見出し画像

Women Negotiating 読書メモ 6. 未来の交渉人

私たち全員が次世代に大きな責任を負っている。ジェンダー、年齢、民族などのフィルターは存在しても、次世代がバランスの取れた交渉で合意に至ることができる枠組みを作る必要がある。可能性はあるが、実現のためには注意深く積極的に活動し、交渉しなければならない。

大人は子供の良き見本となる必要がある。家庭、保育園、学校といった環境で男の子と女の子はあっという間にジェンダーステレオタイプに沿って行動するようになる。もしあなたが男の子と女の子では脳の作りが違い、そのため性によって相応しい職業が異なるという考え方でなければ、腕まくりして伝統的なジェンダーの考え方を変えなければならない。

職場での交渉と家庭で行われる交渉には相互関連性がある。家庭で家事分担に関する交渉が行われている場合、収入の高い方がより少ない家事分担をする。一方、この交渉は「良い母親とは何か」といった社会規範に影響を受け、女性はより多くの家事分担を引き受け、職場では高い給与よりは柔軟に働けることを望む。結果として、給与の低い女性がより多くの家事を引き受けるようになる。

どうすれば良いのか。

未踏の限界を発見する:ハイレベルな経営者のポジションと、妻であり母親であることが両立不可能に思えたら、伝統的な解決方法を超えてアイデアや代案を集めてみる。

情報収集する:女性同士のネットワークで給与情報などを交換する。

ジェンダーのフィルターに意識的になる:ジェンダーステレオタイプにが原因で自分の給与が低いことが判明したら、家庭で配偶者と家事分担について話してみる。

パートナーを慎重に選ぶ:会社に個人のワークライフを話し合う文化はあるか?職場でも家庭でも、パートナーは慎重に選ぶ。

変化を起こすと周囲からの抵抗に合い、疑問視されるが、納得がいかないことは変えてゆくことが私たちの責任だ。何かを止めたり変えることで周囲がどんな利益を得るのかということは明確にしなければならない。しかし実際に職場や家庭で周囲の人たちを満足させることができれば、その満足はあなたにも跳ね返ってくるだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?