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『屋敷の拝み(敷地の神事)』(その2)

 私は神人になって80年ほど経ちますが、皆様は沖縄の神人とは何か知っていますでしょうか。ユタは聞いた事があるかもしれませんね。ユタとは悩みのある人々に、神様、仏様から、その人の守護神、守護霊からのメッセージを受け、その意味を正しく伝える人の事です。そして、悩める人々に神の法、仏の法を正しく指導する事がもっとも大事だと思っています。
 ユタになるには、、、、大昔、人間はユタでした。自然と向き合い尊重し奉る事を重要としていた為、自然(神様)から、多くの感(メッセージ)を頂いたのです。科学、文化が発展するにつれ、人々は、感(メッセージ)が取れなくなってきたのです。
 もし、貴方が悩みを抱えていて、自然万物に感謝し心を沈め手を合わせ祈る事で、神様から感(メッセージ)、光が与えてくださる事でしょう。
 さて神人とは、村、国の代表として神様に使え人間の代表として行事を行う人の事をいいます。天皇陛下は国民の為、多くの祭祀を行っています。例えば1月1日には四方拝は早朝に伊勢神宮、山陵および四方の神々に遙拝します。また、11月23日に行われる新嘗祭は神嘉殿にて、新穀を天照大御神はじめ天神地祇に供え、神様の恩寵に感謝した後、天皇陛下がそれを食する祭祀です。
 私が生まれ育った今帰仁村古宇利島の神人行事で有名なのが、海神祭(ウンジャミ)です。省略して説明すると豊作や大漁を感謝すると共に人類発祥の兄妹(ウミナイ、ウミキの文化で知的生命体が神々を奉ったという深い心理が秘められています)の兄が残り、妹が舟にのり大宜味村塩屋に渡っていったという伝承で古宇利島を男神、塩屋を女神として感謝する行事です。また海神祭(ウンジャミ)については機会があれば詳しい説明をしたいと思います。
 このように、人々の代表として神行事を行う人を神人といい、私は古宇利島の神行事を人生をかけて行ってきました。その行事の中で『人間は時と節の行事を正しい心で神法に基づき行事を行う』これが私の使命となりました。
 さて、note二回目は『屋敷の拝み(敷地の神事)』(その2)についてです。

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