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お金管理の考え方(前編)

持っているお金・使ったお金をどう管理するのが良さそうか、
試行錯誤しながら少しずつ形にしようとしている。
実は自分のお金をちゃんと管理しようと思い立ってからすでに2年以上たっているが、いまだにうまいやり方が見えていない。

今のところの方針をまとめておき、あとで見返せるようにしたい。
「お金の専門家」ではないので個人的な事情を踏まえた個人的な内容となってしまうが、特にMoneyforwardを使っている方には役立つ内容があるかもしれない。

0. お金のことにとらわれすぎない

冒頭にもあるが、お金の管理はその人の趣味や思想が大きく反映されると思う。その人のおかれている状況(年収や家族構成)もそうか。

そのため家計管理は本当に人それぞれ適した方法が違うのだろう。
あくまで一つのやり方・考え方としてご参考としていただければと思う。

私の個人的なコンセプトは、「お金のことにとらわれすぎない」ことを考えている。
お金の管理は必要だが時間を使い過ぎたくはない。

1. トップダウンで考える

なにもお金管理に限った話ではないが、何かしらの目的やゴールをまずは設定することが大切だと考えている。

理由は簡単で、なるべく無駄を省きたいからだ。
先ほどの「お金のことにとらわれすぎない」から来ている。
家計の話は色々考えだすと幅(どのような手段をとるか?など選択肢の問題)も高さ(いくら貯めるか?など金額感の問題)もきりがない。
人によって千差万別だが、まずは将来(あるいはこれからの日々の生活で)どうなっていたいかを考えたうえで、そこに向けてどうすればいいかを考えたい。

目的
私の場合、お金の管理で何をやりたいのか。

一つは、当然ながら金融資産を膨らませることだ。
浪費を減らし、手元に残るお金を大きくし、一部は投資に回して利子を得て、資産を最大化させる。これによって「××歳までに××円貯める」を実現しようというわけだ。

もう一つは、逆に使うべきところにお金を使えているか?を確認したい。
浪費は減らすべきだが、投資、特に自己投資の部分は一定を割かないといけない。ここにしっかりとお金を使えているかどうか、金額面からもチェックしようというわけだ。

ゴール
目的が決まったので、ゴールを決めよう。
いわゆる「老後2000万円問題」にしても、「老後(のどこかの時点)に2,000万円程度の金融資産を持つ」というゴールと言える。本当に2,000万円でよいのか、という話はあるものの、将来的にどうあるべきかの1つの指標としては十分機能するだろう。

ただしトップダウンだからといって20年30年先を見据えるのは結構難しい。
(それこそ、「老後」や「自分が死ぬとき」となると何十年も先!)
個人的には、トップダウンで考える場合の「期間」について言えば、

・人生の節目:
 社会人になる、子供が小/中/高等学校に入る、独立する、家を買う・・・
・年齢の節目:
 30歳になる、40歳になる、、、など3~5年後

をいったんのゴールにおいておけば良いと考えている。

まずは「金融資産を増やす」という目的におけるゴールだ。
今は「5年後までに×00万円の資産を作る」を目標にしている。
ここは難しい話ではない。

もう一つの「使うべきところにお金を使う」だが、これは積み上げの結果をゴールとするのではなく、月次でゴール達成を確認するようなイメージだ。
後の章でnoteに残しておくことになるが、私の場合、特に「自己投資に月××円」というのが判断基準になっている。

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最後に、ボトムアップの考え方も全く不要というわけではなく、地に足ついた収支計画とするには積み上げでの実現性チェックも必要となるだろう。
ボトムアップは特に意識せずとも計画に反映されやすいので、トップダウン的に考えることをより意識したほうが良い、といったところだろうか。


2. まわる仕組みを考えるには

目的やゴールが決まったが、どのように管理すればいいか。

もちろんシンプルに言えば「家計簿をつける」なのだが、目的を達成するためには・達成できそうか確認するためには、どうすればいいのかを考えだすと難しい。

何を・どのように管理するのか。
ここが決まらないと、家計簿を書くときに金額につける「費目(食費、など)」が定まらないのだ。

例えば、自己投資として本を読むとしよう。私の場合、「使うべきところにお金を使えているか」チェックをしたいので、対象となる金額を集計したい。もちろんお金の管理になるべく時間をかけたくないので、楽に。
この場合、少なくとも「書籍」なる費目が家計簿の項目として必要だろう。

では、娯楽のためのマンガを購入した場合、費目は「書籍」でよいか。
一緒くたに「書籍」とするのもアリだが、そうすると「自己投資」の金額を集計するときには
①いちいち「書籍」項目が付いた支出をすべて確認し、
②その中で「自己投資」に含まれる支出がどれかを洗い出し、
③洗い出された支出の合計を計算する
という手間が発生する。
これをなくすためには、マンガとビジネス本などの自己投資のための書籍は費目を分けないといけない。同じことが小説とビジネス本の関係についても言えるし、もっと言えば同じビジネス本でも自己投資にあたるものとあたらないものがあってもおかしくはない。

当たり前のような話だが、毎日の家計簿を付ける作業のみならず、そのあとその数値を何に使うかまでを考慮しなければいけない。

目的とゴールを最初に考え、それを楽に回せるような仕組みを考えたい。

3.どう管理するか?

2.をふまえて、さらに具体的なところに話は進んでいく。
システマチックに(楽に)管理をするための仕組みを考えるとは、どのような資産管理をしたいのか考え、それを反映させる作業であると2.では書いた。

いま時点、私がどう考えているか。
冒頭に述べたように、あくまで模索中の段階である。
何度も恐縮だが、ここからは個人的な収支状況もさることながら、価値観的な部分が多分に反映される。つまみ食いするつもりで参考までに一読いただけたらと思う。

月次の収支イメージ

これは記事の画像と同じものだ。図に即してマイルールを説明したい。
①収支とは手元に残る最後の金額
収入から支出を引き算し、さらに金融資産の運用成績も足し引きした結果の金額を「収支」とみなしている。
これを毎月繰り返すことで、年単位での金融資産を形作っていくと考えるのだ。

②月単位・年単位で管理するお金を区別する
図中「月次管理対象」と記載している。すべての収入・すべての支出を月次管理の対象としていない。

月次管理の対象外は?
収入の項目:残業代・ボーナス・経費支払等
支出の項目:特別支出

③残業代には基本的には手を付けない
②の続き。これが簡単にできたら苦労はしないが、なるべく使えるお金の金額は保守的に考えたほうが良い、とコロナを受けてより考えさせられるようになった。

固定給と固定給的性格をもつお金(家賃補助や、あるとすればみなし残業代などだろうか)を合計した金額の範囲内に定常的な出費(後述)をおさめておくのが無難だろう。

④「普段使い」と「特別費」を分けて考える
さらに②の続きだ。特別支出とは何を指しているか。
家計管理は、月次で管理するのが普通だと思う。
給与が毎月振り込まれるからだ。もし給与が2か月に1回、まとめて振り込まれる人がいたら、家計簿も2か月スパンで記録しているんじゃなかろうか。
水道料金やNHK受信料など、2か月に1回徴収の費用もありので、実は都合がいいかもしれない。
(賃金支払いの法則では、月1回以上支払う義務があるので完全な空想だが)

水道料金の話が出たが、毎月発生するわけではない費目をどのように管理するか。
光熱費は?
ご祝儀は?
旅行費は?
私の場合、毎月発生しない・定常的でない費目を「特別費」と呼んで別管理しようとしている。あくまで私の個人的な切り分け方になる。

「特別費」の例:冠婚葬祭関連費・旅行費・ふるさと納税・家電費 など
「特別費」ではない例:水道料金・NHK受診料・散髪代 など

別管理とは、具体的には定常的な費目とは別で、計画のスパンも年単位で行おうとしている。これが②でいう「年単位で計画を立てる」項目になる。

「葬」など事前に読めない(読むべきでない)ものももちろんあるが、
今年や来年1年間にかかる費用はだいたい見積れるのではないか。
(もっと言えば、見積っておかないといけないのではないか)

ただ毎月発生するものでもないので、年単位(あるいは半年や3か月単位)で
見積っておけばいいと考えている。
「来年は洗濯機を買い替えたい」「ふるさと納税に5万円」「PCを新調する」など、内容とおおむねの金額をリストアップしておこうと思う。

そして、月次の家計管理の中では管理しない。
もちろんMoneyforwardでは購買情報として記録されるので、金額を把握することはできるが、「前月と比べてどうか」「年初で想定していた想定金額と比べてどうか」といった比較をするにはジャマモノとなるだろう。

4. さらに細かく・・・は次回

思っていた以上に長くなってしまった。
一度ここで切っておきたい。

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