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ホルモンバランスの乱れ?生理周期から分ること。

ホルモンは信号分子で、血管を通って、全身へ運ばれ、標的細胞に到達して、鍵穴を開けて、活性化して必要な働きをします。

体は恒常性という一定の状態に保つことが大切で、ホルモンによりフィードバックという機能で調節しています。神経伝達のように早い反応ではなく、内分泌系では血液中のホルモン量の調節して、色々な働きを作動したり拮抗させたりします。

女性の生理周期の月経期、低温期、排卵期、高温期というサイクルを見てみると、
視床下部から下垂体前葉にGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)が働き、
下垂体前葉からFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)を分泌して、
卵巣まで血管を通って働き、卵胞を育ててエストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌させ、
排卵頃からプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増えて妊娠維持などに働きます。

ホルモンバランスの崩れ

を感じるアラフォー世代。

生理周期が変わる、例えば周期が早くなったり、不規則になる。生理が長く続く。生理の量が多くなったり、少なくなったり、生理が来ない、、、

ホルモンバランスが崩れていると自覚しつつも、婦人科に受診しないことも多いようです。

確かに、不正出血や、大量の生理などでは驚いて、病院に受診しますが、周期の乱れは、まずは様子見ようとすることが多いです。

生理周期から分かる体質

生理周期は通常25~35日、早すぎても遅すぎても問題があります。

無排卵の場合、排卵後の高温期がみられず、基礎体温表を見て二層性とならないことがあります。周期が一定で来ていても、無排卵の場合も有り、基礎体温表を付けていると、排卵しているか想像できます。

①月経先期(頻発月経)

1か月に2回月経がある、予定より1週間以上早く来ることが3周期以上続く場合をいいます。

脾気虚といい、胃腸虚弱が原因で疲れが溜まっている場合や、

腎気不固といい、不正出血があったり、排卵異常がある場合や、

肝うつ血熱といい、ストレスやイライラで熱がこもった場合や、

瘀血(おけつ)内定といい、血の塊が多く、痛みが強い場合など、

これらの体質から、生理周期が早くなる原因があります。

ホルモンバランスが乱れて、生理が早く来るときは、精神的なことが影響していることが多く、五臓の肝が自律神経を調節しているという考えから、疏肝(そかん)薬も念頭に置いて体質を考えます。

②月経後期(稀発月経)

予定より1か月以上遅いことが、3周期以上続く場合をいいます。

来るものが来ないと、心配になりますが、月経は血の道が順当に機能してこそ、周期的にやってきます。血の道としては、血が少ないと流れも悪くなること、冷えやストレスにより遅れることがあります。

血虚といい、血の不足があると、生理は遅れがち、疲れやすいなど、

腎陽虚といい、下半身が冷え、めまい、オリモノが水っぽいなど

血寒凝滞といい、下腹部が冷え切って、手足も冷たく、血が停滞など、

肝気鬱血といい、ストレスが強く、胸や腹の張り、PMSや生理痛が強い、

これらの体質から、生理周期が遅くなる原因があります。

③月経不定期

周期が7~14日くらいズレ、2周期以上続く場合をいいます。

ストレスや心身の疲労で生理周期はズレやすいもの。乱れて戻れば良いですが、不定期でいつ生理が来るが分らないという方は、ホルモンバランスの崩れや、排卵障害と診断されることもあります。

腎虚といい、ホルモンバランスの崩れ、同時に足腰がだるい、目眩なども、

肝気鬱滞といい、胸や腹の張り、イライラため息が多いなど、排卵障害もあります。

排卵障害については、多嚢胞卵胞症候群(PCOS)、高プロラクチン血症などと診断された方もあります。体質としては上記の原因で生理が不定期になります。

④生理期間延長

生理が7日以上続くのが2周期以上ある場合をいいます。生理が長くだらだら続くのは、あまり放置すべきことではないです。

胞宮瘀血といい、子宮卵巣の血流障害で、生理の塊や暗黒色、痛みが強いなど

陰虚血熱といい、口の乾燥を感じ、手足や上半身のほてりや寝汗など

気不摂血といい、疲れやすく、めまい、動悸、不眠など、胃腸も弱っているなど、

湿熱といい、湿気と熱気のこもりがあり、オリモノが黄色く臭う、腰やお腹の張りがあるなど、

生理の色にも特徴がそれぞれありますので、詳しくは以前のnoteの布ナプのお話しで確認して下さい。

生理の周期はひとそれぞれ、25~35日内であって、基礎体温を測って、二層性になっているかを確認してみてください。

私は日記帳として基礎体温表を使っていました。女性は自分の特徴を知ってこそ、自分らしくいつまでも輝いていられると思います。





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