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NHK Eテレ0655「小さな恋の物語」陰陽五行で見る隠された意味とは?

NHK Eテレの番組「0655」の中の曲

「小さな恋の物語」

これ、すっごく素敵な曲なんです。

子ども向けの歌なんてたかが知れてる
と思うかもしれませんが

実はこの曲の中には
古代から続く叡智である
「陰陽五行」の深い世界が隠れているんですよ~。

今日は

陰陽五行的に見る
NHK Eテレ0655「小さな恋の物語」
その3 数字の恋の物語
に隠されたものとは?

をお話したいと思います。

NHK Eテレ0655「小さな恋の物語」とは?

「小さな恋の物語」とは
NHK Eテレの番組「0655」「2355」内で
不定期に放送される楽曲の一つです。

【Eテレの「0655」とは】
毎週月曜~金曜 朝6:55から放送中。
たった5分間の番組です!

「2355」は23:55~となっております。

NHK Eテレ:https://www.nhk.jp/p/e0655/ts/5ZZY183L7P/

たった5分間の放送なのに
ぎゅ~っと内容が詰まっていまして

かわいいイヌネコが見られたり
つい口ずさみたくなるような曲が流れたり
思わず人に話したくなるうんちくが手に入ったり

朝から心がほっこりする
とにかく素敵な番組なので
我が家では家族みんなが大好きなんです。

番組内で数多くの印象的な曲が放送される中
今回ご紹介する「小さな恋の物語」は

その1 2匹の小魚
その2 たまごとミルクパン
その3 数字の恋の物語~偶数の国・奇数の国~

の合わせて3番まである曲。

小さな恋の物語全編が聞けるYoutube発見
歌は近藤研二さんと笹倉慎介さんです↓

今回注目するのは
「小さな恋の物語その3数字の恋の物語」です。

王子様とお姫様のラブストーリーを通して
数学の原理が学べてしまう

学びあり感動ありの素敵な曲です。

それではまずは歌の中で描かれる
恋のストーリーをご紹介します。

「数字の恋の物語」のストーリー

昔々ある所に偶数の国と奇数の国があり
お互い争っておりました。

あるとき偶数の国のお姫様と
奇数の国の王子様が出会い
恋に落ちます。

ですがそれは決して認められない恋でした。

そこで知恵のある王子様は
自分の父である
奇数の国の王様に掛け合います。

「奇数と偶数を足すと必ず奇数になります!」
と説得をしました。

次に王子は偶数の国に出向きます。

そこは敵国。

捕虜となり囚われの身になりながらも
偶数の国の王にこう話します。

「偶数と奇数をかけると必ず偶数になります!」
と訴えました。

そしてついにどちらの王様からも認められ
奇数の国の王子様と
偶数の国のお姫様は結ばれたのでした。

・・・・めでたしめでたし・・・

ハッピーエンドで終わるのがいいんですよね。

小学生にも
「奇数と偶数を足すと必ず奇数になる」
「偶数と奇数をかけると必ず偶数になる」

というところがスーッと入ってくるのが
これまたいいんです。

このストーリーから感じられたのは
奇数と偶数に違いはあれども
優劣なんてなくて

でもお互いの違いが認められないと
お互いを比べて争いになってしまう。

そのままを受け入れられれば平和が訪れるのに・・・

なんてところは
現代への風刺も込められているような気がします。

では次はいよいよ本題。
陰陽五行の視点から紐解いていきますね。

陰陽五行的に「数字の恋の物語」を紐解いてみよう

そもそも陰陽五行って何さ?

今でこそマニアックジャンルではありますが
日本でも古くから用いられてきた陰陽五行。

ここには古代の叡智が詰まっています。

安倍晴明で有名な陰陽師が用いていたのが
陰陽五行の考え方でした。

【陰陽五行とは】
中國が発祥と言われる世界の捉え方。

陰陽論と五行論の二つの視点があり
そのうちの陰陽論では

この世のものは
「陰」と「陽」の2つの相反する要素から
構成されている

と考えられていました。

例)
陽:太陽・天・明るい・白
陰:月・地・暗い・黒

※五行の話は今回は長くなるので控えます

さて陰陽五行の世界において
「数字」の捉え方は

奇数が「陽」
偶数が「陰」

ちなみに陰と陽は優劣はありませんが
日本では奇数が縁起がいい
と考えられています。

例えば
結婚式のご祝儀には奇数のお札を入れる
とか

子供の成長を祝うしきたりの一つ
「七五三」も奇数です。

また1月1日、3月3日、5月5日、7月7日のように
奇数が揃った日は
おめでたい日とされています。

逆に偶数が揃った
2月2日、4月4日、6月6日って
何もないじゃないですか。

同じ数字であっても偶数と奇数で
その中に違うものを見ていた古の日本人。

対象から”感じ取る”能力は
現代人とは格段に違っていたことでしょう。

で、陰陽道の大切なところは
陰も陽も優劣はない
というところです。

「2つに区別」してしまうと
暗いより明るい方が良いじゃん
ってなっちゃいがち。

ですが、陰陽はこの世界を構成する
相反する2つの要素

ではありますが

それは対立関係ではなく
お互いに影響しながら循環している
と考えられています。

そもそも男性が陽、女性は陰
と要素は分かれているものの

実際を見てみると
男性の中に女性性が強い人もいれば
女性でも男性のように行動的な人もいます。

年老いた男性とバリバリの女性社長だったら
どっちが男性性が強い=陽が強いかというと
性別だけじゃ判断しかねますよね。

陰陽は性質を見るための指針にはなるけれど
はっきりくっきり分けられるわけではないんですね。

陰と陽はぐるぐると循環しているんです。

ここまでで
陰と陽のなんとなくの世界観が
分かってもらえたら大丈夫です。

陰陽五行で「数字の恋の物語」を見る

さて、陰陽五行の前提を踏まえて
もう一度「0655」の歌

「小さな恋の物語~数字の恋の物語」
を見てみましょう。

物語の主人公は数字です。

偶数と奇数。

割り切れる数と割り切れない数
という相反する性質を持ちます。

陰陽五行の視点では
男性を表すのが「陽」

数字では奇数が「陽」です。

ちょうど「小さな恋の物語」では
奇数の国では
男性である王子様が登場しています。

奇数と男性・・・ってめっちゃ陽じゃん!
(見ながらひとりで興奮してました)

奇数の国は陽を表しているようです。

そして女性を表すのは「陰」です。

「陰」を表す数である偶数の国では
お姫様が登場します。

偶数と女性・・・こっちはめっちゃ陰!
(フンガ~←興奮継続中)

まさに「小さな恋の物語~数字の恋の物語」では
陰と陽の世界観を表現してくれていたんです!

NHKさんの粋な計らいに痺れる~!

で、最初は偶数と奇数、陰と陽が
お互い争っていたわけですが

それぞれの性質を認め、受け入れた結果
無事に2人の恋は実りました。

これは陰陽の統合です。

その後の世界は描かれてはいませんが
おそらく奇数と偶数の2つの国は
共に反映していったことでしょう。

陰と陽。

異なる性質のものが
足し算や掛け算でうまく交じり合うことで
さらに発展していくことができる。

陰陽の世界観が見事に表現されているのが
「小さな恋の物語」だったんです。

「小さな恋の物語」から学べること

ちょっとでも違う人を攻撃したり
善悪で判断したり

今の日本は区別する場面が多いのが実情です。

ですが自分と他人はそもそも違うもの。

性質が違うからこそ
足し算すれば新たなものが生まれ
掛け算すればさらに可能性が広がる。

数字という世界は
温度がない無機質なイメージがあったんです。

「小さな恋の歌」のおかげで
イメージがガラリと変化しました。

奇数と偶数を足すと必ず奇数になる」
「偶数と奇数をかけると必ず偶数になる」

これって人間も同じだなと。

そんな風に思えたら
無機質な数字すら温度感を持っているように
見え始めたんです。

男性だけでは足りなくて
女性だけでは足りなくて

完璧ではない人が集まって
それぞれを補い合うことで
さらに発展し

調和した素晴らしい世界が生まれる

なんてメッセージを
「小さな恋の物語」から受け取ったのでした。

ちょっと飛躍しすぎかしら?

今日は

陰陽五行的に見る
NHK Eテレ0655「小さな恋の物語」
に隠されたものとは?

というお話をさせていただきました。

陰陽五行は知れば知るほどハマっちゃいますよ!

以上、綺麗道がお送りしました。

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