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ティモシー・シャラメに心かき乱された4日間

今輝き続けるハリウッド俳優ティモシー・シャラメ。彼が11月に日本に初降臨した。
彼がいた4日間、私はこの男に心かき乱され続けた。

ティモシー・シャラメについて

11/18成田空港。「プリンスオブハリウッド」と呼ばれる俳優・ティモシー・シャラメが降臨した。

ティモシー・シャラメとは、高い演技力とルーヴル美術館に飾られていてもおかしくないほどの美貌をもつアメリカ人俳優。
「レオナルド・ディカプリオの再来」と言われ、注目を集めている28歳だ。

美しく、かっこよくて、優しくて、「王子様」という言葉がこの世で1番似合う稀有な存在。

そんなティモシーは、「神レベルなファンサ」が有名である。

海外の映画祭を見ても、めっちゃくちゃ時間をかけてファン1人1人とハグをしているし、サインもしているし、セルフも撮っている。

ファンとの距離がおかしい。そんなのするわけねぇだろと思っていた。

しかし、それは現実だった。

私が行った空港の目の前では、ガチで1人1人とハグして写真撮っていた。神だと思った。

ハリウッド俳優がこんなに時間をかけてくれる。

実際に彼を目の前にして、私は震える手で必死にスマホを持ちながら、彼のファンサを拝むことしかできなかった。本当に美しすぎて何もできなかった…。
そうなってしまうくらい、彼は神々しかったのだ。
(必死に撮った動画を切り取った写真が全世界で拡散されたのは、また別の話)

神レベルのファンサービス

空港を出た後も、ティモシーのファンサは神レベルだった。

ティモシーはインスタのストーリーで自分が泊まっている場所を晒してしまっため、翌日から朝昼晩、ファンがホテルの側で待機した。

そんなファンに対し、1人1人にハグをし、写真を撮って対応する。

日曜は、新宿をぶらぶらと歩き、街で出会ったファンに片っ端からハグをし、サインをする。

彼がインスタのストーリーでリアルタイムで現在地を更新していくものだから、ファンは動揺し、狂ったファンは「会えるかもしれない」と思って新宿に向かう。(私です)

ハリポタシリーズ『ファンタスティック・ビースト』の主演であるエディ・レッドメインを追っかけた経験がある私からみて、普通海外スターは、こんなにファンサをしない。あまりにもやりすぎている。なんならホテルに詰めかけて来たファンに対し対応している姿を映画の公式のアカウントで動画としてまとめているのっておかしい。なぜなら俳優たちにとってホテルに押しかけてもらうのはめっちゃ迷惑な行為だと思うから。

もしかしたら、ティモシーがファンとの交流をしたかったというだけかもしれないけれど、そうであった方が嬉しいけれど、、、。

衝撃だったのは、ホテルに詰めかけたファンたちと写真を撮ったり、サインをしたり、丁寧にファンサしている様子が映画『ウォンカ』の公式Instagramにアップされたことだ。

ホテルに詰めかけてくるファンを迷惑に思わず、むしろその様子を一種のプロモーションとして発信…。今までになかったことすぎてびっくりした。

海に渡らないと会えないスターが、そのスターが泊っているホテルの前で待つだけで、出てきてくれて、友だちのように肩を組み、写真を撮って、おしゃべりができる。

コミコンじゃないんだから…。そんな夢みたいなことがあってもいいのだろうか。ファンと大スターとのノーディスタンスな交流が、自分が住んでいるこの国で行われている。とても信じられなかった。

一方で、変にティモシーに遠慮をして、ホテルに行かず家で指をくわえてSNSを見ていた自分。ホテルの前で待っているファンがあげているティミーの写真を見て、そんな自分が馬鹿馬鹿しくなった。

悔しい想いを昇華できないオタクたち

映画「ウォンカ」ジャパンプレミアがあった日、仕事終わりに私は六本木ヒルズにあるホテルの前に行った。
行くとティモシー見たさに集まったオタクがたくさんいた。

昨日サインもらったけれど、写真が撮れなかった人
地方からティモシー見たさに上京した人
ジャパンプレミアに参加したけれど、遠くて、近くでティモシーを拝めなかった人


みんな「会えたけれど、他の人と同じように神ファンサを受けれなかった」とどこかモヤモヤした想いを抱えている。

本来海外俳優オタクは、海外俳優が日本のこの地を踏んで、そして同じ空間で息を吸っているだけでもハッピーだ。
しかし、ティミーのようにまるでトモダチかのような距離が近すぎるファンサで、オタクたちは少し欲張りになってしまった。

結局この日は会えなかった。空港で会って以来、彼に会えていない。

SNSのタイムラインを見ると、彼に会うことができた!とツーショットが載っている投稿ばかり。
「ずるい」
負の感情が生まれる。モヤモヤする。
嫉妬してしまう。

そう思っていると、なんだか悲しくなった。
せっかく大好きな推しが、海と時差を超えて同じ国で同じ空間で息をしているというのに、どうしてこんな辛い気持ちにならないといけないのだろうか。
胸がきゅーとなって少し息苦しかった。
これが恋でいう嫉妬なのか。とリアルな恋愛では味わったことがない切ない感情を知った。

推しとの適切な距離とは

この一件で、私は「推しとの適切な距離」について学んだ。
今まで、ハリー・ポッターシリーズ『ファンタスティックビースト』シリーズ主演のエディ・レッドメインに会ったことがある。
彼はSNSを全くしないため、リアルタイムでプライベートな情報が流れてこない。
たまーに、海外のオタクが休日家族と過ごしている彼を見つけ、アップした写真で見かけるくらいだ。
来日してもどこで何を食べ、何をしているのかがわからない。
彼が来日したときは、この同じ東京の空の下に歩いている彼のことを想い、「何を食べているのかなぁ」「もう寝たのかなぁ」と妄想を膨らませる以外何もできない。その妄想をする時間がめっちゃくちゃ楽しい。気持ち悪いオタクの習性だ。距離があるからこそ楽しめる。心の底から推しの来日期間を楽しむことができるのだ。

推しは、遠くにいる、近づけない存在だからこそ尊い。手が届かない存在だからこそ、みんな神のように拝め奉る。

ただ、今回のティモシーは距離が近すぎた。
神が地上に降りてくると、人はエゴが出てしまう。来てくれるだけでもありがたいのに。同じ東京で同じ空気を吸えるだけでもありがたいのに。近すぎて、今何をしているか把握できるからこそ、近づけない自分が悔しくて、もどかしくて、息が詰まりそうになる。

それは、同じクラスの男の子に恋をし、少し喋るだけでも嬉しくて、でも他の女の子と仲良くしているのをみると嫉妬し、胸が苦しくなる女子高校生の恋を思い出させた。

「推しは距離は大切」と書いたが、次ティモシーが来たらどうするのかと言われると「地の果てまでおっかけてツーショットとハグとサインをもらう」
現場からは以上です。

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