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10/19 「●●しないなら、××するよ」=罰を与える、の影響

学校に行ったり行かなかったり、の小学校1年生の息子とのやりとりをマガジンで書いています。現在進行形。


水曜、息子が楽しみにしているプログラミング教室の日。

毎回、クラスの最後に作ったものを見せてもらうと、集中して楽しんだんだなということがよくわかるし、息子が作ってくるものがおもしろいので、私も楽しみにしている。

私は午前に出掛けて、夫と息子が夫の用事ついでにお昼ごはんを外で食べて帰ってきた。
夫が息子と本屋に寄ると、本や漫画を数冊買うという話にしている。
お昼ごはんは本屋の近くに行って新しい漫画を買ったらしく、帰ってから息子は早速私の部屋でカバンを放り出し、靴下を脱ぎ散らかして読み始めた。

彼は私の部屋で漫画や本を読むのが好き。
そして片付けが得意ではなく、脱いだ靴下が家中で転がっていたり、なぜこんなところから、という場所から出てきたりする。
(この日も息子の机の上は、プリントと工作とレゴブロックや空き箱とドリルと、が山になっていた……)

彼が漫画を読み始めた時、私は部屋で仕事中。
息子が私に似たのか、私自身も静かで一人でないと落ち着いて仕事がしづらいタイプ。
人が同じ空間にいると、動きや気配が気になってしまう。
カバンと靴下を片付けて、とか今仕事に集中したいから自分の部屋で読んでほしい、とか伝えたけれど、本人は漫画に夢中で聞いていない。

イライラして、かーちゃんの話を聞いてくれないなら、プログラミング教室も連れて行かないよ、と言ってしまった。
あー。よくないな。と思いつつ、イライラしていると止められない。

息子も口をヘの字に曲げて、私を叩いたり、カバンや近くにあったものを放り投げたりする。
やめて。痛いから。嫌だからって叩かない、ものにあたらない。
かーちゃんは話したいよ。
声はかけるけれど、息子はカバンも靴下もそのまま、無言で足を鳴らして部屋を出ていった。

その後、家を出る時間になっても、自分のベッドで漫画を読んでいる息子。

行かないの。
かーちゃんもあなたが作るもの楽しみにしてるから行こうよ。

と言っても、無視。家を出る時間は過ぎた。

プログラミング教室は、もちろん無料ではなく。
息子がやりたいと言って始めて、3ヶ月で先日退会したスポーツクラブのことも頭によぎる。

今出たら遅れる時間だけど、遅れてでも行こうよ。
あなたが楽しみにしているのは知ってる。
今行かないともう今週はできないよ。
と言うと、息子はむすっとして、なにやらもにょもにょ言う。

なんて言ってる? 聞こえないの。聞きたいし、わかりたいけど聞こえないとわからない。
紙に書ける? と言うと、部屋を出てリビングに行き、しばらくして裏返しで渡してきた。

息子の書いた紙

「かぁちゃんが(連れて行かないって)いったからいくきなくなった。」
と、ある。

はー、もー。いや、そうだろうと思ったけどさ……
「ごめんね、悪かったと思ってるよ。
でもかーちゃんにそう言われたくらいで行く気がなくなるの?」と言うと。横でやりとりを聞いていた娘が
「いや、なくなるでしょ。連れて行ってもらえなかったら行けないなって思っちゃうし」と冷静に言った。

はいもう、私が悪いです、もー。
じゃあ今日は行かないね、と息子にも確かめて、欠席の電話を入れた。


クラスが終わるくらいの時間になったらけろっとして、
「やっぱりかーちゃんがいいよね」
「プログラミング教室行きたかったなぁ」
と言って楽し気にしている息子。

いやもう、そうだよ、あなたはそう言うと思ってたよ、はぁ。
翌週の水曜日は私も夫も送迎できないので、日を振り替える必要がある。
今日行かなかったから、じゃあこの週末に行こう、と息子に言って、振り替え手続きをした。


行きたい・行きたくない、は今の息子にとってその瞬間の気持ちで、コントロールは確かに難しいこと。
私もいまだにうまくはできないことも多い。

よくよく振り返って考えてみると、息子が夢中になることが明らかな新しい漫画を、平日、その後の予定があるにも関わらず買い与える夫、にもイライラしてたなぁ私は(学校に行っている娘にはたいてい平日その機会はなく、フェアでないことも含めて)。
と思い至り、息子に本屋に行ったら漫画や本を買う、という約束は土日祝日だけにしてほしい、と夫に伝えた。

休んだ顛末を伝えた夫からも、今後は別のこと=片付けてないとかで息子を怒ることと、プログラミング教室に連れて行かない、を一緒にしない、と言われる。
はい、私もまったくそう思う。

罰を与えたくなる、という心理は、冷静になると自分のイライラのはけ口だったり、言うことを聞いてくれない相手への自分の拗ねでしかないとわかるのだけれど。
そしてそのアプローチはたいていうまくいかず、同じように、イライラと拗ねた態度が相手から返ってくることになり、状況を悪化させる。
たとえ相手がその時罰を受け入れたとしても、長い目で見れば恐怖や諦め、禍根を残し、得策ではない。

罰を受けるのが嫌だからやるのは、やっていても楽しくない。
でも罰を受けないように、というのはこれまで様々な場面で慣れ親しんできた&今も日常で触れるやり方でもあり、私にももちろん染みついている。

自分に余裕がないとそうなる、を実感するな~。

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