見たいように知りたいように

ハローハローこんにちわ!

今週こそは脳は低スペックだという話の続き。

とりあえず、前回は感覚器官から入力された情報は、大部分が捨てられるという話をしましたね。

今回は、大幅減量された情報がどうやって処理されていくのかという話に焦点を当ててみます。

情報の復号

まずはこの画像を見てみましょう。

画像1

これはカニッツィアの三角形とか呼ばれる図です。

真ん中に三角形があるように見えますよね?

さて、なんで三角形が見えるのでしょうか?

まず、図の中にある情報としては、∠みたいなやつと、一部が欠けた●だけです。

この情報が目というレンズを通過した後に、脳で処理されて、そこに描かれているものはなんなのかを認識します。

その際、∠が3つと、一部が欠けた●が3つという繊細な認識をせずに、
▽が1つと●が3つ、その上に△が乗っかっとるんやろと雑な推測をします。

その結果、無いはずの△があるかのように見えてしまうんですね。

さて、これが今回の話の肝。

脳は、入力された僅かな情報をもとに、もっともらしい形を推測して情報を補間してしまう性質があるんです。

視覚に限っていえば、

形状の推測

画像2

色や明るさの推測

画像3

動きの推測

画像4

なんかがあるとされています。

錯視とかは、これをうまいこと使っているわけですね。

文脈を読む理解のある脳くん

さて、これらの推測の中には自分の置かれている状況や行動に適する形で行われるものもあります。
要は、今の自分にとって最適な形になるように推測してくれる素敵機能なわけですね。

例えば、ルビンの杯といわれるこの画像は、注意の仕方によって向かい合った人の顔にも杯の形にも変化させることができますよね。

画像5

そして、隣に杯の画像を置くと杯として認識しやすくなりますよね?

こういった推測は視覚に限らず行われるわけですが、

・・・要するに、
どのようにソレを感じているかは、
そのようにソレを感じる状態にあるからなわけですね。

占い=乱数+直観

だと普段から言っているわけですが、
直観には「今の自分の状態」バイアスがかかっているわけです。

言葉を選ばずに言えば、
占い師がどのように占いを解釈して語ったかは、
占い師個人の視点から質問者がどのように見えているのかにも影響されているということです。

逆に、
質問者がどのように占いを解釈して受け入れるかは、
質問者がどのような状態にあるのかにも影響されるわけですね。

というあたりで今週は時間切れ。

それではまた!
アディオス=アミーゴ!!

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