって様々な感じ方があります。鬱や、悲嘆や、無力感、怒り、不安、後悔、そして罪悪感まで持ったりします。悼みの度合いはその人の性格やシチュエーションによって違い、立ち直るのに何年も何十年もかかったり、そして時には来世にまで持ち越したりします。

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