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コンサル活動日記:B Corp Dialogue(ワーカー編)

皆さん、こんにちは!

「コンサル活動日記」シリーズでは、私が日々対応している経済&社会的価値の両方を持続的に高めるための経営コンサル関連の内容を紹介していきます。各社で抱えているお悩みはそれぞれ違いますが、同じような方向性のものも多くありますので、この記事を読んでくださっている方に課題の捉え方や対応策のエッセンスを共有することで少しでもお役に立てればいいなと考えています。

9月19日にB Corp Dialogue という勉強会に参加してきました。ご参加企業様のご発言内容等は守秘義務の観点からこちらには記載することができませんが、勉強会を通して得た気づきを整理してお伝えします。

【B Corp Dialogueとは?】

まずは、B Corp Dialogueについて少し説明します。

この勉強会は、B Corp取得を目指してアセスメントに取り組んでいるひとたちが集まって、それぞれの抱える悩みごとや、工夫をシェアしあい、お互いによいよい企業カルチャーづくりを応援し合う場です。
毎回、約2時間の実践ワークの回と、1時間のB Corp認証取得企業のトークを聞く回を5つのインパクトエリアごとに実施。全5セットの開催予定となっています。

今日は「ワーカー」編の実践ワークの回でした。

【School of B Corp】

日本には、School of B Corp というB Corpコミュニティがあることをご存じですか?

B Corp Dialogueはこのコミュニティから生まれた勉強会です。

このコミュニティは日本でのB Corpムーブメントをみんなで起こしていくことを目的としています。情報を共有しあったり、協力し合ったり、どんな関わり方も大歓迎ということで、温かなコミュニティだと感じています。

B Corp認証を既に取得されている企業の方も、B Corpについては少しだけ知っているという方も、それぞれが起こしたい行動を起こしやすい場をみんなで一緒に、かつ自由な空気の中で作っていっています。

参加は無料ですので、ご興味のある方は是非コミュニティに参加してみることをお勧めします。
↓↓こちらから参加可能です

【ワーカー分野の概要】

BIAには現在5つのインパクトエリア(ガバナンス、コミュニティ、環境、ワーカー、顧客)があり、ワーカー分野では、従業員の生活や心身の健康を守り、魅力的な会社であるための仕組みがあるかが評価されます。
評価項目の概要は以下の通りです。

金銭面の保証
:人材を惹きつけ生産性を高めるための公正で包括的なインセンティブの提供。非執行役員である従業員に着目。

心身の健康
:労働災害・事故・疾病などを防止するための取り組みや医療サービスの網羅状況。

キャリア開発
:優秀な人材を育成し、昇格させる仕組み。インターンや解雇された従業員に対するプロセスや対応も含む。

エンゲージメント・満足度
:追加的な福利厚生の提供と、従業員をよりよく理解するための満足度や離職率のモニター。

【勉強会での気づき】

・大企業と中小企業でアプローチが異なる
大企業は既にある社内制度をBIAにあてはめて検討する流れで進めることが多い一方、中小企業はBIAに沿って社内制度の検討を進めていくことが多い。
確かに日ごろ中小企業さんのBIAを一緒に進める中で、BIAが方向性のヒントをくれて、それを参考に制度設計をサポートすることが多いです。そういう意味でもBIAは「エシカル経営の道標」だなと改めて感じます。

・キャリア開発は本人の自主性が大切
レールを引きすぎるよりも、モチベーションアップを全員に無理やり求めるよりも、本人の「やってみたい」「こうありたい」をサポートすることが大切なのだなと気がつきました。
中小企業の場合は、大企業と比較し一人ひとりの「やってみたい」「こうありたい」をサポートしやすく、それに一つひとつ向き合うことで多様な人材がそれぞれの能力を活かして働きやすくなるのではないかと思います。

・企業単体では解決できないこともある(国の制度そのものを問うことも必要)
女性の働き方然り、社会保障制度然り、企業の中で色々と実践していくと自分たちだけではどうしようもないような壁にぶち当たることがあります。
「声」を上げることは大切だなと思います。一社で声を上げることが難しくても、同じような課題に直面している企業で声を束ねて発信するという方法もあります。
企業として声を発することのハードルは低くはないですが、やり方は色々とあるので、コンサルとしては色々な可能性をクライアント企業さんと一緒に模索していけたらなと思います。


ワーカー編の悩みあれこれ、実践してみたことのナレッジシェア、新しいアイデアが共有された充実の時間でした!

一人でじっくりと考えてみる時間も大切である一方、まわりの人と意見交換し、そこから新しいアイデアを生み出すことも、経営を深化させていく上でとっても大切です。

特にB Corp関連では、みんなで一緒に環境・社会へのインパクトを拡大させていこうという風土があるため、他の企業さんや関係者たちと積極的につながりを持っていくことで実践が加速していくでしょう。

一人で考えていて煮詰まってしまったという方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ!↓↓ お問い合わせフォーム


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