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妊活の方へ 終えてからこそ伝えたいこと

タイトルを何回も考え直してしまいました。
伝えたかった気持ちを書きます。

妊活を頑張った経験のある方は、その気持ちが分かると思います。

結果が出る出ないに関わらず、終わりが来るあるいは終わりにするまで、頑張りきるしかないことを。

妊娠という願いが叶う時、叶わなかった時の2パターンを想定して、日々揺れ動いていることを。

ひな祭りは母の命日でした。
親心に今頃気がつき、書き留めたくなりました。

妊活に疲れたり、妊活を辞めようかと悩んでいたり、妊活を終えて次のスタートを切りたい方へ。

漢方相談が人生相談になり、心身一如として、漢方薬や養生が心身共に健康に繋がって欲しいと願っています。

お時間ある時に読んで下さい。

妊娠したらゴールでない。

妊活中の方は心に置いておかないと行けませんが、最中はその通過点をどうしても超えたい一心です。

妊娠の経験をしたくて、妊活している訳ではないけど、妊娠=ハッピーに思えて、妊娠に憧れてしまうことも。

当たり前のことですが、妊娠は出産の準備で、出産は育児のスタートです。妊娠をゴールにすることで、妊活が苦しくなります。

漢方相談をしていて、私自身、妊活も経験し、お伝えする言葉に経験したなりの言葉が出ます。

ただ、妊娠も出産も育児のみんな、子供が違えば、それぞれ違い、自身の経験はたった1つの例にすぎないことだと思います。

ですので、経験をお話しはしますが、それは他の方に当てはまる部分もあるが、少ないのではと思います。

妊活・妊娠・出産・育児のお話しは世間話、その人はその人といった程度にとどめて、聞くようにしておいた方が良いかなと思います。

妊活は辛く、大変なイメージ

妊活で通院は、お仕事や育児家事の合間に行くことになり、とても大変だと思います。

私もその時はそう思っていました。

仕事がなければ、どれだけストレスが少ないだろうと思っていました。でも仕事があったから、妊活にどっぷり浸からずで良かったと思います。

今考えれば、自分のためにあれだけ時間が使えたことは、幸せだったと思えます。

妊活のためにお仕事を続けられなかった方もいらっしゃいます。
仕事を辞める時の気持ちは複雑だったと思います。

でも妊活のために仕事を辞めて、その時間を得られたことは、すべて自分のための時間をいただいたと思い、幸せな時間だと思えたら、きっと前向きに治療もできます。

仕事を辞めたなら、結果として妊娠できると信じてしまうと、妊活が仕事になってしまい、通院がお勤めのようになり、辛くなっていまいます。

すべて、自分がどの道を選ぶかということだけ、
仕事をしつつ、あるいは仕事を辞めて、どちらにするかの選択をするかは自分が決めたことです。

だから、結果は別にして、その選択はその時の最善の選択で、良しとすべきです。

仕事以外では、育児は放棄できませんが、家事はある程度放棄はできます。

パートナーの存在が大切なのです。

育児や家事は、家庭単位のことで、1人で受け持つことではありません。

私は、家事に対して、主人に不満が溜まっていたことを思い出します。
男の人は仕事だけしていればいいのは、ずるい!と。

私と違い、母は当たり前に、仕事も家事も育児もすべて父に頼ることはあまり無かったことを、今となって一本筋を通したのだなと感心します。

なので、母の最期は、父が介護を愛情を持ってしていたのだと思います。
「苦労ばかり掛けたから」と言って、父はお世話をしていました。

すべて、人生は帳尻が合っているなあと思いました。

人は持ちつ持たれつ、今できる人がやれば良いのです。

ただ、パートナーが疲れているのに、手を差し伸べないのは、一緒に生活する資格はありません。

人間が成長するために

私は娘の成長を見せてもらい、ありがたく思うことばかりです。

成長がゆっくりなタイプなので、可愛い時間が長いことは、逆にありがたいと思います。

発達障害といわれると、そのくくりに入りますが、きっと成長を噛みしめる時間を与えられたと思えば、相当ありがたいと思います。

ときどき、娘がいなかったら、どうだったのだろうと思うことがあります。
きっと今ある環境に一生懸命に生きているのだろうと思います。

人間は人との交流、与えられた仕事や課題で成長します。
子供を育てなくては、人は成長できないわけではないと思います。

現に人の親であっても、ろくでなしの人生を選ぶ人もいます。

なので、自分の命をかけてでも、守るものができてこそ、一本筋が通った人生を選べるのだ思います。
子供を得ることがなくても、パートナーでも親でも大切な人を守りたいと思うことが、人間として成長するために必要なのだと思います。

母の命日3月3日に


ひな祭りを一緒にしたかったのですが、結局できず、1年前に母は逝ってしまいました。

ひな人形は、私の幼少時代に、母の妹に女の子が誕生して譲ったため、私が物心ついたときには、飾ることはありませんでした。
買う余裕も無かいことも薄々分かってはいましたが、毎年私が母に問い掛けていたことを覚えています。

母は私のお腹の子が女の子と分り、すぐにひな人形を、と言っていました。相当にひな人形がないことを気にしていたのかと。

娘が1歳になり、ひな人形を買ってくれました。その翌年のひな祭りに逝ってしまい、一緒にお祝いできませんでした。

母は、孫が産まれて良かったと周りに言っていました。
私も、孫を母に見せられて良かったと思っていました。

母の本当の気持ちが、亡くなってから、理解しました。 

孫にただ会いたかったのでなく、

私の願いが叶って、幸せそうで良かった

と思っていたのではと。

孫に会えたことを喜びより、私の幸せそうな顔を見れたことが満足だったのだと思います。

孫の顔を見せたい

そう思って、妊活をされている方も多いと思います。

親御さんは、単純に孫の顔を見たいと思って言っている場合もありますが、
本来の親の気持ちは、子供の願いが叶い幸せな気持ちを味わってもらいたい、という思いの方が強いのではと思います。

もし、私に子供が出来なくても、母はきっと私が幸せそうにしていれば、それで親の気持ちとしては満足なのだと今は思えます。

なので、妊活で頑張っている方に、伝えたいと思うこと。
孫の顔を見せたいとプレッシャーを自分にかけないこと。

親の幸せは、子供の幸せそうな顔を見ることです。

孫が可愛いのは確かですが、誕生は奇跡的なことで、それを当たり前に来ると思ってはいけないと思います。

生まれることは奇跡、死ぬことは必ず来ます。

人は生まれてきたことに感謝し、生まれてきたことがとても貴重なことだと思います。

ただ、死ぬことは必ず通る道です。

身近な人の死が、人生観を大きく変えました。

妊活を終えたいと考えたり、終えた方に結果がどうあれ、死ぬまでに経験を重ねて、成長することが大切だと思い、母の命日にnoteしました。



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