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I think about me12

その人からもらった写真とルーズリーフの言葉を見た親友は一言「◯◯君はずるい」
半ば怒ってそう言った。

私のことをずっと横で見てた親友の私の味わってきた辛さ、切なさを分かってくれてたからこその言葉だと思う。

でも、私は舞い上がっていた。完全に満足し切っていた。いいんだよ、これで。その人には選ばれなかったけれど、卒業間近に楽しい時間を過ごせたから、いいんだよ。そんな気持ちだった。

中学生の恋って何だろう。時代や地域やその2人にもよると思うけれど、一緒に帰るとか、夜公園で会って話すとか、映画観に行くとか、それが定番かと思う。

でも、年を重ねて思うのは、好きにも色んな気持ちがあっていいんじゃないかと思う。ただ、その人みたいになりたいとか、片思いだけどそれが楽しいから想いは秘めておくとか、親友みたいになれたらいいなとか。

私はきっと、その人に強い憧れと、とにかくただ話がしたかったんだと思う。他の男子みたいに。他愛のないことや、自分が悩んでることとか。なんとなく、その人はわかってくれるんじゃないか、という気持ちがあった。
周りと違って大人びていたから。
親友になりたかったのか。

でも、それも私の一歩通行。
仕方がなかったんだ。
でも、これでいい。
そう心から思えたのは卒業して半年後の事だ。

〈何も言わずに 付き合ってくれて
 サンキュ
 煙の匂い残る 公園のブランコで
 話のきっかけを 探して黙ったら
 急に鼻歌歌うから 笑っちゃったじゃない
 ・・・いてくれてよかった〉
 
 引用
 DREAMS COME TRUE
          ー【サンキュ.】

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