タロット小噺

ハローハローこんにちわ!

今回はなんと魔術日記は今回で50記事になるよ!

書き始めたのもちょうど去年の10月くらいだったので、
アベレージで1記事/週あげてこれてえらい!

初期に比べれば読者も増えてきて、ちょっとモチベが上がってきております。
想定読者のペルソナは、高校時代の自分なんで、そういう人に届いてりゃいいなと。

さて、順調に記事を上げてきたわけですが、
今月〜来月頭はマジで記事を書く時間を確保できないので、
更新頻度が落ちます。

(具体的にはゲームマーケット向けの新刊書いてるから)

ゴメンね?

というわけで、今回もその影響で比較的軽めの話題です。
とりあえず、主題はタロットの話になります。

局所観と大局観(前回のおさらい)

前回は四元素と五行の違いに関して私見を書いてたんですけど、
要するに、
西洋は局所観、細かいところを気にするタイプで、
東洋は大局観、大雑把に物事を把握していくタイプ
って感じだと思うんですよね。

一方で、木を見て森を見ず、大行は細謹を顧みずというように、
どっちかに偏りすぎててもダメなわけで。

西洋ならば、局所観によって導き出された具体的な原因を、抽象化して把握すること、
東洋ならば、大局観によって把握してる抽象的な現象を、具体化して対応すること(多分)。

僕も、細かいところ気になって、それに振り回されることが多いので、
できるだけ広い視野を持ちたいなーと心がけてます。

タロットで言えば、
細かい象徴ばかりに気を取られて、カード全体の意味を見落とすパターンを避けたいなって話。

愚者の旅理論

さて、話は変わって、タロットをやってると高確率で出会す愚者の旅、フールズジャーニー。
大アルカナの0番、愚者を旅人に見立てて、彼の魂の進化の過程を説明する・・・というものですね。

個人的には、そういったコンセプトがあっても不思議ではないかもしれないけど、
ライダー版のタロットとか、愚者は20と21の間に挿入されたカードやぞ?とか思わんではないです。

あと、進化とかいう割に到着点はマルクトなんだが・・・とか。

とは言え、こういった大局的にカードの意味を割り出すやり方から得るものは多いです。
(特に僕みたいなやり方だと)

そんなわけで、僕は、愚者の旅じゃなくって、生命の樹との対応を意識してそれぞれのカードを理解しています。

タロットと生命の樹

今回は珍しくライダータロットでの対応関係を確認します。

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(トートタロットだと、皇帝・星の交換に関して一悶着あるため)

さて、ゼロからのトートタロットを読んだ人は薄々感じているかもしれませんが、
僕は、生命の樹のある位置からみた光景が描かれたのがタロットという見方をよくしてます。

どういうことかと言えば、
このパスから見える光景はどんなかな〜とか、
この象徴は隣のセフィラを表してるものかな〜とか。

まぁ、今回は詳しい話はほっときますが、
生命の樹の全体を、いろんなビューポイントから見ているという解釈の仕方です。

それはそれとして、愚者の旅で感じた疑問、マルクト(一番したのセフィラだ)との関係性に主眼を置いて大アルカナを再考してみました。

そもそもマルクト。
認識可能な世界の根源であるケテルから流出したエネルギーの終着点という設定で、
雑に言えば、我々の見てる物質的な世界のことです。

というわけで、僕らがマルクトから見る生命の樹というのは、
例えばこの範囲になります。

画像2

世界、審判、太陽、月、星、塔。

自然現象シリーズみたいなやつですね。

要するに、物質界の観察をちゃんとして、その先にあることを考えろよと。

そして、観察と考察を進めて、生命の樹を一段昇りましょう。

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悪魔、節制、死、吊るされた男、正義、運命の輪、隠者、力(不屈)

枢要徳シリーズを筆頭とした精神の性質が示されてるって解釈はどうでしょうか?

そうすると、運命の輪も思考の方向性の転換みたいなニュアンスに見え出さないこともなくない?
無理ありますかね?

枢要徳といえば、智慧、正義、節制、勇気の4つなわけなのですが、
これらが対応しているのはここですね?

画像5

すると、タロットカードに登場してない智慧が隠者に対応してそうって説も納得度が高くない?
(力のパスの上にある隠されたセフィラ、ダァトでも面白いでね!)

そうやって、精神界を観察して考察を進めると、生命の樹をさらに昇ることになります。

画像4

戦車、恋人、法皇、皇帝、女帝、女教皇、魔術師、愚者

んじゃこいつら人物シリーズは一体なんなのかといえば、
擬人化された抽象的な概念なのかなと。
なので、こいつらはシンプルな力を示してるんじゃないかと考えるわけです。

そして特に、
一番上の三角形に強く関連する女帝、女教皇、魔術師、愚者の4枚は、
縦横斜め斜めのパスの原型、大アルカナの元素と言ってもいいんでは?

愚者:自由な発散
魔術師:規則的な収束
女教皇:顕在化する力
女帝:愛による結合

例えば、生命の樹の左右の柱を結ぶ横方向のパスを見てみましょう。

物質界:
塔=相反する二者は結合することなく反発し合う。

精神界:
力=神の意思に従えば、相反する二つの力であれ結合できる。

概念の擬人化:
女帝=相反する二つを結びつける力の本質は愛と呼ばれる。

という感じですかね。

ガバラその2でもちょろっとこの辺触れましたね?

こんな風に全体像を捉えると、カードの解釈も重層的になるんじゃないかなーと。

ツァダイは星にあらず?

トートタロットといえば、クロウリーがツァダイは星にあらずと寝言吐いて、皇帝(へー)と星(ツァダイ)に対応するヘブライ文字を入れ替えたタロットとして有名です。

画像6

とはいえ、両方のカードを見ても、皇帝と星の生命の樹への対応は入れ替えられているようには感じませんでした。

んじゃやっぱり寝言だったのかなーと思ったことも無いっちゃ無いんですけど、
可能性をいくつか考えたことがあります。

可能性①:ちゃんと入れ替わってるよ!
俺がボンクラだよ説。
割と濃厚。

可能性②:入れ替え考慮して描いとらんよ!
実際には入れ替わってるけど、企画者と絵師の間のコミュニケーションエラーがあった説。
消費者も考慮しとらんよ。

可能性③:解釈の仕方間違ってるよ説
俺がボンクラだよ説その2

生命の樹とタロットとヘブライ文字(とその他)とは対応関係にあるという設定で作られてるトートタロット。

本来のタロットの対応関係:
コクマー・ティフェレト間=皇帝=へー
ネツァク・イェソド間=星=ツァダイ

僕の思い込み解釈:
コクマー・ティフェレト間=星=ツァダイ
ネツァク・イェソド間=皇帝=へー

という具合に、パスに対して、タロットとヘブライ文字の組みをごっそり入れ替えたというのが、
僕の当初の認識でしたが、

ヘブライ文字のみを交換:
コクマー・ティフェレト間=皇帝=ツァダイ
ネツァク・イェソド間=星=へー

という解釈だと、寝言と絵の整合関係も取れて僕の心も傷つかないなと。

あと、最近のんびり眺めてたら、
皇帝のツァダイ(釣り針)の真下に死神のヌン(魚)が配置されて可愛いなと思いました。

こんな具合で、適当に全体像を想定してカードの役割を考えても、
なんとなくそれらしい意味が思いつくのは、ビジュアルがあるおかげだよなーと思いました。

投げっぱなしですが、今日はこんな感じで!

アディオス=アミーゴ!!

o0(すいません、ゼロからのトートタロット、一枚一枚の分析して裏取りするのかなり時間取られるんでかなり遅れてます。

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