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あなたのことを知るには

〇〇さんって知ってる?
と、聞かれたときに

「知っているよ」「良ければひと席設けるか、ひと言伝えておこうか」と老婆心をのぞかせると

いや、いい、会いにいくから。
と、わたしに関わるひとは共通認識のように答える。

そう、仲良くなりたいと思ったとき。
あなたのことを知りたい、自分のことを伝えたいと思ったとき。

ただそばに居てみる。
それだけでいい。

雄弁はいらない。
ただ同じ時間を過ごす。短くても、何度も。
すると、仕草や、言葉の端にそのひとの過去や、今大切にしているものが現れるのだ。

補完するように、そういえばさ、あなたって、と。聞くとしたらただそれくらい。


そうして培ってきた関係性は、地続きで心地よい。そもそも居心地が悪いと感じたら何度も無為に会いに行けないし、同じ時間を過ごせない。

そのひとのことをもっと知りたいから、ともに時間を過ごす。

先日あなたは20代と比べて(残りの)時間が少ないと言われたが、残り少ない時間だったとしても、だれかを知るために使いたい。
人生における幸福度の深度と密度がより高まるから。

いつもだれかと一緒にいるよねと、わたしのInstagramを見ている友だちは言う。
そう、仲が良いから一緒にいる。それは紛れもなく事実。
だけど、よぅく見てみるとね。
わたしが、そのひとのことをもっと知りたいから、そばにいるだけ。

逆もまた然り。
まあ、これはいいか。

丁寧に、関係性を築きたい。

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