見出し画像

I think about me⑧

中学3年の冬。卒業間近の年が明けた頃だったと思う。私に再び衝撃的な事が起きた。

3年生の夏辺りから急に距離が近くなった友達がいた。その子は違う部活、違うクラスだったけど他の友達経由で知り合った。
1、2年生の頃は互いのクラスでたまに話したり下校する仲だった。

ある日、その人とその子は3年生始め辺りから付き合っていたと知った。私はまたか、と思った。急に私と仲良くしてきたのは私の言動をチェックしたいからか。私は一緒に委員会をやったりするだけで、猛烈アタックなどしてなかったのに、、

本当に中学時代は女の恐ろしさを実感した。
この経験は私のトラウマになった。
今でも女性と女の子と話す時はなんだか構えてしまう。知らぬ間に気を遣ってしまう。

その子は私と真逆のタイプ、もう卒業が近い、私は既にその人と委員会活動したり話すことで満足だった、これらの理由から別に責める事なく普通に仲良くした。その子はバレて気まづそうに謝ってきた。周りの友達の方が私の変わりに怒っていた。

ただ、今思えば私は我慢していたのかもしれない。多くを望まずに小さな幸せに満足して感情に蓋をしていたのかもしれない。
傷付くのがこわいから。
完璧にこだわっていたから。

その人には憧れや恋みたいな気持ちがあったけど、必要以上に距離が縮まる事に私は嫌悪感があった気がする。それは電車通学が関係している。毎日の様に嫌な思いをした。時には3人に囲まれた事もある。周りは助けてくれない。振り払っても執拗に触ってくる。
夜道で嫌な思いもして、路地裏で泣いた事もある。

でも、親にも誰にも言わなかった。
いつからか我慢が癖になっていた。
生きづらさが始まっていた。

〈あるがままの心で生きられぬ弱さを
 誰かのせいにして過ごしている
 知らぬ間に築いていた
 自分らしさの檻の中で
 もがいているなら
 僕だってそうなんだ〉

 引用
 Mr.Children-【名もなき詩】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?