無料でPCR検査を受けた件

 この記事を書いている時点で今日、PCR検査を受けた。正しくはこの記事を書いている時点で結果待ち。理由は、無料だったから。

 前日、JR小倉駅の改札前広場で、モニタリングの呼び掛けをしていた。何でも、緊急事態宣言が発令されていた地域で解除後に幅広いモニタリングをすることになった、政府と地方自治体の共同事業らしい。何より、買うと数千円掛かるPCR検査キットが無料で手に入る。無料で検査を受けることができる。何より無料。この言葉に飛びついた。
 今までに感染経験が無く、翌日の夕方までに郵便局から送付可能であること。それだけが条件だった。

 PCRとは、採取した唾液に含まれる、特定のRNAウイルス固有の塩基配列を持った遺伝子の有無を調べるもので、この遺伝子を増幅させることで検出されない微量のウイルスを検出可能なまでに増やすと云うものらしい。何か高校の生物の授業で出てきたような名前を見た。

 3月にも同様の理由で飛びついたが、翌日は本業の時間の都合でキャンセルした。今回は問題無し。
 今回はHELPOとか云うものを使う。指定されたGoogleで作成したアンケートへの回答とアプリのダウンロード、登録まで済ませると、検査と梱包の説明をされ、一式を紙袋に入れて渡される。
 夜に帰宅して採取開始。アプリで検査日の登録をすると方法が画面に表示されるため、それに従えばよいだけ。
 唾液の採取は漏斗がセットになっている検体採取キットに唾液を所定量落とし、漏斗を外す。これによって保存液が検体カプセルに落ちて採取完了。
 しかし、PCR検査が厄介なのはここから。この検体の中身が零れないように軽く振って確認した後、小さなパウチに入れて密封し、更にバイオハザードで見たようなマークが付いた別のパウチに入れて密封する。
 最後に、このパウチを発送専用のバリアボックスと云う紙箱に入れて密封し、同封されてあった検体専用の着払い伝票を貼り付ければ終わり。
 この仰々しいマーク付のパウチを箱に詰める作業は、アメリカのアクション映画やゲームの1シーンに出てきそうで少しワクワクした。尤も、その検体を狙う敵に殺害されがちな役だが。

 郵便局への持込か集荷のみ対応だったが、ここで郵便局に持ち込むことに。確認事項を終えると控えを渡されて終わり。後は、数日後にアプリに検査結果が送信されることになっている。
 これで万が一陽性判定ならば、24時間ダイアルに連絡する必要が有るらしい。

 自分は今週末にコスプレの撮影の予定が有るが、陽性判定だった時に備え、既にフォロワーに事情を話してリザーブを頼んだ。万が一の時はその人が代わりに撮影に行く事になっているため、相手との予定に穴を開け、キャンセル料を支払わせることは無い。
 配慮ありがとうとは言われたが、直前で判明して代役がいないことになるのが最もマズく、キャンセル料も発生するため、それならスタジオ代こそ自己負担になるが、予めリザーブを立てておけば問題無いと判断した。

 採取は簡単だが梱包が手間。それが感想だった。自分と大切な人と地域を守るために、とは微塵も思わないが、無料だから飛びついた、それだけの話。さて、結果はどうなるか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?