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【裏バリ旅行のすゝめ】猿に噛まれたけど最高です!

稲葉です。
5月17日から一週間のバリ旅行をしてきました。
ずっと憧れのリゾートだったバリ。海、スパ、美味しいインドネシア料理、大自然……

アヤナリゾートのロックバーから見下ろした海

でもそういう感じの情報は今回ちょっとはずして、一歩も二歩もずれた裏バリ情報をたっぷりお伝えしていきます。
旅行を検討してる方、バリってどんな国? どんな楽しいことがある?と思った方は是非ご覧ください。

バリってどんな国?

① バイクの運転、やばすぎ問題

東南アジア感がある光景

まず空港からgrabという配車アプリを使ってホテルに向かうんですが、その道中で気になるのは、というか、いやでも目に飛び込んでくるのがバイク。
バイクが、すげぇ。
なにがすごいって、すり抜けやノーヘルは当たり前、そして5人乗りもやっちゃうし、歩道もガシガシ走っちゃう。
運転手さんは「バリは1日3人くらい交通事故で死んでるよ〜」と言ってました。(真偽不明)(でもあながち嘘ではなさそう)
警察も機能してないし、交通事故が起きてもみんな無視して逃げるという。救急車は呼んだ人がお金を払うシステムだから、事故を見かけても誰も呼んでくれないらしい。そりゃそうなるでしょう。日本では中免を持っている私だが、こっちでは絶対乗れない。乗りたくもない。だって死にたくないもん!!!

……なんて思ってたんだけど、ひょんなことから地元の人のバイクにニケツすることになってしまったのです。

バイクは自由。車より速い。

バリ衣装を着れる写真館で撮影したあと、「夜ごはんどこ行こっかな」と話していたとき。
「私、いい店知ってるからバイクで送るよ〜!後ろ乗ってきな!」と店員さんが誘ってくれたんです。
「いやいやいやいや結構です」と笑いながら(目は笑ってない)断ってたんだけど、
「バイク、たのしいよ〜!!」って超絶笑顔で言われたら乗らないわけにいかない。
私は一応ヘルメットを被せてもらったが、もちろん運転手はノーヘル。
トラックの隙間をびゅんびゅんすり抜けるし、暴走族みたいな走り方でハラハラしっぱなしでした。寿命縮まった。
でも、案内してもらったお店は美味しかったのでよしとします。

紹介ということでなぜかVIP席を用意してくれた

②ちょっとでも高いものを買わせよう精神

しれっと高い食材を調理しようとする

さて、案内されたお店は海辺で食べるBBQ料理。店内でえびや魚を選び、その場で調理してもらいます。

どうしても高いロブスターを選んでもらいたい

「じゃあこれでお願いします」と普通のエビを指さしても、
「ロブスター?」と言いながら一番高いものを2匹注文させようとしてきます。

「No!こっちのえび!」
「ロブスター?」
「No!こっちの!えび!」

ゴリ押しに拒否する強い心が必要です。というかロブスターなんて1匹5000円もするもの、そんなほいほい食えないから現実的に拒否するしかないんですが……笑
(ただ、この拒否られてもへこたれない精神はちょっとだけ見習いたい)

③犬、めっちゃいる

犬好きの楽園

ちょっと路地裏に入ると、野良犬がいるから気をつけろ……という噂を聞いていたので、犬が現れると「野犬か!?」と身構えてたんだけど、想像以上に至る所犬だらけでした。

スーパーで涼む犬(このあと追い出されてた)
海辺で戯れる犬たち(みんな適当に集まってきた飼い犬らしい)

飼い犬も基本的に放し飼いで、勝手にどっかに遊びに行ってたり、他の人の家で休んでたりして、気が向いたら帰宅するんだとか。

犬好きにはたまらん

ビーチにも街にもどこにでも犬がいるので癒されました。めっちゃくちゃかわいいけど、ワクチン接種していない野犬は間違いなくいるので、むやみに触るのはやめましょう!

④猿はちゃんとあぶない

ウブドにある人気観光名所、モンキーフォレスト。
広大な美しい森のなかに2000匹を超える猿がいるという。

道にも木にも猿だらけ。

「サングラスや帽子、ピアスなどは猿に盗まれるから取っておきましょう」という注意喚起は守り、しっかり鞄のなかに入れておきました。
地元の運転手曰く「盗んだものは、きゅうりとかさつまいもとかと交換すれば返してくれる」らしい。とんでもなく悪知恵の働く猿。
とはいえ、餌をあげることもできるし、わりとおとなしい猿たち。私を含め、観光客たちは猿と写真を撮ろうと必死でした。

日光猿軍団みたいなもんだと思ってた

しかし。まぬけな私は、完全に油断してしまったんです。

食事中の猿

上の写真のやつに噛まれて……
こうなった。

救護室にて。絆創膏貼られた。

私のリュックのなかに手を突っ込んできたので、そちらに目をやった瞬間、振り返った猿とがっつり目があって。その瞬間、牙を剥いてガブっと二の腕に噛みついてきたんです。ぷるぷるしててうまそうだったんでしょうね。
救護室の人には「ここの猿はすべてワクチンを打ってるから大丈夫」って言われたんだけど、念の為病院に行ったら
「ほんとにちゃんと打ててるかわかんなくない?何千匹もいるんだぜ?ワクチン打っとこ?」
的なことを言われ、狂犬病ワクチンを打つことに。

噛まれた瞬間、終わったと思った。

猿は女の人を狙いやすいのか、他にも病院行った人はみんな女の人だったという。薄着だったせいだし、あと、普通に近づきすぎたのが理由だと思うんで、私のようなことにならないように気をつけてください!目が合うと襲ってくるよ!

この人もだいぶ襲われてたね。仲間だ。

ここが楽しい バリのおすすめスポット

さて、ここまでちょっぴり危険なことばかりお伝えしてしまったので、次はちゃんと楽しかったことを紹介していきます。だいじょうぶ、バリ、たのしい。

①福インダで、バリ衣装のガチコス

「福インダ」というバリ衣装コスで写真撮影できる場所があります。変装仮装が大好きな私が逃すわけがありません。
店に入るとさっそくものすごい量の衣装と髪飾りのなかから好きな格好を選び、着付けとメイクをしてもらうことに。

すっぴんにまゆげだけ黒く塗られた状態。不安が募る。

べったりまゆげを塗られたときは、めちゃくちゃ不安になった。でも。

かなりしっかりメイクと髪の毛をやってくれる
じゃんっっ

完成してみると意外としっくりきます。
私はもともと沖縄の血が入ってるせいか顔が濃いので、むしろ見慣れるともともとこんな顔だったような気すらしてくるのが不思議。現地の人にも「現地の人だ!」と言われました。

撮影の様子

そのあとは雰囲気のあるスタジオで、いろんな背景や小物を使ってちゃんとしたカメラで撮影してくれました。ハネムーンとか成人式の人がよく使うらしいけど、私みたいにふつうの旅行者がふつうに思い出として撮るのもいいなぁって思ったり。アルバムも後日ホテルまで届けてくれるし、いい記念になること間違いなし。

②日本人が経営するホルモン屋はまさかの最強牛タン店!?

今回の旅は、インドネシアに駐在中の友人も数日間同行してくれたんだけど、そこで連れてってくれたサヌールのホルモン屋さんが本当に……なんなら日本で食べるよりも美味しかったのでご紹介しておきます。
「YAKINIKU HORUMON YA」という、そのまんまな感じの穢れなき店名。

YAKINIKUの文字に安心
アテンドしてくれた茂木くんと、安心の焼肉

納豆とか串カツとかもあって、毎食インドネシア料理で少し飽きていた私たちにはありがたい。日本人が経営しているので、味も偽物じゃないし落ち着く。それどころか、日本で食べたお高い牛タンよりもうまくて驚きます。
しかもここ、子連れで来た場合は庭で遊ぶスペースとかもあるらしくて、店員さんたちがベビーシッターみたいにしてくれるんだって。
「バリは、子は宝っていう考え方だから大人みんなで育てるんだ。バリにはいじめもないんだよ」
と店主が言っていて、なにそれ最高じゃんと思いました。
そんな店主、なんと13人の子供がいるという。サッカーでも交代できるレベルです。
元プロサーファーで、今はフィジークの大会に出場しているという店主は話が最高におもしろいので、この方と飲むためだけにバリに来たいと思いました。

真ん中が店主。50代とは思えない元気さ……

③ケチャックのエンドレスケチャケチャはぜひ生で体感して

せっかくバリに来たら、絶対見た方がいいのはケチャックダンス。「なんかケチャケチャ言ってるんだろうな」という雑な印象があったんだけど、実際見たら、想像の100倍はケチャケチャしてました。一時間、ずっとケチャケチャ。

ウルワツのケチャック。火を使ったパフォーマンスも盛り上がる。

ショーを見たあとはダンサーたちと写真撮影できる。豪華な衣装を着た(私が福インダで記念撮影したやつみたいな)ダンサーとか、猿の衣装のダンサーは人気で、もみくちゃになりながらなんとか撮影した。

猿を無理やりこっちに向かせる

しかし、裸のダンサーたちは一番疲れただろうに、全然撮影時に人気がなく……。端っこのほうで休んでいたので撮影をお願いしてみた。
そしたら「撮る撮る!!はい、みんなポーズして!!」って感じでダンサーが集まって来てくれて。

みんな一旦落ち着いて

めっちゃノリノリでした。
ノリノリすぎてブレとる。「動画はいいの?」って言いながら私を囲んでダンスしてくれて、このサービス精神に嬉しくなりました。みなさんもぜひ、このケチャダンサーたちと撮影してみてください。ハッピーな気持ちになれますよ。

④バリだけど、ムエタイ

せっかくバリ旅行に来たんだし、普段よりもたくさん食べるじゃないですか。しかも基本的には暑いので昼間は外を歩いたりせず基本は車移動になるから、気づいたらあんまり運動してないんですよね。
ってことで、旅行中でもダイエット!なストイックの塊、稲葉はスミニャックのムエタイジムに突撃してみました。

ミット打ちたのしいいいいいいい!!!!

いや、ムエタイはタイだろ!!
と思うかもしれませんが、もはや関係ない。当日にいきなり行っても体験レッスンさせてくれたので、1時間ほどみっちり教えてもらいました。

バンテージ巻きながら気合いを入れる

とはいえ、私はボクシングをやってるので楽かなと思ったけど、なんといってもこのジム、ほぼ屋根があるだけの屋外なのでめっっっちゃ蒸し暑い!グローブもくさい!
汗だらだらで、やってる最中は死ぬかと思ったけど、終わってみたら最高の気分になるのは格闘技のいいところです。世界共通で楽しめるのもいいところ。

優しいトレーナーたちと共に

この後にビーチクラブに直行してプールに入ったんだけど、体が熱くなってたせいか気持ちよさ五割り増しでした。
旅行の途中、ヨガでもなく海遊びでもなく、唐突になにかを殴りたくなったらぜひムエタイジムへ。(いつか本場タイにも行きたいな)

バリの過ごしやすさは最強

バリ旅行がとてもよかったってこと、この記事じゃああんまり伝わってない気がするけど気のせいかな。(バリごめん)
食べ物は日本人の口に合うし、時差も一時間しかないし、治安も比較的いい。
ゆる〜くのんびり暮らしている人たちを見てると「日本人って無駄に焦っているのかもな」と気づき、もっと楽に生きてもいいんじゃない?と思ったりして、本当の意味でストレスから解放された気がしました。

床に転がりながら店番する人

この一週間は気づいたらまったくスマホを触っていませんでした。YouTubeを見る時間も惜しい。一分一秒でも長く緑や海や街並みを見て、目を休ませて、心も休ませて、頭をからっぽにしたかったんです。私たち日本人はあまりにインプットしすぎているから、ただただ揺蕩う時間というのは絶対に必要だと思います。

地元の人が撮影してくれたんだが、映えを完全に理解している。

バリでは街を歩きながらスマホを使ってる人なんて見かけなかったし、休憩中にスマホを使ってる人も少なかった。ただただ膝を抱えながらぼんやり海を眺めて休憩してる店員さんがいて、これこそがちゃんとした休憩だよなぁと思いました。

これを読んでくださったみなさん。ぜひ次の旅行先にはバリをおすすめします。
私はとりあえず、猿に噛まれてワクチン代2万かかったことなんて忘れるくらい楽しかったです。

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