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雑司ヶ谷手waza市の周りのこと

オーケストラで事務局員をしていたころ、ワークショップの企画運営担当のはしくれだったことがありました。
サントリーホールで2000人のお客様を集める演奏会と違って、ワークショップの参加者は一人のファシリテーターにつき10名がもうぎりぎりで、1つのワークショップで多くても30名ぐらい。
それって参加費ももちろん30名分なわけで、アーティストのことはイギリスからお呼びしたりしていたから、単純計算だととてもじゃないけれど採算のとれるプログラムではないのですけれど、
収入が目的ではなく、それを発信できることに意義があると思っていました。
「ここに、こんな取り組みをしているオーケストラがあるよー」と騒げる。

イベントや新しい企画をすると、もちろん招客のためではありますが、
それを広く知ってもらおうとしてわたしは書くことができます。
ウェブ上ではページを作って更新したり、
ちらしを作ればそれは「もう1つの十音の店先」のように、
近隣のお店の店先でふんばってくれる。


雑司ヶ谷手waza市ちらし

十音というリフレクソロジストが、雑司ヶ谷に居ますよ。
リフレクソロジーって、ご存知ですか。
足ツボマッサージと呼ばれても、いいですね。
正式にはマッサージって言っちゃいけないらしいんですけれど。
、みたいなもの、を略してます。
疲れた時には、他人の手が必要なこともあります。
他人の手が必要なことが多いのですが、思い当たることがないかも。
そういう時に、ウチのはがきや、ちらしが目に飛び込んできて、
他人の手というもんが案外近くにあるんだとあなたが知って下さるだけでも、
イベントを興した甲斐があるってもんです。

雑司ヶ谷手waza市のことを、書いておきます。
雑司ヶ谷にはもともと「雑司ヶ谷手創り市」という
クラフト、作家さんたちの市場や、
鬼子母神通りみちくさ市」という古本マーケットや、
ときどき市」という目白通りのお店が張り切る日など、
市を立てるご先達たちがいらっしゃいました。
どの市もセンス抜群で、大体「手創り市」の日程にあわせてみんな立ち、
飲食店ならスタッフを増員してお待ちしたりと、
雑司ヶ谷という、都会の下町のような地域の心臓がとくとくと音を立てるようでわたしは大好きな「市場の市」。

(あ…移住先でも「朝市」とかできないかな…されている方がいるかもしれない。伺ってみよう)

憧れていたので、そこで「ホリスティックマニュアルセラピーの市」で参入できないかと思い立ったのです。セラピーはいろいろありますが、自分がやっている「手技」によるリラクゼーションと自然治癒力のテコ入れで、出店したいと。

高田の施術室は自宅の一室でアドレスは非公開。
はがきを頼りにそこまでたどり着いていただける方はほんのわずか。
でもイベント出店なら、憧れの「路面店」ぽいことができる!という軽い興味もあって、しかし商品というか売るコトが「南アドーガン・インターナショナル認定セラピューティック・リフレクソロジー」だけだと賑やかさに欠けるので、
セラピーの母校であるIMSI自然療法の国際総合学院の学友に声をかけ、
IMSIの柱にされているセラピーのうち3つ
・セラピューティック・リフレクソロジー
・IFPA アロマセラピー
・ベトナム医道ディエンチャン顔反射区療法
の短時間施術を「組み合わせて」提供できる市を立てることにしました。
IMSIでも今年復活開催される、「セラピーフェスティバル」の形を参考にし、施術の適当な時間や組み合わせによるリスクなどご相談したのを覚えています。

始めにと声をかけた 100hana オーナーのえのさん(えのもとあつこさん)と、いまや鍼灸師のホリスティックセラピスト、タムラノノさん。次に手をあげてくれた コロノーム研究室 の園部育代さん(note上にもいらっしゃいますね)、向井阿寿華さん。

それぞれ、自分の施術室や、子育て、学業、忙しい中、
十音が意地でも月1回市を立てるというので一所懸命時間をやりくりしてくれて、雑司ヶ谷まで通ってくれたのだった。
自分が他の方のイベントに参加するとき、なかなかこういうのできないなと思うのですよ。本当にありがとうございました。

コロナ期で集客に苦労したり、セラピストたちも家庭のご事情もあってなかなか開催日程を確保できなくなってきたりして、
2020年9月に45回目で一旦休止した手waza市、
復活のきっかけは、クライアントとして十音の高田の施術室にお越しのタニガミアズサさん(気功的生活のススメあんのん 主宰)

にっこりしたカオが本当に素敵な、おだやかなあずさんの内に秘めた、「今ここ突破したい、もっと外に出たい」というセラピスト魂に、
高田の施術室に閉じこもっていてもしゃあないな、と悶々として手waza市に飛び出していった昔の自分のイベント魂が呼応し、
じゃあ、2か月後に「手waza市」復活させるから、手waza師やってください!という感じでスケジュール帳を無理矢理開かせる十音。

その足でyurucafeに訊ねていき、5月21日のスペースの予約を取り、
もう1,2人手waza師を募ろうと榎さんにお声がけ後、IMSIのグループに投稿。
えのさんが協力してくれたのに応えてくださったディエンチャンセラピストのruriさんと、3人で46回目の市を立てたのが一昨日。

一つ興すと、それを自分事としてくれた人が、もう一つ外側まで情報を届けてくれる。

手waza市をやると、手の職でもってシンプルに稼ぐということの基本を思い出す。
お客様からいただいたお金から、会場費を払って、残った分を3人で割る。
久しぶりのイベントで関節が膨れ上がった示指で、お金を数えて、はだかのままお渡しして、おっけー!よく頑張ったー!と終わる。
一枠お客様が増えれば、それだけ取り分が目に見えて変わるので、
十音としてはあと3枠ぐらい、必要としている方に届けたかったけれど、
ディエンチャンを担当してくれた2人からは「いや…もう十分かも」という言葉をいただく。


えのさんからは、女将のようだと言われた手waza師写真。たしかに、リュックがたすきがけ。

そうだな、こういうのって、セラピストが余裕なくなったら、だめだな。
本当は、間の時間を10分とってもよかったと思うし、
セラピーを組み合わせる以上、他のセラピストとの受け渡しの間がすごく重要だったから、その点今回雑だったところもある。
やっぱりイベントの勘が少し落ちていました。

そして何よりも、お客様からのフィードバックが今回貴重で!
十音の発信てとにかくわかりにくいとのこと。
R=リフレクソロジーとか言われて
空き枠表示に
RDD
とか書かれても、どう予約したらいいのか分からないし、どこに予約したらいいかもわからなかった、と厳しめのご指摘を複数いただく。
それって、過去45回ではナアナアになってしまって、クライアントに甘えていたところなのでしょう。

略語も、予約先のリンクというのも、
情報のプラットフォームがホームページだけでなくなって、
ツイッターと、インスタグラムのストーリーズというのに今回手を出したせいもある。
短い文面で頻繁に情報を出さなければならなかった。

そして情報をキャッチする側は、本当に偶然、何十と出している情報のうちの1つをキャッチしてくださるので、
そこに発信する側の意識とのズレが生じていたのです。

情報の精度と頻度とアクセスのしやすさ。
このことは手waza市以外の十音の運営にも大きなヒントをくれて、

たいへん解り難いと悪評判だった「十音の東京セッション会員」制度なるものの廃案へと至りました。
このことは、忘れられたころ、ちゃんと反省文を書かせてください。
お申込みいただいていた数名のクライアントさんには、昨日お詫びのメールを入れる。

十音の手技の内包するものは、とても解り難く複雑で、深いことを目指しますが、提示するときはなるべくシンプルで簡単でなくてはならないのですね。

書き足りないけれど、勢いのまま、おゆるしください。
「周りのこと」はまだまだあるので、また書くでしょう。

今日はこれから、十音がオペラを歌っていたころからの、大事で奇特な友人に会いに。




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