第4章 小アルカナ

小アルカナは4つの属性の10枚の数字札と4枚の人物札から構成され、現状を支配している力や、実在の人物を表している。大アルカナと比較すれば、大きな概念というよりも、具体的なイベントなどを表していると言えるだろう。
この章では、その56枚の小アルカナに関して説明をする。
とはいえ、第1章から第3章までを十分に読めば、読み解き方のコツはつかめているはずである。小アルカナに関しても、大アルカナの象徴の見方と大差はないので、本章の説明は簡潔なものとした。

★小アルカナで用いられる象徴
小アルカナは、大きく分けて4つの属性に分類される。
火の象徴たるワンド、水の象徴たるカップ、風の象徴たるソード、土の象徴たるディスク(あるいはペンタクル、コイン)である。
10枚の数字札は、その名の示すように1から10までの数字を表す札であり、それぞれが俗世における一場面に働くセフィラの力を表している。
4枚の人物札は、人の振る舞いを表す札であり、特定の人物に対応するものである。

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