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嬉し・楽し・香ing〜練香編

昨日お香の補講講座に参加しました。

練香の「侍従」(薫集類抄より)
秋の爽やかな風がイメージの香りです。
「侍従」とは、日本では天皇に仕えた職名です。
同じく秋の香りの「菊花」と違いこちらの「侍従」は、源氏物語にも度々登場する香りということです。あまり聞いたこと(かいだこと)のない香りだったのでとにかくワクワクしながら作りました。

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先生が薫物のレシピ本「薫集類抄」の制作者毎の香料配合比率をご提示してくださったので、私は山田尼のレシピ(配合)でつくりました。

アレンジで沈香をシャムとタニをブレンドしただけ。香原料は割とシンプルです。

一緒に補講受けた方々は、三条家と閑院左大臣のレシピで、同じ「侍従」でもこれだけ違うのねと面白いです。

薫物を楽しんでいた時代になんとなーくこうだったんじゃないかなと思いを馳せ、妄想する贅沢な時間をしばらく楽しみます♫

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🍁練香とは、

粉末の香料と蜜や甘葛を合わせ練り上げたお香です。一般には炭を入れて小さな球体の形であるのが主流となっています。

空薫(そらだき)という方法で用いる趣味のお香で「薫物(たきもの)」といいます。

平安時代に粉末にした香料を調合して蜂蜜や梅の果肉などを使って練り合わせた練香が主流でした。平安貴族にとって和歌同様、教養や財力、センス(感性)の良さを表現するものでもありました。

◎使い方
1)香炉に灰をいれ、炭に火をつけて灰の上に置きます。
2)炭に火がしっかり付いたのを確認し半分ほど、灰の中に入れて灰を温めます。
3)温まった灰の上に練香をおきたきます。

*電気香炉を使えば、上記の作業なく簡単に炊くことができます。

練香の保管期間はとても長いです。乾燥したら水につけてたいても大丈夫です。

(ご注意)生活環境に合わせて火の元に充分お気をつけてお使いください。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。