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CSV×note企画に参加してみた。<いざ!野村さんに直撃編>

CSV×note企画に参加した仲間たちについてはコチラから。

当日は、キリンホールディングスCSV戦略部の野村さんをリアル/バーチャルで囲み、
私たちチームメンバーの疑問を含めた思いのたけをぶつけさせていただき、
非常にざっくばらんにCreating Shared Value(CSV)について学ばせていただきました。
(本当にラフな感じで色々とお話させていただき、非常に良い経験でした!)

なかでも学びの深かった3つのキーワード。
夢中熱中サイクル
マイケルポーター
アウトカムとアウトプット

そして、「ホームタップを世間に広くひろめていければCSVでしょ」、「医薬品を患者さんに届けてりゃCSVでしょ」の概念を覆されたのが
アウトサイドインのイノベーションの必要性
でした。

考えるな!まず、やれ!夢中熱中サイクル

野村さんから頂いたキーワード1つ目。
夢中熱中サイクル
これは、簡単に言うと、
「文句や言い訳の前に、成果が出るまでまずはしっかりやる」ということ。
なぜまずやる必要があるのかというと、、、、
なんらかの考え方を自分事化する際に、一般的には
認知⇒理解⇒共感⇒実践
の経路をたどる場合が多いですが、
認知して理解して共感する、この過程には非常に時間がかかりますし、
うまく噛み砕くことができる場合は多くなく、実践に至るまでに脱線してしまうことも。
一方で、まず実践をすると、何かを感じます。
その感じたことが認知であり、理解であり、共感になっていることが多いのです。
また、成果が出るまで取り組むことで、いつの間にか夢中になっており、考え方が自然とポジティブに自分事化されていことが多いのです。

まずやってみることがこそ自分事化サイクルではないか、
というのが野村さんの提唱する「夢中熱中サイクル」でした。

確かに、自分自信の経験に照らし合わせても、
最初はやらされ感のあった仕事でも、取り組むうちに愛着がわいてきますし、
うまくいくためには?を積極的に考えるようになります。
そして、これがうまくいったら、世の中にどんな影響があるのかな~に思いを馳せるようになります。
これこそまさに、夢中熱中サイクル。
自分事化のやり方が分からない人にはうってつけの方法だと感じました。

え?!競争戦略??生みの親、マイケル・ポーター

CSV。
Corporate Social Responsibility(CSR)と比較されることが多い印象だったので、
てっきり、持続可能な社会実現のために企業が果たすべき責任の進化版で、
SDGsに近い概念だと思っていましたが、
CSVは、経済学者マイケル・ポーターが提唱した「競争戦略手法」の一つ、
ということでした。

CSVは、経営戦略なのです。

野村さんのお話を伺うと、CSVはSDGsと近い概念には違いないそうですが、
「利益を生み出しながら」行う持続可能な社会の実現
ということだそうで、
お金の話に明るくない私なりに、
「利益を伴う」という部分が経営戦略である所以なのかしら、と解釈しました。

またこれは余談?ですが、
ESG(Environment Social Governance)とCSVも似ていますが、異なっていて
キリングループとしては
CSV ⊂ SDGs
CSV = Environment + Social 
ESG = CSV + Governance
ととらえている、とのことでした。
ESGは、財務価値以外の観点で企業を評価しよう、という投資家から生まれた言葉だそうで、
<きっかけ編>に記載した、就活中の学生のみならず、もちろんのこと投資家も企業が環境や社会へ与える影響を非常に気にしているということがこのお話から認識できました。
"マイケル・ポーター"
野村さんから頂いたキーワード2つめは
キリンと社会のつながりを認識する言葉でした。

得られた「結果」?得ようとした「結果」?

野村さんから頂いた3つ目のキーワードは
アウトプットとアウトカム
ざっくり日本語訳するとどちらも「結果」になりますが、
その結果が得られる過程が違っています。
野村さんの挙げてくださった例が分かりやすかったので、少し引用します。

キリンの取り組みの中に、農家さんのレインフォレスト・アライアンス認証取得を支援するというものがあります。
一見、認証取得そのものが「結果」に見えますが、
実は認証を取得させることはアウトプットでしかありません。
認証取得によって農家さんの収益が上がること、
また認証取得に際して、農園の衛生状態を改善するよう教育することで、農家の皆さんの病気の罹患率が下がること、
これが真の「結果」であり、アウトカムなのです。

アウトプットは単なる目標の達成(=結果)ですが、アウトカムは本当の目的を達成したときに生まれる成果のことを指すとのことでした。
そして、CSVとは、このアウトカムを得ることであり、ゆえに「レインフォレストアライアンス認証取得のために支援する農家を増やしていくこと」がCSVになるのです。

私はこのお話から、CSVを推し進めることは、
自分のアクションが自分の周りの人々の人生の物語をどのように豊かにするのかを考えて行動することなのではないか、と思いました(カスタマーアドボカシー?)。


アウトサイドイン ノ イノベーション ッテ ナニ?

アウトサイドイン、最初ゴルフ用語がなぜここで?と思いました。笑

先のアウトカムのお話で、
CSVを推し進めること
=自分のアクションが自分の周りの人生の物語をどうに豊かにするかを考えて行動すること
と私は考えた、と書きましたが、
アウトサイドインのイノベーションを起こすためには、それだけでは足りないと感じました。

ここで言うアウトサイドインというのは、
社会課題(外)を良く知ったうえで、それらの課題を事業(内)でどのように解決できるか考えていくこと。
逆に、インサイドアウトという言葉もあって、これは
事業(内)を起点に課題を主体的に改善することで社会(外)にも変革を起こしていくこと。

野村さんにお話を伺う前に私が考えていたCSVは、
「自分の業務がどう社会課題を解決するか」
という視点でした。
だからこそ、<きっかけ編>でホームタップを広めることや医薬品を創出することがCSVやんね。と思っていたわけです。
これまさに、インサイドアウト。

でも、イノベーション(=価値の創出)を伴うCSVを起こすには、
自分が今できるアクションベースの、内側の課題を解決だけでは足りない場合が多いのかもしれない、そんな風に感じました。

私にとってのCSV

3つのキーワードと、衝撃のアウトサイドインのお話を伺い、
私の思うCSVの概念が誕生しました。
それは

社会が抱える課題に常にアンテナを張り
自分の周りの人の人生の物語を豊かにするようなアクションを
自分から起こしてその課題を解決して行く

です。

今日から俺は!!

「私のCSV」を実践するために、

①まずはインサイドアウトの視点ですが、自分の今やっている業務が周りの人にどんな影響を与えるのかを考えていきます。
②そして、社会課題に対して、まず自分の意見を持つように自己改革します。
③最後は、その社会課題を自分の生活や業務に取り込みながらどう解決できるのか、考えて行動します。

これからこのnoteを活用して、
今まで記載していたカウンセリングや心理学の学びや気づきシリーズ、日常シリーズに加えて、
CSVの観点で自分が変わっていく(変わらないことはないという願いを込めて)過程についても公開していきたいと思います。

3部作でお送りしてきました「CVSってなんなんなん?!!」お読みいただきありがとうございました!

#CSV    って何 #CSR とどう違うの?

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