僕らはいつだって、同じ景色をかさねて見ることはできない。
最近、ふと、想ったことがありました。
「わたしが今見ている景色は、わたしだけの世界なんだ。」
「誰かにとっての景色もまた、その人だけの世界なんだ。」
って。
*
わたしたちは、みんなそれぞれ違う人間で。
同じ名前の人がいたとしても、
同じ見た目にも性格にもならない。
いくら愛する人だって、家族だって、
まったく同じ人生を歩んできた人は誰もいない。
育ってきた環境や、人との出逢い。
経験もちがえば、大切にしたい価値観もちがう。
だから、心のずっと深いところで、
考えていることや、感じている気持ちを、
誰かと100%分かり合えることは出来なくて。
「嬉しい」「悲しい」「楽しい」
「さびしい」「しあわせ」「愛してる」
そんな一言で表せられる感情さえも
みんなそれぞれ、曖昧でちがうものだから。
そこにはきっと自分にとって
今日まで生きてきた人生の経験たちや
大切ななにかが、ギュッとつまっている。
*
だから、、だからこそ。
お互いの気持ちも、考えてることも
簡単には分からないからこそ、きっと
相手のことを、知りたいと想うんだ。
自分のことも、伝えたいと想うんだ。
大切に想う存在ほど、いつだって
心と心で、やさしく響きあうように。
*
「わたしが見ている景色は、わたしだけの世界。」
「相手が見ている景色も、相手だけの世界。」
それはどっちも大切で
それぞれにとっての真実で
かけがえのないものなんだって感じます。
今を生きる、一人一人が
実際にでも、オンラインでも
誰かと出逢うたびにそう想えたら、、、
大切な人たちといるときも
お互いにそんな想いでいられたら、、、
きっと今日よりも
明日の世界はやさしくなれる。
そんなふうに想っています。
*
僕らはいつだって、
同じ景色をかさねて見ることはできない。
だけど
お互いに見つめる、その美しさを
伝えあうことは、いつだってできるんだ。
from. あそうあやか
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