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悩み相談番組からの自己理解番組

私は30代後半から悩み相談のコーナーが好きになった。
きっかけは結婚、出産、仕事においての自分の悩みが増えてきたからだった。新聞や雑誌の相談コーナーを目にしては、似たような悩みを探して、各プロからのアドバイスを自分も受けたように参考にしていた。

それからはTBSラジオ「ジェーンスー生活は踊る」12時からのお悩み相談のコーナーと、「ひろゆき」「ホリエモン」など有名なyoutubeを夕飯を作りながらイヤホンで片っ端から聞いた。そこでも各人のアドバイスをまた自分の相談に重ねて聞いていた。どれも「うーん。」と参考になるかならないくらいだった。そもそも相談を受ける人側が強い性格なので、精神軟弱人間の自分には「それができたら悩まないよ。」と思うくらいだった。「そういう考えもあるんだな。」という考えのバリエーションをもつには役立ったが、いまいち自分の中には素直に取り込めない。ただその人たちの性格が強いのだなぁ、という自分との比較で終わる。
(その人たちを特別嫌いとか言っているわけではない。)

数ヶ月前から「八木仁平の自己理解チャンネル」というyoutubeチャンネルの「やりたいこと相談会」のコーナーを聞くようになった。何も知らないでフラッと聞いていただけなのだが、顔出しで出演している人たちが本気で悩んでいることを八木仁平に打ち明けて、独自の自己理解メソッドで解決していく様に惹かれた。
どの動画も山場を作っては、最後に相談者が「ああそうか」と納得して相談が終わるというテレビ的演出で盛り上げているのは分かる。
しかし私は、その相談者が本気で悩んでいたことや、過去に起こったトラウマで意識のゆがみができたことは本物だろうし、自分自身をさらけ出してまで悩みを解消したい気持ちは本物で、嘘ではないこと。
そして相談者の行き場のない悩みを一つ一つ明快に言葉にして問題意識を挙げて行き、それがどうしたらなりたい自分になれるかの道筋を一人一人に力説していく八木仁平の様にも、演技込みだとしても「この人本気で目の前の人の意識を変えようとしているんだな。」という本気さが伝わってきて両者の様子に心打たれるのだ。

先のラジオ、youtubeの人達が人の悩みに答えるプロでは無いから違うのは当たり前ではあるのだが、その人の悩みを自分なりにサッと答えるのと、悩みから別の意識を持ってきて長時間もって説得させるのとはかなり労力が要るものだし別物だよな、と気付いた。

どちらの形式が好きかといわれたら、当然時間がかかってでも長く説明しているほうが自分の好みではある。出演している人たちの悩みに自分も重ねて、八木の説得、意識の変え方を聞きながら「あ、そうか。」となっている方が落ち着く。そして妙に熱い感じの雰囲気も自分には合っているなと思う。(でもジェーンスーさんのおっかさん的な雰囲気も好きで、それを求めて結局両方聴いているんだけど。)

あとは出演者の表情や話し方も相談会中に明るく変わっていくところも好きだ。出演者が泣いている場面で私は全部一緒に泣いた。要は情に引っかかるところも自分向きだと思う。
あの自己理解メソッドで出演者が実際やりたいことがこの先見つかってない、実行していない現状だったとしても、番組内で「あ、そうか!」ってなっていたり、「腑に落ちる」場面を見る価値はあると思う。みんな安心できている様を見る度に、自分もよかったね~と平和な目線で見ている。そこから実際に行動した人がいるかどうかは分からないが、安心できる言葉をもらってこそ、動ける人はいると思うので。

自分には今、そこまで深刻な悩みは無い。やりたいことが分からない人でもないが、人生に何度かは「自分にとって大事なことを言語化する」作業は必要なんじゃないかと思う。たとえそのメソッドでやりたいことが見つからなくても、自分自身が何なのかのヒントになる自分だけの言葉が欲しい人だっている。

’(…という訳でご他聞に漏れず、私もその動画を3ヶ月くらい見まくって(聴きまくって)、「自分が安心できる場で、自由に表現したい。」というやりたいことは分かりました。
上記、「まさにnoteだよね。」って気がしています…。)

人の悩み相談番組ばかり見ているので、また何かいい相談番組があったら上げたいと思う。

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