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食事の途中で

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久しぶりの友だちに会った。
近況報告をしつつ、ランチを食べた。
彼女はわたしの店のパンフレットのイラストを描いてくれた。
完成して月日が経つが、お礼ができていなかったので顔を見てお礼をしたかった。

顔を見られて安心した。
しばらく会えていない理由が自分が原因かもしれないとも思っていたから。
もちろんそんなことは聞けないし、真実はわからない。

でもわたしは、彼女ともっといたいと思った。
彼女と過ごす時間は居心地がいい。
なにが好きなんだろう、と考えると、人柄が大前提だが低くゆっくり話す優しい声が好きなんだと気づいた。

ランチをした飲食店で開催されている絵の展示を見て、そのあとに甘いものでも食べに行こうと提案した。
時間の都合でも、いっしょにいる時間が苦痛でも、断られたらそれはそれでいいと思った。
いいですね、と笑いかけてくれて、安堵した。嬉しかった。

展示を見て在廊していたアーティストと会話をして店を出た。
歩きながら店を決めた。
途中、生活用品を買うためにドラッグストアに立ち寄らせてもらった。
必要なものを買い、この色が似合いそう、やいつも使っているメイク道具の話をしつつマニキュアやメイク道具を眺めた。

カフェにつくと、ランチタイムの時間だった。
喫茶のみでもいいか確認し、席に着く。
メニューを眺めていると、彼女が言う。

わたし、もう一回ランチしようかと思います。

そうだった、すらっとした体型でも彼女はよく食べる。
以前わたしの家で食事をしたときも、おかわりの言葉をよく聞いた。
会わなくなる直前の彼女は体調を崩していたので、食欲旺盛な彼女の姿は嬉しかった。

わたしはコーヒーとパウンドケーキを。
嬉しそうに2回目のランチをする彼女を眺めながらコーヒーを飲む。

わたしは自分の店に戻り、彼女はやり残した仕事をしに職場へ。
といっても同じ方向。
あ、ここに寄りたい、と、カルディや100円ショップに寄り道をして、お互いの買い物をした。
仕事の買い物にプライベートの時間を使うのは惜しいけど、遊びながらだと楽しいねと話した。

買い物を済ませ、またね、と彼女と別れた。
うん、今回はまたすぐに会える気がする。


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