レベルアップ志向と難関の形式化

ハローハローこんにちわ。

今回も占いの形態の話に絡めて考えてみたいなと思ってます。

ページを切り替えるのも面倒でしょうし、ざっくりと前回までのおさらいをしましょう。

発見・再発見レベルの占い
需要:質問者が結果を求める
特徴:独自性が高く具体的
占い師対質問者:双方向的
占い師対占い師:一方向的
占い師ペルソナ:占うことが好きで行動重視
コミュニティタイプ:親近感のあるアイドルのファンクラブ
適正学習形式:実践練習
共有レベルの占い
需要:質問者が結果を求める
特徴:独自性が高く抽象的
占い師対質問者:双方向的
占い師対占い師:双方向的
占い師ペルソナ:占うことが好きで感覚重視
コミュニティタイプ:頼れるインフルエンサー達とフォロワー
適正学習形式:グループ演習
形式化レベルの占い
需要:占い師が理論を求める
特徴:一般性が高く抽象的
占い師対質問者:一方向的
占い師対占い師:双方向的
占い師ペルソナ:占いの情報が好きで協調重視
コミュニティタイプ:噂好きで纏めたがりのおばちゃん達
適正学習形式:意見交換・発表会
複合化レベルの占い
需要:占い師が理論を求める
特徴:一般性が高く具体的
占い師対質問者:一方向的
占い師対占い師:一方向的
占い師ペルソナ:占いの情報が好きで思考重視
コミュニティタイプ:深読み好きなオタク達
適正学習形式:座学、独自研究

レベルアップ条件

さて、こんな具合にバッサリと区別していますが、
最初の記事でも言及してるように、実際にはこれらのレベルをグルグルと移り変わっていくのが普通です。

つまりこういうことです。

発見:タロット占いやってみた!

共有:私はこういう風に占ったんだけど、そっちはどんな?

形式化:みんなの話の共通点はコレだ!

複合化:この共通点ってもしかしてアレの事を表しているのかも!

再発見:アレを踏まえて占いをやってみた!

ところで、このサイクルの各レベルを移動するためには、それぞれ必要な条件があります。
無条件でレベルアップできる神の手や不思議な飴ちゃんがあったりするわけではないわけですね。

発見:タロット占いやってみた!
<LvUP条件:存在を体験する>

共有:私はこういう風に占ったんだけど、そっちはどんな?
<LvUP条件:存在を共有する>

形式化:みんなの話を一言でまとめるとコレだ!
<LvUP条件:法則を共有する>

複合化:コレってもしかしてアレの事を表しているのかも!
<LvUP条件:法則の理解を深める>

再発見:アレを踏まえて占いをやってみた!
<LvUP条件:存在を体験する>

だいたいこんな感じですね。

占いの本の役割

例えば、そうですね。
占いの本を読んでるときに、どこをよく読んでいるのかを思い出してください。

やり方の部分→発見レベル
具体的な意味や占断例→共有レベル
各種一般的な意味→形式化レベル
直接占いに関係ない部分(歴史とか他の占術との対応とか)→複合化レベル

これでおおよその自分のいるレベル帯が判明しますよね?

ところで、座学(読書)が有効なのは複合化レベルだというのは最初にこっそり示しました。
要は、占い知識0から、まずは複合化レベルに入ることで、
自分の中にあったノン占い知識と占い知識が結びつく複合化を行うわけですね。

まぁ、占いを実践するための方法の文章をインプットして、自分の理解できる手順に変換してからじゃないと、実践には移れないわけです。

なので、占いをスタートするルートは、現代では大抵の場合以下の3種になると考えられます。

複合化スタートルート:本を読んで独学ではじめる。
発見スタート:ある日、世界の真実に気づく
共有スタート:占い師に手取り足取り教えてもらいながらはじめる。

形式化スタートは結構難しいですよね。
占い師対占い師コミュニティになんで非占い師おるねんみたいな。

さて、そうやってスタートした占いスキルの獲得クエストですが、
一番難易度の高いステージは形式化レベルです。

僕のみてる感じだと、共有レベルで獲得した無数の経験談の共通点を血眼になって探している人が多いんですが、
このレベルで求められているのは経験談の重なり合った点を見つけることではなく、
経験談を包括する概念の発見です。

そのためには自分の見解を発表して有識者にボコボコにされる必要があるわけですが、
占い界隈、そういうことしない優しみ?がありません?
あと、反論は人それぞれみたいな感じでスルーする風習とか。

そういった優しみ?が産むのは、例えばこんな結果です。

ケース1
共通“点”が見つからない・・・。(形式化レベル突破に挑戦、失敗)
この占いは当たらないのじゃ・・・。(責任転嫁)
自分の知識を駆使して当たるように作り直すのじゃ・・・。(複合化レベルからリスタート)
ケース2
共通“点”を見つけた!(形式化レベルを突破したと誤解)
別の知識とも組み合わせられる!(誤解した状態で複合化レベルに侵入)
独自理論ができた!(本来の技術の本質から大きくズレていく)
ケース3
誰にも言ってないけど包括する概念を見つけた!(形式化レベルを突破したと誤解)
別の知識とも組み合わせられる!(誤解した状態で複合化レベルに侵入)
独自理論ができた!(本来の技術の本質から少しずつズレていく)

ケース1、何件もあるんですが、まぁ実例に関しては置いておきましょう。
現代的な視点に基づいてやり方を変えようって言ってるやつは全部此処に入れていいと思いますが、
新しい占いだと発案者はうまく回せることが多いような気もします。
(うまく回せてる人しか可視化されてない説もあるけど)

ケース2とケース3は似ているようでちょっと違います。

ケース2の場合は、共通“点”を基準に本質からズレていくため、マジカルバナナ式にズレていきます。
具体例としては、象徴の意味が昔と今とで大きく変化しているタイプのやつですね。
木星は拡大、土星は縮小とか。
(拡大と縮小は本来は満ちて欠ける月の象意でしょう)

ケース3の場合は、個人やコミュニティの偏見によって、少しずつズレていきます。
これはまだ健全?なズレ方ではありますが、さまざまな流派へと細かく分岐していくキッカケにもなります。
しかし、波長が〜とか、ハイアーセルフが〜とか、そういう方向にズレていきがちで、
だんだん問題の中心点がズレていく感じですね。

まぁ、占いってそもそも主観的な作業が中心になるので、経験談を集めて包括的概念を見つけて言語化するって難しいところですよね。

形式化レベルを攻略しよう

さて、形式化レベルでのアウトプットは、言語化された概念なわけですが、
要するに、占いで使う象徴の一般的な意味みたいなやつになりますよね。

どうしてそういう意味が出てくるのか、まで説明できるようになってるとさらに良い感じでしょう。

・・・ところで、それって、占いの本にすでに書いてない?

それを自分の言葉で説明できるようになると良いんじゃないでしょうか?
あるいは、まっさらな状態から、象徴の意味とかを自力でバリバリ書き出すとか。

その上で、他の占い師の見解と自分の見解とを冷静に比較する必要があります。

客観的な理論を形成するための議論の場みたいなものがなかなか無い分野なので、
自分達だけでやってると主観的にならざるを得ないぞという点を理解しておくのが良いと思います。

もちろん、このマガジンなんかも滅茶苦茶主観的だと自覚して、できるだけ客観的で抽象的な内容を取り扱おうと心掛けております(

まぁ、まずは古いテキストのコピペから脱却することかなと思います!

それではまた!

アディオス=アミーゴ!!

余談

そういえば、過去に似たような記事を書いてますね。

この頃と比べると考え方の枠組みが似てるようで、結構変化しているなぁとしみじみ。

こういう考え方の変化が可視化されるのも、日記の更新を続けた楽しさだなと思いました。

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