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昨日第三子が産まれた。いま考えていること

昨日、無事に三度目の出産を終えた。またもや男児。めでたく男三兄弟の母となった。いまから成長期の食いっぷりが楽しみ。


産んだ直後の気持ち

出産直後、先生にあれこれ処置してもらってる間、分娩台の上で「あーよかったよかった」ばかり言っていた。とにかくほっとした。三人とも無事に産まれてくれた。ただただありがたい、幸せなことだ、という気持ちでいっぱいだった。


三度の妊娠・出産を経て、私の身体は思ったよりも私のものじゃないんだな、と感じるようになった。まず身体という容れ物(ハードウェア)があって、私はそこに載せてもらってるだけなんだなと。

できるのは食事管理、体重管理がせいぜいで、赤ちゃんを育てるという一番大切な仕事は身体任せ。私がなにもせずとも、身体が勝手に育ててくれる。そもそも妊娠自体が授かりもの。「私」という意識にできることなんてほとんど無い。


自分の股からずるんと赤子が出てくるのは、三度経験してもやっぱりよくわからない。

お腹の中でこれが育った…?これがさっきまで中で動いていた…?出てきたとたん呼吸を始めて声を出す…?しかも1年後には歩き、2年後にはしゃべっている…??

なにもかもよくわからん。「あーよかったよかった」と同じくらい、「不思議やなあ」と言っていた。



文化鍋をいつ買おう

白状しよう。私は家族にごはんを作るのが好きだ。

「毎日献立考えるの大変やねん」「買い出し面倒やねん」「急にあれ食べたい言われても困るわ」「そんなやいやい言うならあんたがつくりーや」などぶつくさ言いながら、でも私の毎日には欠かせないもの。

八百屋さんをふらふらしながら「あー、とうもろこしおいしそうだなあ。でも昨日もおとといも食べたしなあ」「ピーマン山盛り安いしおいしそうだけど子どもがたべないんだよなあ」「肉はそろそろ飽きたし今日は魚かなあ」「家のトマトが熟れてきたけどどう料理したら食べてくれるかなあ」と考える時間こそが、生きる楽しみ。

「男三人兄弟なんですよ、大変だ…」と頭をかきながらも、食べ盛りの男児3人に毎日えっさほいさとごはんを作る日を想像してわくわくしている。


わが家は4年前から土鍋でごはんを炊いている。

当時、コロナで夫婦そろって在宅勤務になり、お昼は丼にすることが増えた。せっかくなら美味しいごはんを、と土鍋を買ってみたら、おいしいし、蓋が踊ったら火を消して蒸らすだけだから簡単だし、すぐ炊けるし、洗い物も楽だしで、炊飯器は手放してしまった。


男三兄弟の先輩ママさんから「炊飯器は一升炊きよ!」と聞き、「一升炊き」の響きに束の間胸をときめかせたものの、家庭用の一升炊き土鍋なんてものはない。それどころか、土鍋だと5合ですら普段使いは厳しい。いまの3合でも重いのだから。

鍋で炊きたい、でも土鍋じゃないもの、かつ火の加減がいらないものを…と調べていると、どうやらガスコンロには勝手に火加減をしてくれる「ごはんモード」なるものがあり、なんとうちのコンロにもついていた!これなら薄いステンレスの鍋でも炊けるぅ〜!!

普通の鍋だと吹きこぼれてしまうので、こういう鍋のフチが立っているやつがいい。文化鍋というらしい。(サバの文化干しや文化住宅といい、昭和の一時期に新しいものを「文化」と称するのがはやったんだろうな)


それでもやっぱり一升炊きは無い、というかあったとしても巨大で扱いきれないので、5合炊きを買うことになりそう。朝晩2回炊くイメージ。

早く買って炊いてみたい気持ちはありつつ、現状はまだ1食3合で事足りている。長男次男がもりもり食べるようになり、三男も幼児食になればかなあ。となると1年半後くらいか。

いまから待ち遠しい。



移住する?しない?

東京、なかでも練馬の夏は暑い。今後もっと暑くなっていくとするのなら、どこか別の場所へ行きたい、せっかくなら過密・ヒートアイランド現象から逃れるべく東京以外のところへ住みたい、と去年から考えるようになった。

二人とも大学時代を過ごした京都は鴨川が最高なんだが、なんといっても暑すぎる。暑いから移住するのに、また暑いところに行ってどうする、と候補から外れる。

首都圏からの移住先として人気の逗子も夫が候補に上げてくれた。産休中に一人で行ってみると、たしかにコンパクトで山も海も近い、ゆったりとした街。でも考えてみれば練馬だって飯能や秩父など埼玉の自然豊かな場所へのアクセスが抜群だし、23区で一番農地が多いので週末にふらっと野菜収穫体験ができる(おかげで長男は野菜の収穫が大好き)。猛暑日だって木々の茂った公園に行けば意外と遊べる。

練馬も意外と良いのでは?と思いつつ、もっと暑くなるのはさすがにきついし、これからここで20年近く子育てをして、さらにその先も住み続けるのか?となるとなかなか決めきれない。

「移住」「行き先」から考えてしまうとあれも違う、これも違う、うーんどうしようとなってしまう。ちょうど産休・育休で時間があるので、そもそもなにを求めてるんだっけ、を整理したい。

小学校に入ってからの転校は避けたいので、タイムリミットは2年半。あっという間だ。育休復帰までに決め切らねば。



里帰りのありがたさ

結局、3度の出産すべてで武蔵野市の夫の実家へ里帰りさせてもらった。同じく武蔵野市在住だった前回までとは違い、今回は少し遠いので当初は考えていなかったが、夫からの提案で里帰りを決めた。保育園へは夫が毎日車で送り迎えをしてくれている。

掃除、洗濯、買い出し、料理、洗い物と大変な量の家事をこなしてくださっているお義母さんには本当に感謝しかない。


加えて、里帰りをしてから特に次男のことばがどんどん増えているのに驚いている。

例えば二語文、三語文が日に日に豊富になっている。「わんわん、きたー!」「かあか、おいでー」「とおと、だっこしてー」「せんせー、でんしゃごっこ、たーい(したい)」など。あとは「おーちい(おおきい)」「ちーしゃい」「あかい」などの形容詞も増えた。

日々目にするもの、触れるもの、聞くことば、話を聞いてくれる人が増えたからなのだと思う。

おしゃべり上手な長男も、普段はなかなかしっかり話を聞いてあげられないのだけれど、いまはばあばやじいじが「うん、うん」と話を聞いてくれるのでたくさん話せてとても嬉しそう。

こんなに話したいことがあったんだ、とびっくりしてる。もっと聞いてあげなきゃなあ。



これから

子どもは2歳差3人がいいなあとぼんやり思っていて、ありがたいことにその通りに授かることができた。5人家族。

ゆっくりできるのも入院中だけ。帰ったら大変だ。9月中旬に里帰りが終わったらさあもっと大変だ。土日のおでかけに毎週頭を悩ませていたのに、そこに0歳も加わるのか……ひええ〜〜〜

大変な未来しか見えないが、振り返ればそれもまた眩しいんだろう。ぼちぼちがんばろう。

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