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「プライドを捨てる」ということ

こんにちは!
オンラインアシスタントのあやこです。

在宅ワークをしようと学び出してから、SNSでよく「プライドを捨てる」というフレーズを耳にするようになりました。
と同時に、なんだか引っかかるな、と感じてきました。

というわけで、今日は「プライド」について考えたことを書いていきたいと思います。


プライドとは?

英語と日本語での意味の違い

まず、プライドという言葉自体に注目してみましょう。

英語の「pride」は基本的に良い意味で使われることが多いですよね。
自己肯定感や誇りといったポジティブなニュアンスがあります。

しかし、日本語の「プライド」は、見栄や虚勢といった、どちらかというとネガティブな意味合いで使われることが多いように感じます。
「プライドが高い」というフレーズが使われる時は、決して褒めてはいません。

本来良い意味のはずなのになぜ?

わたしは「プライドを捨てる」という表現には、正直違和感を覚えます。

「本来良い意味のはずなのになぁ…」

という残念に思うからです。

そこで、良くない意味で「プライドが高い」と言われる人はどんな人かを思い浮かべてみると、

  • 頑固

  • 謝らない

  • 自分が正しいと思っている

  • 指摘されるのが嫌

など、「こだわりがあって、思うようにならない人」に対して使っていることが多いことに気づきました。

なるほど、日本らしいというか、協調性を大事にする文化が反映されているように思います。

欧米では個人の意思を大切にする文化があるため、こういう意味の違いが生まれるのかなと感じました。


「良くない」プライドをどう扱うか

足かせになるのなら手放す

個人的には、仕事にしろ自分自身にしろ、良い意味での「プライド」を持ちたいと思っていますし、周りの人にもそうあってほしいと思います。

ただ、もし、あなたが過去にがんばってきたことに固執してしまって、今うまく動けない原因になっているのなら、その「プライド」は手放した方がいいと考えます。

おそらく、多くの人が言う「プライドを捨てる」は、こういう意味で使っているのでしょう。

「ゴミ箱にポイ」
「そっと流しちゃえ」

と、明るく捨てられるなら、その後の足取りが軽くなります。


簡単には手放せないなら

でも、そう簡単に捨てられたら苦労しません。

前に進みたい。
新しいことに挑戦したい。
でも怖いし、不安だし。
今までがんばってきたことを捨てるなんて無理。

そう思う人もいると思います。
少なくとも、わたしはそうでした。

まるでボロボロになったぬいぐるみをひしと抱きしめて、周りから「捨てなさい」と言われても捨てられない子どものように。
これがなければ、自分はどうなってしまうのか。

だから、

「捨てる」のではなくて、「いったん置いておく」

と考えることにしました。

今までがんばってきたことはたしか。
その事実は変わらないし、ちゃんと認めてから、

「新しい挑戦をするから、今はいったん手放そう」

と置いておく。

すると、少し気持ちが軽くなりました。

一旦置いておいても、必ずどこかでつながる

そして、新しいことを始めたあとも、どこかで過去にがんばったことがつながるときがきます。
それも、良い意味での「プライド」として。

たしかに、新しい世界に飛び込んですぐは、

「前職ではあんなことやこんなこともやれてたのにな」

と歯がゆく思うことがあるかもしれません。
でも、いつかどこかで、必ずつながるときがきます。

たとえば、わたしの場合、オンラインアシスタントを始めて3年目でオフラインの企画を任された際、保健室の先生として保健行事を企画・運営してきた経験が生きてきました。

そのとき、「これか!」と目が覚めたように新しい景色が広がり、いったん手放したものが、ちゃんとつながって返ってきたように感じました。



わたしが言っていることは、小さな言葉の違いかもしれません。
でも、同じことでも、別の人がその人の言葉で言うと少し違って聞こえるように、小さな違いで心は動かされるもの。

今すぐ必要でなくても捨てられないなら、一旦脇に置いておく。
きっとそれは、必ず未来でつながってくる。

そう考えることで、少しでも前に進める人がいるといいなと思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


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