シンプルで複雑な占いの仕組み

はろーはろーこんにちわ。

今日は、占いの複雑さについて考えてみるよ。

世の中、複雑な占い方で占われるとなぜか満足する方って結構多いんですよね。
逆に簡単な占い型だと、それ当たるんか?見たいな目で見られたり。

あるいは悩んでる時ほど、占いの結果で「あ、これ難しいやつなんですよね・・・」とか言うと、「あ、クッソわかりやすいやつですね」って言われるよりも満足しがちだったり。

でも、複雑さって、占いというシステムの中でなんか意味を持ってるんでしょうか?
パフォーマンス用?

ちなみに僕はシンプルな占いが好きです。
理由は単純で、気軽にできるからです!

複雑な複雑さの話

さて、複雑さという切り口で考えた時に、例えばこんな切り口がパッと思い浮かぶわけですよ。

システム=占いの体系の複雑さ→覚えにくい!
メソッド=占いの手順の複雑さ→面倒臭い!
リザルト=占いの結果の複雑さ→分かりにくい!

まぁ、そもそも複雑って何よって部分も明確にしといた方がいいですかね?

複雑=要素が込み入っていること。

ぶっちゃけ、相互に関係してくる要素の数が多いこと、くらいの認識でもいいかなと思います。
相互に関係してくる要素が増えると爆発的に考えることが増えるんですよね。

例えば、78枚のカードからなるタロット占い。先の<リザルト>に関して考えてみましょう。
1枚のカードを取り出して占うだけなら、78通りの結果があります。
ところが、3枚のカードを順番に並べて占うと、ざっくり78×77×76=456456通りの結果が出てくることになります。
10枚なら?とか計算したくないですね?

まぁ、こういう定義の仕方をすると混乱する人もいるかと思うので、もっと直感的な複雑さの定義もしておきましょう。

複雑=考えられるパターン数がメチャクチャ多いこと!

シンプルな占いって?

複雑って概念がなんとなくわかったことで、

まずは複雑な占いの逆、メチャクチャシンプルな占いっていうのを一つ考えてみましょう。

それは、コインフリップ!

コインフリップ占い
1、YesかNoで答えられる質問を決める
2、コインを投げる
3、表ならYes、裏ならNo

めちゃシンプルですね?
<システム>で、覚える要素は2つ。
<メソッド>で、やることはコインを投げるだけ。
<リザルト>で、読み取る要素、パターン数も2種だけ。

占いでよくある連想ゲーム的要素も無いので、複雑になりようがありません。

これを簡単すぎるって基準にして、色々と考えてみましょう。

<システム>の複雑さ

占いの体系が複雑すぎる!って場合は、占いの象徴の数がそもそも多いケースですね。

タロットなら、78種、
占星術なら、惑星の数+黄道十二宮+12のハウス、
ジオマンシーなら、16のシンボル。

占いによっては、望むだけ象徴を増やすことができるものだってあります。

例えば占星術は、惑星の数を増やしてみたり、アスペクトって惑星と惑星の位置関係の要素を加えてみたり。
黄道十二宮とか言いながら、もっと細分化して考えてみたりすることだってあります。

象徴体系という<システム>を複雑化させる、つまり要素の数を増やすとどんな良いことがあるんでしょうか?

<システム>が単純すぎる場合、象徴の受け持つ意味は抽象的になってしまいます。
先のコインフリップの場合、象徴は裏表のみの二元論の世界ですからね。

一方で<システムが>複雑になると、象徴の数が増え、受け持つ意味も細分化されていきます。
なので、必然的に具体的になっていきます。
象徴というレンズが世界を捉える解像度がどんどん上がっていくわけですね。

したがって、以下の関係性が成り立ちます。

<システム>が複雑になるなら、象徴の意味は具体的になる。

意味が具体的になると、占断をする際にイメージの連想もやりやすくなるのですが、
具体的になりすぎると、意味にイメージが引っ張られ、連想の自由度が下がります。
一応補足しとくと、抽象的すぎると、占断をする際のイメージの連想はやりにくくなるってことです。

また、占いの体系によっては、複数の象徴体系を合体させてしまう荒技もあります。

どうするかというと、ある象徴体系のAは、別の象徴のaと同じであるって結びつけていって、
A=a=1、B=b=2、・・・、とかやりだすんですな。
そうすると、Aの意味に、aと1の意味を加味して考える事ができるようになるわけです。

よく知られた例だと、タロットですね。
あのイラストの紙束体系と占星術の象徴体系を結びつけて考えるってのは割と有名かなと。

その結果、象徴体系の簡単さをある程度保ったまま、象徴の意味を具体的にイメージすることもできるようになるわけですね。

o0(最悪無関係っぽい部分は見なかった事にもできるんで、ズルいんだよなー。

<メソッド>の複雑さ

手順に複雑も何もあるんかー?という方は、現代っ子かなと思います。

占星術とか、手書きでホロスコープ作ろうとするとクソほど面倒くさいじゃないですか!

筮竹を使う易占も割と面倒ですよね?
コイン数回投げて卦を出すんじゃダメなんでしょうか?

本来、この辺の作業って、ボタン一つでできるわけじゃない、面倒臭いものなんです。

一方、コインフリップなんかは誰にもできそうって思われがちですよね?

結果を出すために複雑なことをする意味とは一体なんなのでしょうか?

個人的には、2通りの答えを考えています。

1つ目は、質問者に対して複雑なことができる頭いいぞアピールをすること。
信頼してよ〜という思いが形になったわけですね。

もう1つは、作業を通じた精神集中ですね。
良くも悪くも、時間をかけて作業ができるので、質問をじっくりと吟味してみたり、
複雑なことやるからこれは当たるぞーとバイアスをかけてみたり。

そう、手作りのホロスコープには血が通った人の温かみがあるのです・・・。
たぶん。

つまり、<メソッド>の複雑さは、術者と質問者の信頼を築き、術者のパフォーマンスを高めるために寄与するわけですね。

ですが、この現代においては、複雑な<メソッド>の占いもボタン一発で解決!気軽に結果を出せる簡単な<メソッド>に大変身を果たしています。
多くの人は複雑な<メソッド>で占いなんて、あえてやらないでしょう?

簡単な<メソッド>は、当然占いの参入障壁が低いです。
おかげで、誰でも簡単に占えるようになり、占い師は劇的に増加したと思っています。
良い時代です。

さて、このインスタントな現代で、
ボタン一発で結果の出せる元複雑な<メソッド>の占いと、
元々簡単な<メソッド>の占い、
何か差が出るんすかね?

<リザルト>の複雑さ

<リザルト>の複雑さは、占いの結果のパターン数です。

ゲームの謳い文句でよく出てくる、「組み合わせは無限大!」ってやつと同じようなもんだと思ってください。

占い結果のパターン数が増えると、まず最初に出てくる問題が、
パターンを全暗記して占断することが難しくなる!!
ってことですね。

そして、パターンが増えると、占断結果を具体的で詳細に出しやすくなります。
パターン数が少ないと、抽象的で曖昧な占断結果になりがちです。

この辺、<システム>の複雑さとちょっと似てますね。

その辺の違いをざっくり考えてみると、
<システム>の複雑さは、象徴の適切な意味を見つけ出すのに影響していましたが、
<リザルト>の複雑さは、占断で適切な状況や関係性を提示できるかって部分に影響してきます。

要は、<システム>は占断の言葉選びを、<リザルト>が占断の描写の精緻さを司るわけです。

<リザルト>が簡潔すぎると、描写が大雑把になり、
<リザルト>が複雑すぎると、描写が細かすぎる
ってわけです。

自分に合った複雑さ

結局、複雑さとどう付き合っていけばいいのかというと、
自分の長所を生かせる、欠点をフォローできるように複雑さをコントロールしてやるのです。

そうすると、ググッと占いがやりやすくなるはずです。(綾羽理論的には)

さて、具体的には、<システム>と<リザルト>の複雑さを調節してみましょう。

これまでの話をまとめるとこんな感じ。

<システム>が簡潔=用語が抽象的になる
<システム>が複雑=用語が具体的になる
<リザルト>が簡潔=描写が抽象的になる
<リザルト>が複雑=描写が具体的になる

次のようにイメージしてみると、もっと特徴が掴みやすくなるかもしれません。

抽象的になればなるほど、広範囲攻撃になってダメージが低くなる。
具体的になればなるほど、攻撃範囲が狭くなってダメージが高くなる。

したがって、素の攻撃力が高い人は抽象的な攻撃手段を選べば良いわけですね。
それはどんな人かというと、こんな人。

<システム>が簡潔=用語が抽象的になる→連想力が強い人(不思議ちゃん)向け
<リザルト>が簡潔=描写が抽象的になる→観察力が強い人(エスパー)向け

抽象的な用語や描写の中から、自分だけの答えを見つけて言葉を補う能力がある人向けです。
ぶっちゃけ、上級者向けですが、ここ目指さないとダメなんではという気持ち。

んじゃ逆に、具体的な攻撃手段を選ぶ人は?っていうと、その逆です。

<システム>が複雑=用語が具体的になる→連想力が弱い人向け
<リザルト>が複雑=描写が具体的になる→観察力が弱い人向け

とはいえ、もうちょっとポジティブに表現しますとこうなります。
一点特化な高ダメージを叩き込むために、広い範囲をカバーできる視野の広さを持つ人?みたいな?

<システム>が複雑=用語が具体的になる→共感力が強い人(コミュ力お化け)向け。
<リザルト>が複雑=描写が具体的になる→想像力が強い人(オタク)向け。

具体的な用語や表現を、相手にピンポイントにぶつけることができる怖い人ですね。
あるいは、具体的な用語や表現をもとに相手を誘導して答えを見つけさせることができる人向けです。

抽象型術士が絞り込んで掘り下げるバランスタイプなら、
具体型術士は、ピンポイントを打ち抜くスナイパータイプか、膨らませて思い当たらせるサポートタイプといった感じでしょうか。

この辺りが噛み合ってない場合は、
複雑な<システム>や<リザルト>が足枷になって、自由な連想や想像を働かせることができなかったり、
<システム>や<リザルト>が簡潔すぎて、フワフワしたコミュニケーションだけで終わっちゃったりする事になります。

まぁ、上記以外にも、好みや信条で複雑さを決めるのもいいと思います。

実際、どうやって調整するのかといえば、
<システム>は、使う象徴の数を増減させてみる
<リザルト>は、占断に使う要素の数を増減させてみる
といった感じ。

タロットを例にとれば、
<システム>:マイナーアルカナの使用の有無
<リザルト>:カードをめくる枚数を増減させる
とかそんな感じ。

一度、ガッツリ弄るって試してみると楽しいと思います。

「あ、この辺で要素を認識できる限界が来るなー」
とか、
「流石に象徴の分類が淡白すぎて何もわからん」
とか。

要は、占いの特徴と自分の特徴とでどうやって調和をとるか、なんですよね。
まぁそれが難しいのですけどね。

それではまた!
アディオス・アミーゴ!

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