魔法、それは未知への冒険!
はろーはろーこんにちわ!
定期的にTwitterあたりで見かける主張。
占いは魔法じゃ無いから、一瞬で人生を変えてくれなんて言われてもな〜
みたいなやつ!
ある部分では同意しますが、ある部分ではモヤッとしているので、
今回はその辺りについて書き殴ります!!
ちなみに、一瞬で人生を変える魔法のような方法、あります!
比較的おすすめしてるのは、全財産を僕に譲渡することです!
劇的に“悪化”するので是非試してみてください!!!!
現実を見ろ!
ズバッとお店に参上して、ズバッと人生を劇的に変えてくれというお客さん、
やっぱり時々いるわけです。
確かに、占い師に求めるものの一つとして「問題の解決」ってのは存在しています。
その点に関しては、僕も何度か言及してますね?
占いの3つの効果:
【明確化】:状況を分析し、不安や葛藤の正体を明らかにする
【許可】:質問者の期待に応え、質問者を正当化し気持ちの後押しする
【助言】:第三者の視点から問題を解決するための方法を提示する
最後の【助言】とかが特にそれでしょう。
個人的には占いやってて一番楽しいのが【助言】を考えるときですね。
でも、何ら行動しない人は、【助言】を聞いても何も解決はしません。
また、現実的に無理なもんは無理です。
占いは超第三者的アドバイスでしかありません。
特にしがらみがないから、偏見なくアドバイスできるというのが強みです。
ですが、まぁそれだけなわけで。
超自然的なパワーを利用していたりするわけでもなく、
自然的な法則を無視した現象を引き起こすこともありません。
副次的に、カウンセリングみたいな効果もありますが、
基本的には問題解決方法の提示のための手段が占いなわけです。
直接介入してくれる問題解決手段ではないわけです。
いや、そもそもですね?
「一瞬で人生を変えたい!」
「億万長者になりたい!」
みたいな質問をですね?
20分3300円の無名の占い師に聞くの、
正気か????
繰り返しになりますが、占いにできるのは手段の提示。
非現実的でも、実現確率低いようなルートでも、まぁ提示はしますよ?
例えば、「毎日1000円分くらい宝くじでもかっとけ!」とかね?
その後何もやらなければ、本当に何も起こりません。
「小説家になりたいけど、モチベがなくって何もしてません」?
いや、モチベなくても書けよ!
という話に終始するわけです。
それはそうとして、占いの系統によってはおまじない的な要素とセットになっているものがあります。
そういうのは大抵の場合は、モチベをキープできる環境構築だったり、モチベが湧くようなイベントに遭遇しやすい行動を取らせたり、ちょっとしたサポートをしてくれます。
でも、やっぱり書かなければ小説家にはなれないわけですよ。
そう、
占いって、行動の指針を示してくれたり、後押ししてくれるだけのものなんですよね。
最終的に一番重要なのは、
それをもとにどう決断して、どう行動するか
ってところなんですよね。
なので、劇的に人生を変えるためには、劇的な変化を伴う行動が必要です。
引越しとか異業種への転職とかは、メジャーな手段ですよね。
一瞬で金が湧く手段なんて、世の中に幾らかしかないですよね?
しかも、確率が超低かったり、めちゃくちゃリスクがあったりしますよね?
魔法と魔術
さて、占いは魔法じゃない!ってことはなくない?
という話の前に魔法と魔術の違いって何なんだという話。
英語ベースの話をすると、基本的にどっちも「magic(magick)」からの訳語がベースになるので違いはありません(
漢字ベースだと、
魔の法、
魔の術、
ですから、ちょっとニュアンスに違いが出てきます。
まずは魔の文字の成り立ちから調べてみると、仏教神話のマーラが元になって生み出された文字とのこと。
その辺を鑑みると、元々は「人を惑わすもの」くらいのニュアンスでしょう。
マーラがちんこ型なのは、人を惑わす代表的な存在、性欲の象徴だからですね。
法とはつまり法則のことですから、魔法とは、人を惑わす法則のことを指します。
一方で、術とは技術ですから、魔術とは、人を惑わす技術のことを指します。
その辺をざっくりと考えると、日本語においては、
魔法とは、世界に存在している謎の法則を利用するもの、
魔術とは、人の身につけた謎の技術、
程度のニュアンスの差異が存在します。
この「魔」、つまり「謎」要素ですが、まぁファンタジーやメルヘンなものに限った概念ではありません。
例えば、魔法に関して考えてみても、
未だに科学で解明されていない謎の現象や法則、この宇宙にはたくさんあるからですね。
ヘリウム4の超流動現象なんかは魔法でしょう。
自然現象を観察するのが好きな学者先生とかが、日進月歩で魔法を発見してくださってます。
いつか、科学で解明しきって「謎」じゃなくなると魔法じゃなくなるわけですね。
この手の概念、大抵の場合は、
「怖!俺たちにはよくわかんねーから「魔」って呼ぼう!」
くらいの出発点からスタートする印象があります。
魔導書の代名詞として有名なグリモア(Grimore)だって、
元を辿ればフランス語の文法(grammaire)からの変化って見方が有力です。
ニュアンス的には、ラテン語の書物、くらいのもんとも。
中世ヨーロッパでは、ラテン語の識字率はわりと低めなんで、
「ママー!あの人よくわかんない本(grammatica)読んでて怖い!」
ってみんな言うわけですよね。
特に、ラテン語ってキリスト教御用達だったり、学者先生の共通言語の側面が強い言語な訳で。
つまり、グリモアってのは、宗教書だったり、学術書を指してた可能性が高いわけですね。
そのうち完全にスラング化して、グリモア=不思議な技術や現象が書いてある本って認知されていくわけです。
現代でも、SNSで特定のコミュニティが使ってる用語が、形骸化した形で一般に普及する姿をよく見かけますよね?
(オカルト分野だと、「波動」とか「量子力学」とかは完全にこの区分に入ってる印象)
さて、占いと魔法と魔術の話に戻りましょう。
占い、僕らからしてみたら「魔」じゃないかもしれませんが、
一般人からしてみりゃやっぱり「魔」なわけですよ。
それが、超自然法則に見える魔法なのか、超技術に見える魔術なのかは別にして、です。
そこは否定してもしゃーないなという感じ。
「魔」だと認識してない人、そもそも他人に占ってもらおうとしない説すらある。
そういえば、クロウリーも『魔術 理論と実践』の中で、
「占術は魔術の分野で、ほとんど別の論文を要求するほど重要である」
って言ってましたね。
クロウリーの魔術の定義は、
「魔術とは意志と一致する事で変化を引き起こす原因の学にして術である」
っていうやつです。
さっきも書きましたが、
占いって、行動の指針を示してくれたり、後押ししてくれるだけのものなんですよね。
つまり、
占いに従う=意志と一致する
行動の指針が定まる、後押しされる=変化が起こる
わけです。
その変化の原因は「占い」なわけで、占いは魔術の一部なわけです。
僕も、占いは魔術の1ジャンルの技術って認識で扱ってます。
(僕はクロウリーよりも狭い範囲で魔術を定義してますけど、それでも、です。)
魔術師が占いを扱うのって、
・象徴を体系的・網羅的に身につけるため
・バイアスが存在することを認識するため
の2点が大きいんですよね。
魔術の他のジャンルの技術(なんか適切な呼び方あったっけ?)では、
・象徴を主体的に利用すること
・バイアスを主体的に利用すること
この辺りが重要になってくるので、
その前段階のインプットとして、占いを勉強する・実践するのはとても大事なわけです。
要は、
武道における人体の性質を学ぶ体操の段階が占術、
それを利用した技を学ぶ武術の段階が魔術に対応する感じ。
そして、魔術にしろ武術にしろ、それらを利用して心を高めることを目的とするわけです。
つまり、魔術とは、武術の脳トレバージョン!
o0(細かい日本語表現で揚げ足を取るな?すいません。
今回もドライブ感重視で書き殴ってしまいました(
次回は理路整然と書こうと思います!
それではまた!
アディオス・アミーゴ!
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