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こころほかほかあたたかい町をふりかえる 【はじまりのはなし】

こころほかほかあたたかい町(新潟開催の「こどものまち」の名称です)実行委員長 大岩彩子です。こども実行委員からあやぴーと呼ばれているので、NOTEもあやぴーでいこうとおもいます。敬和学園大学の教員で、批判的教育論(Critical pedagogy)、市民性教育、児童英語教育が研究分野です。「ここほか」の実行委員会は主に実行委員の私と、事務局長の大岩由次(オットで、広告代理業)で運営しています。第1回の開催をふりかえりながら、いまさらですが開催までの経緯やプログラムの様子、反省などを書いていこうとおもいます。

2023年8月18日・19日・20日の3日間第1回こころほかほかあたたかい町を開催しました。
企画段階ではこの夏が記録的猛暑となることは分からず、お盆を過ぎた新潟の夏なら大丈夫であろうという考えがまったく通用しませんでしたが、熱中症も大きな怪我もなく無事に終了することができました。

ミュンヘンで40年以上の歴史がある「ミニ・ミュンヘン」を発祥とする「こどものまち」は日本でも300箇所以上で行われています。こどもが「まち」をつくる遊びのプログラムで、簡単に説明すると多数の「お店屋さんごっこ」が集積し、そのごっこ遊びの種類が「職業案内所」や「ハローワーク」で選べるようになっています。参加するこども達は「市民」として登録され、お仕事を体験し、その「まち」の通貨を稼ぐことができます。そして、ここが大事なポイントで、こどもたちは「納税」します。納税後に手元に残った通貨を「まち」で消費することで経済が回ります。「まち」にはルールを定めたり変えるための政治の役割を担うポジション(議員や市長)があったり、市役所、税務署などの公の機関があったり、通貨を預けられる銀行などの「仕事」があります。
それぞれの「こどものまち」に特色があり、アート教育の要素が強かったり、職業体験の要素が強かったり、金融教育の要素が強かったりとさまざまです。実施主体も子ども支援、子育て支援の団体、社会教育団体、大学、自治体などさまざまです。

こんなに面白いプログラムが、新潟での開催はまだない!だれかが始めなくては!という思いで実行にむけて取り組んできました。きっかけはこんな取り組みがあるんだよと私がオットに話したことから。オットが「これを新潟でもやるぞ」と4年前から施設長と構想を練ったり、職員の理解を得られるよう働きかけたり、また県立公園での開催ができるようコツコツと布石を打ち、約1年半前からこども実行委員とワークショップを重ねてきました。ミニ・ミュンヘンや他の「こどものまち」をお手本にしながらも新潟の取り組みでユニークな点は:

1)こども実行委員が市内にある児童養護施設のこどもたち。

2)立ち上げの実行委員が、委員長のあやぴーと事務局長のオットだけでしょぼい。でも、立ち上げ後中学校教員の方、大学生2人がワークショップの手伝いや事前の準備に携わってくれ、実行委員5名体制となりました。それでも、実行委員がとても少ない。

3)協賛・共催なし(ギリギリで県民助け合い基金の助成を受けられました!)。多くのボランティア・プロボノの方に助けてもらって実現しました。

4)県立公園(屋外)での開催。

5)みならい仕事の導入。

6)こども大学の充実コンテンツ。

でしょうか。
次は開催に至るまでにどのように準備を進めてきたかを書きます。

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