第3章 大アルカナ、あるいはアテュ

多くの読者にとってはすでに承知のこととと思うが、タロットカードは通常、22枚の大アルカナ、あるいはアテュと呼ばれるカードと、16枚のコートカードと40枚のスモールカードからなる小アルカナと呼ばれるカードによって構成されている。
このうち、大アルカナは、大きな概念や漠然としたテーマ、あるいはこの宇宙に働く諸々の力を示していると言われている。また、トートタロットにおいては、セレマ教における教義や魔術的な原理や技術が教示されている。
この章では、タロットの顔とも言える22枚ある大アルカナ、あるいはアテュと呼ばれているカードそれぞれに関して、そこに描かれた象徴をもとに、そのカードの示すテーマの意味を解説していく。

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