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ひなげしの詩、と私の嘘

昨日は伊東佑季チェンバースオーケストラでした。
お越しいただきました皆様、お目にかかれた皆様、ありがとうございました。

ゆきちゃんの人に対しての尊敬とか、温かさとか、優しい人間関係の作り方がそのまま舞台にも、ライブの空気にも現れているような、素敵なステージをご一緒させていただきました。
ゆきちゃんは、すべての人にこの人にこれを演奏してほしいと言う想像をしながら、曲をつけていてゆだねていました。
信頼感とそれぞれの個性って言うのを彼女が尊敬しているのも伝わってきました。

メンバーの空気もとても良くて、安心してリハーサルに臨むことができました。
(って書きたいんだけど、本当は私は人見知りなので、ものすごーく疲れました😂😂😂
わ!あの人もいる!この人もいるみたいな感じでめっっっちゃ動揺していました。笑)

昨晩は鼻炎の薬を飲んだおかげで寝れたけれど、オフの今日はいろいろぐるぐると感じた事が止まりません。
しかし、大人なので明日がくる。(アンコール曲の歌詞)
私はするべきことが多くある🙋‍♀️
しかしスッキリしたい!!もやもや苦手!!

というわけで続きは非常に私的なブログとして残しておくことにします。



始まりは、ゆきちゃんに絢子ちゃんに妄想を演じきって欲しい、というオーダーから。
私の妄想力をゆきちゃんが買ってくれたおかげで、ひなげしの詩の脚本というか、セリフ大体のおおまかな構成を書くと言うのを依頼されました。


私の妄想って、嘘で虚像で勝手にその人?が乗り移ったらどこまでも私の意図や感情を超えて誰かが教えてくれるみたいにつらつら出てくるんです。
でも、妄想のスイッチが入らないと全く降りてこない。生産性がまるでない感覚派です。ビジネス脳じゃないね。笑笑

ここで相方の綾さんの存在が大きかった。
彼女は同じ歌い手で、感覚や感性がたくさんリンクする1人。でも私と全く違うことの一つ、それは彼女にどこまでも客観視があること。私って共感から完全に何かが降りてきてわー!!って妄想してるうちに何かになれてるんですが、それって非常に感情的で不確実で主観なんですよね。
だから、いちいち綾さんがナレーションみたいに、第三者みたいに、他人目線で入り込んでくるので、いい感じで言葉のセーブができた。言い過ぎない、ここまでいったら分かるよ、みたいな含みを、どこまで持たせるか。抽象度と具体性のバランス、ってことを考えながら進められました。


スタートで設定したものは純愛だったのにもかかわらず、既存のひなげしの曲以外に最初に登場してきたのは6曲目の大暗黒曲Quasar。
純愛なのにこの暗黒の曲が最初にできたの!??何書いたらいいの??!!ってかなーり悩みました。笑
悩んだ果てに、恋を知って、だからこそダークな感情を初めて覚えた状態、をテーマに書くことに。

あとは純愛っつーのに最初全くラブラブがなかったので笑、主人公に一回くらいいい思いさせてやってよー胸きゅんミュージカルみたいな曲も入れて欲しいよーとおねだりし。
既存の曲に新たに綾さんと歌詞をつけたりしました。笑


2人で歌詞を産む、って作業もなかなかないこと。通話ごしに2人して長い時間だまーって言葉を追いかけるだけの産みの苦しみは、今振り返れば愛しくて楽しかったなぁ。

綾さんと私、あやあやゆきトリオのステージでは【白:綾 黒:絢子】で組見合わせてることが多いです。でも本当は、どっちにだって白も黒もある。ただ白が浮き立つために黒をやるのも、その反対を想像しやすくなって楽しい、ってことがある。どちらが嘘でどちらが本当か?悪か正義か、なんて、結局のところどっちだっていい。え?どっち?そんなわけわかんない感覚になって頂きたくて書いてました。(これ伝わってんのか謎)


物語を書いているときも、歌ってる時も、実はある人のことを考えながら、その人を私に憑依させて歌って演じていました。こうやって言語にし、演じて、それが音楽になっていくと言う作業はほんとに面白かった。クリエイティブな作業だったなぁと感じます。

私個人としては最近お芝居も好きで見に行っているのもあり、また生徒さんに芝居をやっている俳優さんも何人かいらっしゃるのもあって、改めて自分の録音を聞き返してみたら………
演技と呼べるような代物でもないなと、めっちゃ反省しています。笑
1つの収穫はあるセリフを話していたときに、感情がぐっと入ってちゃんと泣きそうになれた事。(これを機に演技の勉強をしてみようかな、なんて図々しいことも想像する)



***
(ここからはもーっと私個人の話なので、ライブのこと知りたい人はこの辺で閉じてください笑笑)

女の人は同時進行できる、なんて誰が言ったのだろう。私は全く、同時進行が無理な人。
なのでこの1週間、割とライブ前に時間を作りました。

ここ3.4年、コロナだけじゃない理由で私は脱皮しております。
ボイストレーナーとして独立したのが去年の4月。今はビジネスを学びながら実践することに集中してる時期!と思って。ほぼリーダーライブのみで細々とミュージシャン活動してる、って感覚でした。

ミュージシャンする時と、ビジネスでゴリゴリレッスンしてる時って、同じ音楽なんだけど使っている脳が違う。違いすぎる。
気遣いも、緊張も、優しさも嘘も、感覚も言葉も、自分に漂う時間も、まるで違う。

周りがミュージシャンだらけの環境だし、完全にミュージシャンになっていたかったから、仕事の自分には割と蓋して動きました。
そして久々にその感覚に浸れたのは幸せなことでした。特にゆきちゃんと妄想共有したり、綾さんと過ごしてたのが大きかったかなぁ。(うん、結局練習全然しなかった泊まり合宿も無駄じゃなかったよ、綾さん笑)

このひさびさな感覚に戻してくれたゆきちゃんに感謝。もう少し仕事を頑張ったら、またミュージシャンに浸れる時を作りたいなぁ。


よし。

アウトプットしたおかげで、変わり映えしない明日が来る準備ができたみたいです。(歌詞引きずってる人)

…いや変わってるけどね!!絢子は進化してるよ!!日々楽しみまくって疲れてるよ!!(そういえばMaikoさんが何度か元気やなぁって呆れて言ってくれてた!)予約の取れないボイストレーナーになれたから、また次のシーズンへ進むんだ!!!!!イェーイ!!

きっかけをくれたゆきちゃん、綾さんありがとう。
初めましての人も、そうじゃなかった方も、メンバーの皆さん、ありがとう。


そんなわけで、土屋絢子は明日からまた
ボイストレーナー土屋絢子先生をリアルで演じます。

ふふふ、何が嘘で何が本当か。

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