ジオジオが高まってきたジオ?
ハローハローこんにちわ!
今回はジオマンシーの話の続きだよ。
ジオマンシーの歴史?
とりあえず、簡単に調べてわかることからスタートしてみましょう。
真偽はともかく、調べると簡単にわかる情報を元にざっくりと時間関係を整理してみましょう。
郭店一号墓から出てきた易の写本は、秦代(前900〜前200年代ごろ)らしい。
まず、最初にラテン語に翻訳されたジオマンシーのテキストはArs Geomantiaeだと言われています。
これは1100年代ごろになります。(翻訳者がそれくらいの時期の人なので)
まぁ、翻訳って言ってるので、アラビア系ジオマンシー(というかラムル)からジオマンシーへという流れでしょう。
アフリカにイファ(4タブレット占い)を伝わったのは1300年代ごろという説があるらしい。
マダガスカルのシキディは1500年代ごろに目撃された伝承があるらしい。
クマラク、ディロッガンはパッと出て来ず。
とはいえ、ディロッガンなどのタカラガイ占いは西アフリカおよび南米のアフリカ系の方々がよく使う占いなので、アメリカ大陸への進出で盛り上がってる1500年代という仮定でいいかもしれません。
まぁ何となくですが、アフリカ・南米系の二進数占いは、ジオマンシーよりも後期に出てきてる感がありますね。
実際、それらはジオマンシーのシンボルの名称と似通ってるのがあったりして、ジオマンシーから派生した占いとして扱われているのが現状です。
あと、中東圏はミミズ文字が読めなくて挫折したので許して欲しい。
したがって、ジオマンシーの派生経路は単純に考えても以下のように捉えて問題ないかなと。
中国(易)めっちゃ昔
⇅?関係性不明
中東(アラビア系ジオマンシー)
↓12世紀
ヨーロッパ(ジオマンシー)
↓14世紀
アフリカ(イファ系)
↓16世紀
アメリカ(ディロッガン系)
さて、ここで気になったのは、Ars Geomantiaeです。
ぶっちゃけた話、Ars Geomantiaeではシールドチャートを含めて、ほぼ現代と同じ内容のジオマンシーの方法が記載されています。
・・・同じような内容しか書いてないせいで、例えば、シンボルが名付けられた経緯も記載されてないんですよね。
つまり、過程をすっ飛ばして、結論だけ書いてあるの。
そんなのってあり??
シンボルは何を意味している?
さて、例えば、ジオマンシーの四大元素対応。
元素のオンオフとあのシンボルとが関連づけられていることは多いのですが、
果たして元素のオンオフ「から」シンボルが生まれたのか?という点に関してはかなり疑問が残ります。
「アクウィシショ」と「アルブス」という二つのシンボルは、それぞれ「上向きのカップ」と「上向きのグラス」という似たような水を容れるものに関連づけられていますが、
水に対応すると言われている下から2段目は一致しません。
まぁ、ぶっちゃけ、ジオマンシーのシンボルというのは、あの形の見た目の形状を元にして命名されているんですよね。
それ以外の対応系に関しては、占いあるあるの後付け設定です。
こうした素朴な観念の連鎖によって生み出されている以上、
個人的には、
あのドットで形成されているシンボル自体も素朴に生み出されたものではないか?
という疑問が浮かびます。
いや、そもそも、あのシンボルはどうやって生み出されたんすか??
中東・・・インド〜アラビアのあたりで生まれ得るんすか??
ジオマンシーの起源を追え!!
さて、ここでヒントになりそうなのが
・二進数的な表現である
・必ず4段ある
・縦向きに組まれた記号である
という3点です。
まず、二進数的な表現であるという点。
ジオマンシーのシンボルは、一段の中に3つ以上のドットが現れることはないんですよね。
そして、4桁の二進数を網羅的に表しているんですよね。
最後に、アラビア・インド系の数字(1111)やギリシャ・ローマ系の数字(IIII )みたいに横向きに組まれたものじゃないんですよね。
個人的にはエジプト文明やインダス文明の数字やマヤ文明の数字が似てる感じするかなと。
でも、いずれも二進数的な表現にはならないんですよね。
エジプト・インダス系の数字は、10で一区切りにするために見映えの良い形に組んでる感じで、
最終的には横向きに組んでいきますし、
マヤ文明の方は、5で一区切り。(あと、文明圏遠い)
そして、当たり前の話ですが、必ず4段あるみたいなことはないんですよね。
(0001とかの「0」書く理由無いし)
というわけで、数字からの派生で生まれた記号説はかなり薄いかなって。
文字からの派生に関しても縦に組まれてるせいで薄い感じがします。
そもそもシステマティックな記号なので、自然の観察から生まれた説も無理があるような・・・。
・・・という感じで考えた時に、あのシンボルが生まれる可能性、あるんですよ・・・。
易ローカライズ説
易の卦が変形した形がジオマンシーのシンボルだって話なら納得がいくぞ?
前提条件として、易はジオマンシーよりも早くに成立していそうという推測が必要なんですが、
まぁ、成立時期の誤差が1000年以上はありそうですし、そうなんじゃね?(雑
さて、初めから完成されたシステムが産まれている場合、何処かから輸入してきたシステムのローカライズ版なことは結構あると思います。
古代日本の漢文のシステムは日本的特色はあれど、基本的には中国の漢文のシステムを輸入したものだったりするような感じですね。
そんな感じで、易のシステムがそのまま中東でローカライズされた説というのは無いだろうか?
シンボルの形状以外にも、シールドチャートと、八卦の生成図の形状はとても似てますよね。
また、シンボルの形状からの素朴な連想で読むのは、象数易的な読み方に近い発想に思えます。
話が変わりますが、そういえばイルクビティグ(Irk Bitig)という占いの書がトルコにありました。
800年代ごろの本なんですが、4面ダイスを3回振って(例えば4−2−1とか3−1−2とか)、対応する項目を読み上げるおみくじ形式の占い本です。
4面ダイスを3回ですから、64通りのパターンがあってですね?
お察しの通り、易経の64卦の影響を受けていると目されている書物です。
いくつかの項目で似たようなシチュエーションが描かれていますが、文化に合わせてローカライズされてたりもするようです。
ちなみに、このテキスト、突厥文字・ターキッシュルーンという文字で書かれてるせいで、
さらにややこしい問題・・・突厥文字とルーン文字の関係の謎も浮上するというか、
ルーン文字もどきがババーンって目に入ってきて、中身はおみくじ型の易みたいなことされると、量産されてる安い占いに見えて目が滑るという不具合が・・・。
さて、イルクビティグが何やねんという話に戻ると、800年代ごろには易はトルコに伝わってローカライズされてるんですよね。
中国は中東のペルシャ周辺とシルクロードルート、モンゴルルート、インド洋航海ルートと、割といろんな手段で交易してるので、易が中東まで伝わらんこともないわけです。
ただし、イルクビティグの方は卦の形状は無関係なんすよね。
んじゃ、逆に、形状がローカライズされるパターンでジオマンシーが生まれるって可能性があっても良いのでは??
ちなみに、イルクビティグの内容と、四進数占いクマラクの特殊配列との間にも類似性があるんですよね。
そう考えると、易とジオマンシーの中間形態としてのクマラクという可能性も無くは無い・・・?
クマラク、割と易に近い形だしね。
この辺は目下調査中なのでひっくり返るかもです。情報募集中。
まぁ、推測の域を出ないですが、中東で自然発生した占いというよりも、易のローカライズ版と見なす方が確率は高いかなと思ってます。
ローカライズのためとはいえ、易の64卦という6段組の記号が、ジオマンシーの4段組の記号へと変貌を遂げるってのはありうるんでしょうか?
例えば、イルクビティグでは、六十四卦を4面ダイスを3つで導出するように変形がなされていました。
ですが、六十四卦の構造的には、八卦を上と下に重ねてますよね?
コレに基づいて、4面ダイスを上下に割り振って導出するとかは?
それはちょっと無理がある気がしますが、4をキーにして考えるきっかけ自体はあったようなので、
2段組の記号(1〜4)を二つ重ねて、4段組の記号にする可能性はあるなと思ってます。
まぁ、何にせよ、中東のあたりで中間形態に近い文化見つかってほしいーーーー。
さて、長くなってきたので今回はこの辺で結論!
ジオマンシーは易!
それではまた!
アディオス!アミーゴ!!
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