×言葉にできない人と言葉に頼り切りの人

はろーはろーこんにちわ!

先週はゲームマーケットというボードゲーム版コミケみたいなのがあって、
更新する気満々だったのに更新できませんでした!

お前のブース、人来ねぇんだから会場から更新できただろって?

それはそれ!これはこれ!やで!

さて、実は……いや、何回か言及してるんすけど、
趣味でボードゲームなるものを作ってまして。

ボードゲームを遊ぶ、作る際に気づいたことなんかも、
この一連の魔術日記のあちこちに眠っています。

使用する道具や作法、直観的な判断や認識のバイアス等々、めちゃくちゃ似てる部分があるんすよね。

ってーか、昔はゲームで占ったみたいなエピソードもありますし、
タロットカードも元はゲーム用のカードですよ。

というわけで、興味のある方はDixitとかのインスピレーション系のゲームからぜひ……。

前回のおさらい

さて、前回は気質と性格に関する話でしたね。

今回は前回はちょろっとだけ出てきた、陳述記憶と非陳述記憶の話。

非陳述記憶ってのは、例えば、体を動かしたり物を操作する方法とか、毎日の習慣や慣れだとか、条件反射的なやつです。
陳述記憶は、雑な説明の仕方をすれば知識と経験の記憶です。

言語化できる?orできない?

陳述記憶と非陳述記憶の違いは、頭の中で言語的に処理しているか非言語的に処理しているかの違いって考えると分かりやすいかもしれません。

例えば、普段歩く時、右足を上げて前へ出して下ろして……とか考えます?
普通なら考えないですよね。

んじゃ、慣れてないことをやる時……そうですね、スマホに新しいアプリを入れた時、
アプリ内の特定の機能を使おうとして操作することを想像してみてください。
メニューを見て、このボタンを選んで押して……とか行動が言語化されていませんか?

でも、慣れてるアプリだったら、手が勝手に動いて欲しい機能を呼び出しますよね?

慣れてないことをやる時には陳述記憶ベース、慣れてることをやる時には非陳述記憶ベースで行動しているってわけですね。

ところで、占いをやってるときに自然と言葉が出てくることってありません?
あれ、非陳述記憶ベースで言葉を紡いでるわけですね。

陳述記憶と非陳述記憶と占い

んじゃ、占いは非陳述記憶ベースなの?っつーと、そう言い切るのも難しいかなと。

とりあえず、どんな感じで占ってる時に頭を使ってるのかを考察してみましょう。

外部からの情報を入力
質問者と会話して、占いの盤面やシンボルを作る

陳述記憶へアクセス
質問内容やシンボルの意味を思い出す

非陳述記憶へアクセス
外部からの情報や陳述記憶で思い出したことから、占いの結論が思い浮かぶ

陳述記憶へ再度アクセス
非陳述記憶で思い浮かんだ占いの結論を言葉で表現する

外部へ結論を出力
おはなしのくに〜ルルルル〜ルル〜

実際には、記憶を思い出した後にそれを処理する工程が入ったりするわけですが、
処理の基礎となる情報取得の部分、つまり記憶へのアクセス関連に注目すると、こんなもんでしょう。

ところで、散々語ってきた占いの構造「占い=乱数+直観」ってのを思い出してみましょう。

直観ってのは、知識と経験に基づく素早い判断だって何回も言ってます。

「お?知識と経験って陳述記憶か?」って考える人もいるかもしれませんが、
素早い判断……反射的な行動……概念に昇華されて非陳述記憶に刻まれた、習慣化した知識と経験のことです!

つまり、直観=非陳述記憶ベースの判断ということになります。

逆に、最初の陳述記憶へのアクセスで思い出すのは「シンボルの意味」ですから、
基本的には質問と因果関係のない意味です。

つまり、乱数=陳述記憶ベースの判断となります。

占いのテキストに書いてある丁寧な具体的な意味をそのまま占いに当て嵌めたら、てんで的外れだったって経験ありませんか?

あれが、陳述記憶ベースの占いです。
一回も非陳述記憶へのアクセスを挟んでないからですね。

過去の記事でも何度も言ってますが、よく当たる占いの条件は、直観が効いてることです。
占いのテキストに書いてある意味を自分の感性や気質に合わせて判断する……、
まぁ、簡単に言ってしまえば、テキストからさらに連想ゲームをはさんでやると当たるようになるはずです。

また、陳述記憶へのアクセスをすっ飛ばすタイプの占い……もあります。
具体的には、道具を使ってないタイプの霊視とか霊感とかのスピリチュアル系なやつですね。

あれは直観だけでやってる、乱数の無い占いということになります。

つまり、特殊能力だよって体裁で、自分の主観的判断を話してるだけなわけです。

いずれにしろ、非陳述記憶をうまいこと活用しつつ、陳述記憶も蔑ろにしてはならないということっす。

占いの向き不向きも考えてみよう

さて、人には占いの向き不向きがあるそうですが、
非陳述記憶を使うのが上手いタイプ、つまり、感性やセンスで語る人と、
陳述記憶を使うのが上手いタイプ、つまり、物事の言語化が上手い人とがいるように思います。

そして、脳の外側であるこの世界にも、言語的な情報と非言語的な情報とがあります。

まぁ、得意なもの同士を組み合わせるのがいいですよね。

感性型の人間には、絵や動きみたいな非言語的な情報をもとにした占い(具象占術)の相性がよくって、
言語型の人間には、文字などの言語的な情報をもとにした占い(抽象占術)が相性がいいわけです。

んで、相性が悪いけど、この占いをやりたいって場合には、
どの情報を扱う能力を伸ばせばいいのか、あるいは得意な分野に落とし込むのかを考えてやれば良いわけです。

タロット苦手だから、タロットの解説書をひたすら読む〜はノンノンで、
美術館梯子したり、映画や舞台の演出を考えながら見てください。

易は苦手だけど、毎日爻辞を音読する〜ってのよりも、
イメージ画像を用意して視覚的に覚えるって方が伸びるでしょう。

まぁ、今までうまくいかなかったとすれば、それは何かが間違っているからなわけで、
失敗したやり方で過ちを繰り返すんじゃなくって、自由な発想で新しい自分向きのやり方を考え出せればいいんじゃないすかね。

ゲーム作り的な視点で言えば、カードは絵で判断できるからって文字情報をオミットすると、没入感を失う奴もいるから注意しろよってことです。

それではまた!

アディオス=アミーゴ!

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