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反田恭平さんの素晴らしさを恐れ多くも語ってみる

ショパン国際ピアノコンクールの演奏が動画配信され、誰もが見られるこの世の中。ありがたいですね。日本人出場者が大活躍だったこともあり、早い段階から盛り上がってましたが、私はふらっとセミファイナルから見始めました。

日本人の方を中心に海外の方も少しずつは見ていたのですが「この人だけ違う次元で演奏してるよね?」と思った人がいました。反田恭平さんです。

私のnoteをご覧いただいている方は、小さなお子さんとそのお母様だったり、大人になってもマイペースに弾いておられる方が多いんですね。

各界の見識者の方が、YouTubeなどで反田さんの演奏の良さを語ってくださってますが、どうにも難しすぎる気がします。もっと小さなお子さんや初心者の方にも分かるようなものがあるといいな…と思い、恐れ多くも自分で書いてみます(笑)


~~~♪私が素晴らしいと思った反田さんの演奏のポイント♪~~~

★その1:メロディーラインがクッキリと浮き上がって聴こえる

チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で1位を受賞された上原彩子さんの演奏を生で聴いた時にも思ったのですが、上手い方の演奏ってとても整理されて聴こえてきます。

それはメロディーラインがしっかり出てきて、他の音が決して邪魔しないんですね。でもだからと言って伴奏を下げ過ぎることもない。常に絶妙のバランスで進んでいます。左手の旋律を出すところも同じように出てきますので、今はこちらの音を聴かせたいんだなという意図がしっかり伝わってきます。

結果として全ての音がバランス良く鳴り、スッキリとしたサウンドになっているんですね。

★その2:打鍵に力みがない

反田さんの打鍵はうまく指の重みを使って弾いてらっしゃるので、力んでないのに力強い音がします。(ガタイが良いのもあるかもしれませんが…)
上半身が常にリラックスしていて、結果音色がとても美しい。キラキラした美しい音色は力まない打鍵から生まれるのでしょうね。

★その3:離鍵の種類が豊富

特にファイナルのピアコンを聴いた時に思ったのですが、鍵盤から指を離す時に色んな離し方をされます。ダイナミックにバーンと弾いて離鍵するのはもちろんめちゃくちゃカッコいいのですが、なるべく丁寧に離鍵したい時は、本当に少しずつ指の接地面積を減らしていくような上げ方をされています。

★その4:演奏する曲によって音色が自由自在

コンクールではたくさんの曲を弾くことになりますが、その曲に合った音色が心地よく出てきてました。

かわいい曲はクルクルコロコロと表情豊か。大曲はまるでオーケストラ作品を聴いているような色彩感のある音楽です。

とてもイメージを大切にされていることが伝わってきます。


反田さんの演奏は、全体に理路整然としていて、ハキハキとおしゃべりされているのを聴いているような心地良さを感じました。

私はセミファイナルの演奏を聴いて「これもう、反田さん優勝だよね」って信じていて、周囲の方からも「まだ早い」って笑われていました。それくらい反田さんの演奏に心惹かれていたんですね。

2位というのは日本人最上位タイで素晴らしいことは言うまでもありません。またこの夢の続きは若きピアニストに引き継がれるんでしょうね。

とにかく、私の中で誰かの音楽を聴いてこんなに感動したのは久しぶりでした。

自分の生徒さんの演奏を聴いて「◯◯ちゃん上手くなったねぇ」とかって涙することはよくあるんですけどね(笑)


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