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《美術展》イヴ・サンローラン展

こんにちは。
Ayaです。
今日は国立新美術館で開催中のイヴ・サンローラン展 時を超えるスタイルの感想を書こうと思います。

クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展でひどい目にあいましたので、開幕初日に行ってきました。

なのであんまり混雑していませんでしたが、土日祝や閉幕直前は激混みが予想されますので、早めに行かれることをおススメします。

イヴ・サンローラン


イヴ・サンローランは1936年アルジェリアのオナンに生まれました。幼少期からファッションに関心を持ち、17歳で渡仏しコンクールで受賞します。その作品に注目した『ヴォーク・パリ』編集長の紹介でクリスチャン・ディオールと出会い、彼のアシスタントとして働き始めます。ディオールが急逝すると、弱冠21歳の若さでチーフ・デザイナーに就任し、6つのものコレクションを見事成功に導きます。
1961年にパートナーのピエール・ベルジェとともに独立し、オートクチュール『イヴ・サンローラン』を設立。紳士服の技術を女性服に活用した彼の作風は、女性解放運動が起こりつつあった当時の社会的ニーズにマッチし、『モードの帝王』と呼ばれるようになります。
2002年に引退、2008年死去。享年71歳。

自身の性的嗜好の表明、有色人種モデルの使用など先進的な考えの人物であった。


今回の展示は
chapter0 ある才能の誕生
chapter1 1962年初となるオートクチュールコレクション
chapter2 イヴ・サンローランのスタイル
chapter3 芸術性 刺繍とフェザー
chapter4 想像上の旅
chapter5 服飾の歴史
chapter6 好奇心のキャビネット ジュエリー
chapter7 舞台芸術 グラフィックアート
chapter8 舞台芸術 テキスタイル
chapter9 アーティストへのオマージュ
chapter10 花嫁たち
chapter11 イヴ・サンローランと日本
といった構成で、262点もの作品を見ることができる展示でした。

気になった作品


(1)「品行方正」のドレス
はじめてのコレクションは「トラベース(台形)」をテーマとしており、このドレスはその時期の作品。膝上の丈・短い袖、裾が台形のように広がっています。ディオールから学んだエレガントと彼独自の現代性を兼ね備えた作品。

「品行方正」のドレス

(2)ファースト・ピーコート
水兵のセーラー服からイマジネーションを得た作品。ボタンを金ボタン、パンツを裾の広がったエレガントなものへ変更することで、女性らしさが表現されています。
紳士服のカットの美しさ、実用性を女性服に取り入れる彼の発想はこれだけではなく、タキシードやサファリ・ルック、トレンチコートにまで及んでいます。

ファースト・ピーコート

(3)モンドリアンへのオマージュ
イヴ・サンローランは服飾の歴史だけでなく、美術にも造詣が深かったようです。この有名なモンドリアンだけでなく、ゴッホやブラックなどの作品にもオマージュを捧げています。

モンドリアンへのオマージュ

美しく現代的な作品ばかりで、とても見ごたえがありました。図録やトートバックもとても魅力的でしたが、お値段のため諦めました…(>_<)
いつかイヴ・サンローランの口紅を自分へのご褒美で購入したいです!!


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