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日本人は世界一 座っている時間が長いらしい

先日、美容院で読んだ雑誌に書かれていた。
日本人は世界一、1日の中で座っている時間が長いそうだ。確かに、自分の1日を考えても当てはまる。その理由は、ひょっとすると文化にあるんじゃないか。

例えば、何かを食べる時、私たちはまず座りなさいと躾けられて育った。立ち飲み屋はあるものの、立ったまま飲んだり食べたりすることに最初は違和感があった人が多いだろう。読むことにしてもそうだ。立ち読み。その言葉を聞くだけでダメなことだと瞬時に判断してしまう。起立!礼!着席!の号令を毎日何度も聞き、繰り返しそれに倣ってきた私たちは、何かをする時にはとにかく座らねばならないと無意識に制御されている気がする。

そういえば、アメリカに引っ越して、現地の小学校に通い始めて衝撃を受けたことを思い出す。教室の机の配列が「コ」の字型だったのだ。さらに、先生は椅子に腰掛けて、コーヒーを飲みながら授業をした。極め付けに、生徒は皆、イスに斜めに座り足を組んで授業を受けていて、そのことに関して先生は全く気に留めていなかった。また、図工の時間は床に座っていたことも記憶している。

これをするときは、こうでなければならない。それは、そうしないといけない。日本での生活には定型と暗黙知が多い。だから楽な部分も多いけれど、同時に、生きにくさや息苦しさを感じる人も少なくない。

どうして座らないといけないのだろう?

座った方が楽だから、かな。

じゃあ、楽が正解なのか? そう問われると言葉に詰まる。

そんなことを考えていた日の夜、インスタで出会ってしまった。「立ったままPC作業ができる家具」に!!即買いをしそうになって思いとどまる。いやいやいや、早まるな、私。下手したら、レッグマジックの二の舞になる。

そして、翌朝。気を取り直して、ポチった。この想いは本物だと朝の直感が言うから、溺愛する孫にせがまれた祖母のように、有無を言わずにそそくさと。

私は、座りまくりの典型的な日本人生活を卒業する。この最強のパートナーが届いたら、仕事は立って行う。これはいい!立っていることに疲れる頃がきっと息抜きすべきタイミングだから、その自然なサインに従っていれば、自宅で仕事をしている中でも自ずと生活のメリハリが出るだろう。

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