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【飛び級一発合格】日本化粧品検定1級で9割とれた勉強方法

2024年5月26日に実施された日本化粧品検定1級を受検し、無事合格しました。

日本化粧品検定は3級(ネット上でできる無料試験)・2級・1級があります。この記事では、2ヶ月程度の勉強で9割得点し、2級を受験せず1級に一発合格した勉強法を紹介します。
やってよかったこと、試験中に「こうしておけばよかった」と後悔したこと、暗記術の例も惜しまず書いています。

これから日本化粧品検定1級の合格を目指す人で、勉強のやり方に迷っているのであれば、ぜひ私の勉強方法を踏襲して一発合格を勝ち取ってください。

合格に必要な勉強時間の目安は?

必要な勉強時間は、受検者の前提知識に左右されます。
メイク用品に触れたことすらない人と、美容関連の勉強や仕事をしている人とでは、合格に必要な時間に大きな差が出るでしょう。

参考までにいえば、私が日本化粧品検定受検に向けて勉強を始めたのは2024年3月10日頃です。まったく勉強できない日もあったため、実質的な勉強期間を考えると2ヶ月程度です。
時間数でいえば、50時間~60時間程度(週6~8時間×8週目安)です。
毎日コツコツ1時間…とはいかず、スキマ時間や週末に3時間程度まとめて勉強するスタイルで勉強しました。

ちなみに、私は美容関係の仕事をしているわけではありません。
自分の肌悩みやメイクの疑問を解消するためにネットで情報収集したり、仕事(Webライティング)で美容関連の情報をリサーチしたりする程度の知識量です。

ただし、中学生くらいのときにアロマテラピー検定1級を取得していたので、精油に関する分野は前提知識がありました。その他、化粧品のPRに関するルールについてはWebライティングの実務で触れていたため軽くおさらいする程度で済みました。

日本化粧品検定1級合格に必要なテキスト・問題集

日本化粧品検定1級合格に必要なテキストと問題集は以下のとおりです。

  • 日本化粧品検定2級・3級対策テキスト コスメの教科書

  • 日本化粧品検定1級対策テキスト コスメの教科書

  • 日本化粧品検定2級対策問題集

  • 日本化粧品検定1級対策問題集

公式テキスト・公式問題集のみで十分です。この4点のみで日本化粧品検定1級に一発合格できる実力がつけられます。
非公式教材が出ているかわかりませんが、あったとしても公式教材以外にお金と時間をかけるだけ無駄になる予感がします。

下級の公式テキスト・問題集も買うべき理由

下級のテキストや問題集も必ず揃えてください。なぜなら、1級の出題範囲に2級・3級の内容が含まれるからです。また、1級の内容を理解するためにも、下級の内容をおさえておく必要があります。

実際の試験では下級のテキストや問題集で扱われている問題がバンバン出てきます。私の場合「もし下級テキストや問題集をもっていなかったら、不合格だった」と言い切れます。

「お金もったいないし、1級のテキストと問題集だけでいいや」と節約にはしるのはやめましょう。不合格になって再度受検料を払うほうが高くつきます。

公式テキスト・問題集を安く買う方法と注意点

貧乏主婦の私はAmazonのマーケットプレイスやフリマアプリでテキストと問題集をそろえました。
公式よりも安く購入でき、試験当日の交通費や飲食費程度は浮かせられた点はよかったです。
ただし、公式サイト以外で購入するときは第何版かをよく確認し、最新版を購入してください。私が購入した時点では第2版が最新版でした。

日本化粧品検定1級に一発合格した勉強法

以下の手順のとおりに問題集を解き、テキストを読み進めましょう。

  1. 2級の問題集を解く(1周)

  2. 1級の問題集を解く(1周)

  3. 1と2を繰り返しつつ、テキストを読む(最低3周)

  4. 定着しない知識は単語帳・ノートに書く

試験1週間前までに上記の勉強を終えておくとベストです。

「そんなに何周も短期間でできない」と思うかもしれませんが、わからないところが減っていくため、1周目より2周目、2周目より3周目…と周を追うごとに速くまわせるようになるので安心してください。

問題集やテキストを繰り返していると、答えを覚えてしまうかもしれませんが、それくらいのやりこみ具合がちょうどいいです。

問題集を2級→1級の順番で1周する

まずは2級の問題集と1級の問題集をそれぞれ1周します。2級に基礎知識がつまっているため、必ず2級から取り組んでください。

このフェーズで最も大事なのは、わかっていること・わかっていないことを明確にすることです。間違えた問題や曖昧な問題については印をつけておきましょう。

問題を解くのと同時に、解説やテキストの該当部分をさらっと読んでください。1周目は、知識が足りていないところを明確にすることが目的です。精読するなどして深追いする作業は不要です。時間をとられすぎてあとがかつかつ状態にならないようにしましょう。

解く→答え合わせ→解説やテキストを見る、の作業は章ごとに細切れでおこなうことをおすすめします。どの章でどのような内容を扱っているのか、全体像を理解しやすくなるはずです。

問題集で同じ箇所を何度も間違い、何度もテキストの同じ箇所を開くことになるかもしれません。1周目で見出しをつけておくと、あとの勉強の効率がアップします。試験前にも見直しやすくなります。

問題集を繰り返しつつテキストを読む

1周目がそれぞれ終わったら、2週目以降に入ります。このフェーズを真剣に取り組めるかどうかが合格を左右するといっても過言ではありません。

問題集の最後についている模擬問題で、満点または1~2問ミス程度の実力がつけば一発合格できるでしょう。そのためにも、最低3回は繰り返したいところです。

2周目以降の具体的な勉強では、以下のことを行います。

  • 2級→1級の順で取り組む

  • 間違えたところや曖昧な問題に印をつける

上記のルールは1周目と同じです。2周目以降では、加えて次のことを実践しましょう。

  • テキストを通読する(章ごとに読む)

  • 正答以外の選択肢がなぜ間違いなのか説明できるようにする

実際の試験問題では「問題集には載っていなかったけれど、テキストに載っている」選択肢がありました。テキストの読み込みが浅いと、回答に自信がもてなくなり、試験中に不安な気持ちが湧いてきます。
「こんな小さな字のところまで出るの?」と思うような問題が出題されることもあるので、隅々まで読み込めるのがベストです。オレンジの文字になっているところだけではなく、黒字の部分も余すことなく読んでおきましょう(重要!)。
私自身、テキストの飛ばし読みが多かったため、試験中に「もう少し丁寧に読んでおけばよかった」と思う場面もありました。

また、正解の選択肢だけでなく、間違いの選択肢からも理解を深めると効率よく学習が進められます。

弱点のみ単語帳・ノートを作成

何度も何度も間違える、覚えづらい、ごちゃごちゃになる…といった箇所が必ずでてくるはずです。私の場合は、界面活性剤の種類、シャンプー、美白成分、顔料や染料、ヘアカラー剤などの暗記で手こずりました。

そこで、頭の中で整理しにくかったり、定着しにくかったりするところだけは、単語帳やノートに書きました。
「書く」という作業は理解していないとできません。単語帳やノートに書く過程で、どこが曖昧になっているのか、どうして整理できていないかが明確になり、知識が定着しやすくなります。

さらに、単語帳は省スペースなので、病院の待合室で見たり、ご飯を食べながら見たり(行儀は悪いですが…)できます。スキマ時間を活用して弱点をつぶすのにはもってこいのアイテムです。

セリアで購入した2冊で110円(税込)の単語帳で十分でした。

暗記のコツ!覚え方を工夫しよう

日本化粧品検定は暗記が肝です。効率よく、簡単に覚えられるのに越したことはありません。そこで、実際の例を含めて、暗記のために行なった工夫を紹介します。

語呂合わせで覚える

語呂合わせを自分で作りました。

たとえば、界面活性剤のアニオン型。
アニオン型界面活性剤は、水に溶けると親水基部分が陰イオンになります。
陽イオンになるのか、陰イオンになるのか、ごちゃごちゃになるので語呂合わせで解決しました。

例:「キャ」(アニオン→イオン)

兄はおりませんし適当すぎますが、自分が覚えられさえすれば、どのような語呂合わせでもかまいません。

共通するもの・しないもので覚える

下記の、染料と有機顔料の原料がなかなか覚えられませんでした。

染料:黄色5号、赤色213号、赤色223号
有機顔料:赤色228号、赤色226号・青色404号

そこで、ひとつひとつを覚えるのではなく、共通すること・しないことを覚えるようにしました。全部覚えようとするより効率がよくなります。

例:染料は下1桁が3か5で共通している、青色があるのは有機顔料、黄色は染料

テキスト内の範囲でしか出題されないはずなので、この覚え方で通用します。

連想ゲームで覚える

UV-AやUV-Bの箇所も暗記で苦戦しましたが、以下のような連想ゲームで覚えました。

例:UV-BのBはサンバーン(SunBurn)のB!→Burnといったらやけど→やけどといったら赤くてヒリヒリ

個人的に、連想ゲーム方式は一番思い出しやすい暗記方法です。
UV-AやUV-Bと同じく、対のようになっている項目は一方を覚えておけば、もう一方はあまり真剣に覚えなくても済むので効率も上がります。

試験1週間前から前日の勉強

実は、試験1週間前~前日が一番勉強できない期間でした。本当はもう1周くらい問題を解こうと思っていましたが、結局印がついたところを見直す程度しかできませんでした。

しかし、勉強できなかったことが反対によかったのではないかと感じています。仮に試験直前に何問もミスしていたら「やばい!ぜんぜんできない!」と焦りを感じて、余計なプレッシャーになっていたかもしれません。

試験直前まで全力で勉強するのもよいのですが、ある程度仕上がっていればあえて試験前は浅い勉強にとどめ「あれだけ勉強したから大丈夫」という自信をもって試験に臨むのもひとつの方法です。

試験当日の勉強

試験当日は問題は解かず(全問解くのは無理なので諦めました)、単語帳やノート、テキストをひたすら読みました。
ラッキーなことに、試験直前に読んでいた部分が出題され、1点ゲットできました。
試験会場で机の上のものをしまうよう全体へのアナウンスが始まるまでは、ギリギリまで粘りましょう。

2級との併願をしなかった理由

いきなり1級を単願で受けるのは不安です。併願すると受検料の割引もあるし…と、単願か併願か丸1日迷いました。

しかし「ほしいのは1級の合格であって2級ではない!保険をかけるようなことはやめよう」という思いで、単願申し込みにしました。

勉強中、なかなか暗記ができず「やっぱり併願にしたほうがよかったかも」
と弱気になることもありましたが、もし2級を併願していたら「1級に受からなくても2級に受かればいいか」という気持ちになっていたかもしれません。

絶対に1級に合格するという気持ちを保つためにも、1級単願で申し込みをして正解でした。

さいごに:出題される問題は…

日本化粧品検定1級の試験で何が出たということはできませんが、実際に受検してみて「公式テキストと問題集をやりこめば必ず受かる」という印象です。

問題傾向は問題集に収録されているとおりで、突飛な形式で出たり、テキスト外から出題されたりすることもありませんでした。
なかには「え!?こんな重箱の隅をつつくような…」と思うものもありましたが、そういった問題が解けなかったからといって落ちる試験ではありません。

勉強せず簡単に受かる甘い試験ではありません。しかし、相応の努力をすれば受かるように作られていると感じました。これから日本化粧品検定1級を受ける人は、紹介した勉強方法を参考にしてぜひ一発合格を勝ち取ってください。

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