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我が子は偏食家?感覚過敏?こだわり家?

今日はムスメ(7歳)の偏食について書こうと思う。

弟くん(4歳)もかなりの偏食っ子ではあるけれど、それは年齢なりのもの、と考えられなくもない雰囲気。

しかしムスメのは、もっと複雑でもっと根深い。

こだわり強すぎ女子誕生

ムスメは離乳食のときから当然、食べないものだらけだった。その時の記憶はもうあまりないけれど、食べないものにはさっさと見切りをつけて、他に何か食べられるものがないかと差し出す日々だったと思う。

偏食と同時に、ムスメは1歳になったばかりの頃から癇癪が始まった。それは6歳になる頃まで続いた。イヤイヤ期には始まりが早すぎるし、終わりが遅すぎる。そういう子なんだと受け入れるしかない。(7歳になった現在も怒りやすい性分は変わっていない。)

自分の言葉でなんとか気持ちを表せるようになると、こだわりの強さもどんどん発揮した。

覚えているのは年少さんの頃。朝がとにかく大変だった。自分が納得したものしか受け入れないので、とにかくなんでも本人に聞いて決めさせた。

朝起きたら
どの服にする?どれを組み合わせる?
いつ、どのタイミングで着替える?
髪型は?どのヘアゴムで?前髪はどうする?
朝ごはんは何食べる?
パンは切る?切らない?
どの形にどの辺で切る?
ジャム?バター?パンのどこにつける?
食器はどれ?お皿のどこにのせる?
飲み物はどのコップ?どれくらい入れる?

生まれたばかりの弟くんを抱えながら、毎朝このやりとりをした。そんなの、親が決めて有無を言わせなきゃいいんだよ!みたいな意見もあると思うけど、それが通用しない3歳児というのがいるのだ。ひとつでも機嫌を損ねると、幼稚園に行くどころではなくなってしまう(=1日付き合わなきゃいけない)ので、結局これが1番近道て省エネな朝の支度のやり方だった。

偏食対策ってなんのこと?

さて、世の中には「偏食対策」と呼ばれるものが結構ある。代表的なのは、細かくして好きなものに混ぜちゃう作戦。他にも

お皿やピック、型抜きなどを駆使して可愛くしましょう!
褒めておだてて気持ちを盛り上げましょう!
大人が美味しそうに食べるところを見せましょう!
(野菜など)お菓子にしたら食べますよ!
お手伝いしながら食材に触れたり、作るところを見せると案外と食べますよ!
お味見お願い、って一口食べたのがきっかけで好きになることもありますよ!

などなど。そのどれもムスメには有効じゃなく、途方に暮れてはまたモチベーションを上げて、の繰り返し。

ただの好き嫌いではないのかも?

時は経ち、小学生になったムスメ。給食のおかげもあって、本当に少しずつではあるけれど食べられるものが増えてきた。でも、嫌なものを頑なに拒否するところは変わっていない。

ところで、ムスメは歯医者さんもとっても苦手で、定期検診でも泣いて暴れて嫌がるので、本来よりも頻度少なめでなんとか検診してもらう幼稚園期だった。

ある日、小学生になってから久しぶりの定期検診。さすがにもう、何をするかもわかっているし、ある程度の我慢はできる年だよね…というのは大人の思い込みで、その時もやはり泣いて暴れた。その次の時もまた泣いて拒否して、全ての工程はやりきれなかった。使う薬剤や研磨など機械の感触、あらゆるものが嫌だと全身で訴えていた。

それを見ていてやっと気がついた。ムスメは、口の中の感覚過敏なのかも?!少しでも慣れない味、臭い、触感、異物…そういう全てが他の人の何倍も不快に感じているのかも、と初めて思った。

そう思うと今までの偏食の全ても理解ができる。その時から、食べ物の好き嫌いのことを言いすぎるのはやめようと心がけるようになった。一度は「一口は食べてみなさい」と言うけれど、それ以上は強要しないように。

思えばわたしもムスメくらいの年まで、考えられないくらい偏食だった。それがどうだ、大人になったらまさかの調理人になった。今ではほとんど好き嫌いがない。味の許容範囲も広すぎるくらいだ。

ムスメもいつか、それくらいなんでも美味しく食べられるようになったらいいね。だってその方が人生は楽しくなると思うから。

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