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小さな望みすら叶えようとしない意地悪な私に気づいた話。

最近は毎日読書が習慣付き始めていて、本を読むことで自分を見つめ直したり新しい考え方や価値観を身につけたりすることが多くなった。


好き嫌いがはっきり分かれてしまうから友人に話すのは躊躇われるが、私はこれまで実用書を読むのが好きでよく影響を受けてきた。ビジネス書や自己啓発本をよく読んでは、世の中にいる“できる人”に少しでも近づこうとしてきた。(それが完璧主義やら真面目を強めて自分を苦しめてきたこともあるが…)


「実用書は電子でもいいが小説は紙媒体がいい」という謎のこだわりがあり、小説を買う余裕もなく図書館に行くにも暑くなり始めた今、家で読むのは必然的に実用書になっている。(ちなみにAmazon Reading)


純粋にメンタルや習慣術などを説かれてしまうと苦しくなることもある今、とても読みやすい本を見つけた。



それが喜多川泰さんの本である。
物語調に進んでいくが実は生き方についての実用書になっているという、今までに読んだことのなかった小説と実用書がミックスしたような書籍である。
昔話など話を通して何かを伝える物語がないわけではないが、喜多川さんの本は伝えたいことを読者の心に浸透させるために物語調にした、いう感覚に近い。


だから読みやすい。苦しくなりにくい。故に読み漁っている。
そして、適応障害から抜け出すために人生の再構築を考えている今よく響く。


主人公は欲が強い学生であることが多く、物語冒頭、“高級車に乗りたい““いつか事業で儲けてお金持ちになりたい”などの“成功者になりたい”という願望があるのが特徴。(もちろん全て学生が主人公というわけではない)
そして物語の中で他者から生き方に関する新たな価値観を学び、“成功”の定義を見直し自分の道を歩む、というストーリーが展開される。


『君と会えたから…..』という作品を読み始めた。
今回の主人公は将来を決めねばと焦るも決めきれない高校3年生。
自分がやりたい・達成したい60のこと=“takeのリスト“とそれを達成するために人にしてあげられる60のこと=“giveのリスト“を作る課題が主人公に課されたので私もやってみる。


主人公はこれまで秘めてきた大きな夢や他者への想いに気づき、それに向かって今できる行動も見えて前向きになっていく。
しかし私のリストは時間が経っても全く埋まらない。
なんとか埋まっても「〇〇(お店)にカレーを食べにいく」だの「朝気持ちよく起きられるようになりたい」だの今すぐにでもやろうと思えばできそうな、でもやらない優先順位の低そうなものが大半を占め、それゆえgiveの行動もあまり思いつかない事態に陥っている。


自分しか見ることのないリストですら本音が書けない、本音がわからない自分に苛立ちを覚える。


今日読了した。リストを書いて痛感したが、私には大きな夢や目標がない。本を読むことで動きたいエネルギーは溜まってくるのに“何にそのエネルギーを使うのか”が明確にならない。軸がない。


書けば、本を読めば何か出てくるという期待も虚しく、当たり前に答えは自分の中にしかないはずなのにその答えが自分のどこにあるのかわからない。


ならば今私にできることはこの優先順位が低いと思っていた願望たちを叶えることなのか?小さなやりたいことを叶えていけば大きなものに目を向けられるのか?



今私に必要なのは「今やらなくてもそんなに優先順位高くないし」ってやるべきことを優先し取捨選択してきた中で“捨てられた側”の願望たちを叶える行動を起こしていく経験なのかもしれない。


そもそも今すぐにでも叶えられそうな小さな願望すら叶えていない私って自分に意地悪すぎなのでは?
「自分を満たす行動をしたい」と退職してやっと思えるようになってきたが、これは自分が思っている以上に手強いブレーキを無意識に踏んでいるようだ。


「〜行きたい」が多いこのリスト。早く行ってしまえば新しい項目を追加する必要が出てくる。1番手強いのはきっと“お金のブレーキ”。


バイトも始めたし少しはお金を使ってもいいじゃないか。1人行動だって割と好きじゃないか。リストにあって、今すぐ叶えられそうなことも叶えようとしないならここに大きな目標を書く日が来ないし書いてもきっと叶えようと動けない。


ということで「お金を気にせずイベントに足を運ぶ」を叶える予約をしてきます。県外に出ます。初めて、1人で。



(朝気持ちよく起きられる方法も調べよう。目覚ましの前にすっきり起きられる朝と目覚ましが鳴って嫌々ブルーライトで無理やり目を開ける朝との違いはなんだろう。)


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