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Banksy Exhibit

芸術の冬


12.5.2021 Sunday
今年4月頭に乳癌が発覚した後


術後の傷口の経過や
キモセラピーが落ち着いてくるのは
秋頃
だろうなと思い



その頃に家族で楽しめる
イベントはないかと調べていた


癌だと落ち込まないようにしよう


鬱にならないよう

とにかく家族と楽しみを見つけよう


そう思いながら癌治療に励んだ




紆余曲折ありながらも
予約して行った秋のイベント




Immersive Van Gogh 
(私はヒドい風邪を引いて行けず)


・Andrea Bocelli コンサート



・BTS consert コンサート


体調次第なので
行けなかったイベントもある


でもどれもこれも素晴らしくて
行って良かった



ライブ会場でしか味わえない
波動がある

人から人へ伝わる感動の波だ




このイベントはみんなで作っている


そういうのを感じると


心が満たされていき
生きてて良かったなと思える



普段は部屋でスウェットのまま
フラフラ(ブラブラではない)
しているが


こういう時にはお洒落して
ワクワクする気持ちを
思い起こしたり




忘れかけていた
表現者としての自分を
見直すきっかけにもなれた


そして今回の

Banksy Exhibit  



これも期待大の展示会

Banksyは
イギリスのグラフィティ・アーティスト


本名・年齢・顔を一切公表せず
世界中にふと現れ
自分の作品を壁に描き残していくという
とても謎めいたアーティスト


ほんとは11月の半ば
予約を入れていたのだけど
予約当日に家族3人で出向くと

展示場の中は真っ暗…



外で待機していた女性から



市からのパーミッションが
まだ下りないから
今日は入れない


と言われ

市から許可が降りたら
すぐ連絡をするので
それ以降は好きな日の
好きな時間に来てくれて構わない

ここに名前・電話番号・
メルアドを書いてください

と言われた



いやぁ
まさにアメリカ


延期になっていると言う
重大な事実を
当日まで客に連絡もせず


予約した本人に
当日来させて口頭伝言



江戸時代かっ‼️



適当だなぁ



仕方ないので
その辺に自然群生している
ススキ🌾を息子と一緒に抜きまくり
束にしてお部屋に飾りました


そんな出来事があったので
芸術の秋がになってしまったが
先日やっとテキストが入ったので
行って参りました


ここに載せきれてない作品が
盛りだくさんだったのだけど
調べ出すと切りがなく
いつまで経っても
noteに載せられなくなるので
気になった作品を抜粋します

Banksy Exhibit

バンクシーは
天才か反逆者か

本名・年齢・顔を一切公表していない
Banksy本人を
モチーフにしたアート

世界中に出没した形跡

Los Angelesに出没した時のものがこちら
PARKINGと書かれた立体駐車場の壁に
INGだけ消して
ブランコで遊んでいる
少女が描かれている


子供達の遊び場(公園)が
こうして少しずつ
なくなっているというメッセージ





原始人がショッピングカートを狙って
矢を向けている様

人間の物欲の強さは
人類が生まれた当初から
変わらないと言うことか




強い資本主義に対する反感を感じる
メッセージ



これも資本主義に対する
皮肉なんだろうな

ロサンゼルスにある
有名なドーナツ屋さんの看板が
警護されながら移動している



英イングランドの港湾都市
ドーバー(
Dover)にあるの壁画

欧州連合(EU)旗にある
12個の星の一つを
職人がハンマーで削り落としている

イギリスのEU離脱を風刺した作品



パレスチナ・ベツレヘムの
分離壁に書かれた作品

二人の天使が
必死に壁を開けようとしている


鹿の頭でも飾ってあるのかと
素通りしかけたが
よく見たら全て
セキュリティカメラ

犯罪を減らす為に設置されたカメラが
いつしか私たちを
監視する道具になっていないか
そんなメッセージが伝わってくる


オークションで1億5000万円
落札された直後

いきなりシュレッダーで裁断され
場内パニックになった「風船と少女

これはExhibit内で
流れていた動画の一部

Exhibit出口直前に
設置されていた
3Dメガネによる作品

寂れた倉庫街のようなところに
バンクシーのグラフィティ・アートが
所狭しと書かれている

そこをまるで
自分がみてまわっているような
立体ムービーアート



展示会を見終わり外へ


ふぅ…


なんか深いため息が出る


Banksyというアーティストは
反資本主義者だとは聞いていたけれど



強烈だわ…

資本主義の象徴とも言うべき
マクドナルド
ディズニーランド
どっぷり浸かっている私たちには
この空間にいると
とても居心地が悪くなる




特にこの作品を見たとき
あまりの皮肉さにグサっときた

「Napalm」2004

チューリッヒ賞を受賞した
有名な少女の写真に
アメリカの資本主義を象徴する
ミッキーとマクドナルドを描き足し

この二人のキャラクター達に
捕らえられているかのように
泣き叫びながら歩く少女

戦慄が走った




離婚してしまったが
アンジェリーナ・ジョリーと
ブラピ夫妻も
バンクシーのファンで
彼の2作品を
総額4000万円かけて買ったそう


そしてきました

Dismaland

2015年に実際にイギリスで
1ヶ月限定でオープンしたテーマパーク
ボロボロのシンデレラ城に
歪んだアリエル



その奥には
悲劇の瞬間(カボチャの馬車の転倒)
に群がるパパラッチたち



彼の作品を見て回っていると
ミッキー!ミッキー!と
子供と一緒に
浮かれている自分が
とても軽率で思慮のない人間に
思えてきて落ち込む




先日も採血をしに病院へ行き
帰りに朝マックを食べに
マクドナルドに寄ったばかり


生きていれば反感は生まれる


みんながみんな同じ意見ではない



何かを表現するということは
反感を得るということ


それを恐れず表現し続ける
Banksy



顔や素性を隠しているにせよ
表現者としてすごいと思う


しかも世界中に出没しては
法律ギリギリのグラフィティ・アートを
残して行く

強いメッセージ性こそが
彼をBanksyたらしめ


ただの壁の落書きを繰り返す
犯罪者ではなく
世界に名を轟かす
天才と言われるほどになったのだろう



あなたはバンクシーのファンですか?


夢はエッセイ本を出すこと。サポートして頂きましたらエッセイの創作費に充てさせて頂きます。ご協力よろしくお願いします!