信州Day297 試されたくない

試乗車が結局自分のモノでないのと同じく、施術とかコトも、お試しの勢いにはお試しの刺激でしか返ってこないというのが道理。
お試し姿勢の方に、道理を引っこめて、お試し以上の誠を注いでしまうのは、短い時間でも効果を出したいという私の欲による。

しかし、時間のかかることを早送り動画みたいい刺激強く、凝縮する時、
施術家の身体は少し壊れる。
何よりもお試し姿勢の方のお試しのまなざしによって、施術家のこころも大層壊れる。

まだよそ者なので、自己紹介のつもりでたくさん「お試し施術」をしてきたが、それが正しい自己紹介になっているのかどうかも疑わしい。

十音のお点前90分一式に勇気を引きずり出して最初から飛び込んでくださった方が、一番得であるようにしないとと気がついた。
明治温泉のような投げ銭制では、お申し出いただいた時間でできるだけ力を尽くす。短時間なのにびっくりするほどの額を入れてくださる方がいる。もちろんその逆もいらっしゃるけれど、そういう「お気持ち」なのだから問わない。

今後は、お試し短時間でもそれなりの効果は出しますが、割高というふうになってくると思います。そもそも「お試し施術」という記載をやめますし、短時間施術でできないこともきちんとお伝えします。

90分には理由があるのです。その価格にも。