新しさって何だ?

ハローハローこんにちわ。

さっそく更新を落とした綾羽光陰です。

なんでそんなことに・・・といえば、
基本的にはこのnoteは占いのお店での待機時間にお客さんこねーと言いながら書いてるんですが、
ちょうど先週は占いの講座をやってて、待機時間が無かったからですね。

さて、今回の話題は「新しい」の話。

新しい占い

新規性、斬新さ。
社会の中で自分を売り出そうとすると、こういうのを求められること多いですよね。

でも「新しい」とは一体なんなんですかね?

ちょっと辞書を引いてみると、今回の文脈だとこの辺が適切な定義でしょう。

A:以前のものと違っていること
B:進歩的であること

占いという技術に関していえば、「今までに無かった占い!」だとか「当たりやすい、扱いやすくなった占い!」だとか、そんな感じでしょう。

Aのほうはわかりやすいですね。
誰もやってない占いを作ればいいわけです。
できるもんならな!ってレベルで世の中にはたくさんの占いが存在していて、
ありとあらゆるものを使った占いが存在しているわけですが・・・。

一方で、Bの進歩的であるってのは、ちょっと人によって解釈が分かれそうな言葉です。
もうちょっと詳しく定義しておきましょう。

進歩的=
既存のものの組み合わせや置き換えじゃないか、
組み合わせや置き換えだが、予想以上に効果がある。

ってな感じです。

占いの場合は、組み合わせたらすごい効果出るけど?のパターンの方で攻めていくんじゃないでしょうか?

占星術と何か、易と何か、みたいなのはめちゃくちゃポピュラーですし、
もっといっちゃえば、「空間をエリア分けして意味をもたせるやり方(空間象徴性)」と何か、「数字の象徴性」と何か、みたいにざっくりした組み合わせは、
手垢がつきまくってるレベルでみんなやってきてますから・・・。

あ、いつものパターンね。おつおつ。進歩性はないね。
という感じになるわけです。

だから、この組み合わせをすると、こんなメリットがあるぞ!って主張していくのがやっぱり良いよね。

予想以上の効果ってのが、どんな効果なのかにもよるでしょうが・・・。
動物占いとか、四柱推命と可愛いイラストを組み合わせたら、親しみやすくなった!とかですし。

そんなわけで、新しい占いを生み出すってのは、

・今までに影も形も存在していなかった占いを生み落とす
・誰も考え付かなそうな組み合わせの占い方を考える
・なんかすごい効果の出る組み合わせを考える

の3パターンのどれかになりそうです。

立ち塞がるアリストテレス

そういう感じで「新しい」とは何なのかってのを突き詰めていくと、

・なにを使って占うのか
・なにに関連づけて占うのか
・どんな方法で占うのか

この3つの視点に収束していきます。

つまり、「道具」、「題材・象徴体系」、「技法」ですね。
これらのいずれかが既存のものと違っていれば、「新しい」が生まれてくるわけです。

やあ (´・ω・`)
ようこそ、アリストテレスのバーボンハウスへ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「また」なんだ。済まない。
それ、詩学で書いてるんだ。

うす。
アリストテレスのジジイの詩学では、こんな感じでまとめられてました。

異なった媒体によって、異なった対象を、異なった方法で、再現することから、悲劇や叙事詩や舞踊歌や音楽などの個別的な種類が生じる。

要するに、

・どんなものを通じて再現するのか(媒体)
・どんなことを再現するのか(対象)
・どの様にして再現するのか(方法)

これのどれか一つでも違っていたら別もんやぞと。
この、「再現する」の部分をとっかえれば、いろんな「新しさ」に適応できますよね?

それを踏まえてもう少し検討してみましょう。

道具や媒体

なにを使って占うの〜ってのは、タロットだったり手相だったり誕生日だったり色々ですね。
変なものに注目すれば、それだけで他の占いとは差別化できそうです。

可能性は無限にありますね。

題材・象徴体系や対象

これは、道具をなにに見立てるのか〜、なにを適用するのか〜って話です。
よくあるのが、後天定位盤ペタ〜とか、占星術の惑星の特徴ペタ〜とか。

象徴体系を無限に生み出せれば、無限の選択肢が手に入って、無限に新しい占いを生み出せますけど・・・
でも、大抵の人は人気のある使い慣れた象徴体系使いますよね??

技法や方法・・・?

どんなやり方で占うのかってのもやり方自体は無限にあります。
どこに注目するだとか、どんな風にして道具を操作するだとか。

「この題材ならこう!」みたいな、伝統的な技法やパターンが存在してます。
大抵の場合は、題材との相性が良いのでみんなが好んで使ってるってケースが多い印象。

っていうか、ウケなかったやり方は闇に葬られていったのだ・・・。
(例:紙に自分の名前の形に穴を開けて、天体観測して、目についた星を使って占う)

さてさて、こうやって書き出してみると、「全く新しい占星術!」とか言い出すと、

ホロスコープを見て〜→変更できない
占星術の象徴体系で〜→基本的には変更できない
こんな風にして〜→いくらでも変更できる

ということになって、メジャーなやり方を軸に細かい技法が星の数ほど生まれまくるわけですね。

んじゃ、何でそんな技法を生み出すのかといえば、既存のやり方に不満があるからです。

例えば、よく当たる新しい技法がなぜ生まれるのかといえば、既存のやり方だと当たらないからですね。

さて、過去の記事では僕はこんな風にいってました

占いって、基本的には当たらないんだと思うんですよ。
それを、術師が無理やり当ててるんですよ。

既存のやり方だと当たらないってのは、術師に当てる技量がそもそも無いんですよね。

本来的に当てる能力(直観)を持っているのに、
既存手法では当てることができなかった。
でも、新技法では直観を発揮できる様になった。

既存手法では、知識と経験と理解による素早い判断が出来ないのに、
新技法では、知識と経験と理解による素早い判断が出来る。

つまるところ、この手の人って、既存手法を教科書通りに丸暗記して、自分で判断や解釈をせずに定型文を読み上げるタイプの人なんですよね。

新手法だと、丸暗記してる教科書が無いので、自分で解釈を考えないといけなる都合、当たる様になってるんですよ。

思考のバイアスをランダムな要素からの連想で解除してやるのが占い正体だという話を何度もしてますが、
占いを定式化しすぎたせいで、ランダムな要素を再度ランダムに変換してやらないとバイアスが解除できなくなってるわけですね。

それ、何のために生み出された技術なんですか???
何でその技術を生み出す必要があったんですか????

こういう部分、ちょっと気にしていただけると、複雑化する一方の占い技術のブレーキになってくれるかもしれません。

それではまた!

アディオス・アミーゴ!


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