トランスと乱数

ハローハローこんにちわ。

今回は「占い=乱数+直観」って構造式を元に、色々思索をすすめていくよ。

おさらい

「占い=乱数+直観」ってのは、この記事をざっくり読んでみてね(

せっかちな方向けに簡単にまとめると、

乱数によって、占い師のバイアスを外して、新たな視点を提供し(発散)、
直観によって、質問に対する適切な助言へとまとめあげる(収束)

ということを言いたい構造式だってことを前提として認識しとけば大丈夫です。

ちょっと抽象的な用語で構成された式ですし、
これらの要素は、【占い】、【乱数】、【直観】って区別して表記しますね。

乱数部と直観部とを有する占術装置であって……

実際のところ、【乱数】とか【直観】とか言われてもわかんねーよという人もいるかなと思うので、
ちょっと物質的な世界から話を進めましょう。

我々の世界において知覚できるレベルでは、以下のようになります。

【占い】=占いのサービス、占うという行為全体
【乱数】=占いの道具、システム
【直観】=人間の脳味噌

もっと具体的にするなら、

【占い】=タロット占いサービス
【乱数】=タロットカードとその扱い方
【直観】=占い師の脳味噌

こんな感じかな?

【占い】や【直観】に関しては、みんな大体わかると思うんですよね。

一番わからないのは、多分【乱数】じゃないでしょうか?

【乱数】は、入力から予測不可能な要素を出力する機能を担当しています。
(完全に予測不可能じゃなくても、パッと予想ができないくらいのレベルも含んでます)

タロットカードは、シャッフルしたカード束(入力)から一番上のカード(出力)は予想つかないですし、
占星術のホロスコープも、時刻(入力)を聞いただけではすぐに星の位置関係の全体像(出力)は掴めないでしょう。

全ての占いには、どんな結果が出てくるかわからないという【乱数】の機能が必ず存在しています。
少なくとも、毎回同じことを言う占い師さんでも、【乱数】の機能が存在するかのように見せかけるようにするでしょう。

ぶっちゃけた話、占術のやり方・作法というのは、
【乱数】がどういう仕組みで動作するのか、
どういう法則で予測不能な値を出すのか、
という部分のみが重要で、それ以外の要素はただの装飾品、アクセサリーに過ぎません。

その【乱数】の動作の正しさを保証する、つまり信じさせるために、
様々な信仰体系から用語やら計算式やら作法を借りているに過ぎません。

占いの正体は神様の皮をかぶったサイコロってわけですね。

【乱数】=発散

「えっ……、じゃあ占いとか確率論じゃん」

って話も何度目かわからないのですが、
【乱数】は、新しい視点を与えるきっかけに過ぎません。

占いを当てるのに必要になってくるのは【直観】の方です。

この【直観】君は、入力からなんとなく出力が予想がつくのが特徴です。

基本的には、人間の思考や意志に基づく判断が【直観】の中身になっているので、
主観的で画一的な出力になりがちなんですよね。

とはいえ、この【直観】君は日常生活における我々の友達です。
普段から意識せずとも、僕らは【直観】で判断を下しながら生活をしているんですよね。

うまいこと日常生活を送れているなら何も問題はないわけですが、
【直観】だけで問題に対処しようとして失敗すると、ちょっと問題が起こることもあります。

【直観】君は同じ入力に対しては同じ出力が出ちゃうわけで、
思考が凝り固まってフリーズってパターンもしばしば発生するわけです。

そんな時の対処方法はといえば、少なくとも失敗した時と同じことをやらないことですよね?
新しいことを試してみる他ないのです。

つまり、【直観】君にいつもと違った判断材料を与えてみるわけです。

そこで活躍するのが【乱数】なわけですね。

自分の主観的に選んだわけではない、異物の判断材料を入れることで、
いつもと違った判断を試みるわけです。

擬似的な客観性の構築とも言えるかもしれないですね。

そうだ、お酒を飲もう

いつもクールな【直観】君の、レアな表情が見たいから【乱数】を使う。

つまりはそれだけなんですよね。

そこで酒である。

ぶっちゃけた話、いつもと違う精神状態に持っていって理論構築をさせれば、【乱数】と【直観】のいずれも自分の中で完結させることが可能ではないでしょうか?

例えば、トランス状態に入って神霊とコミュニケーションをとるような手法って、
実質、【乱数】を脳内で処理してる【占い】と言っても過言ではないのではないでしょうか?

【乱数】としての道具を使わない神託系占いですね。

シャーマンが変成意識を形成するのに使うものといえば、

そう、酒ですね?

まぁ、酒だけではないので、よく使われるものをとりあえず列挙してみましょうか。

・酒(脳機能の麻痺)
・麻薬(幻覚物質)
・タバコや煙(酸欠)
・大音量の低音を出す楽器(音声情報の遮断と単調な音)
・単調で単純な音で構成された歌(反復と呼吸と単調な音)
・回転する踊り(継続的な運動)
・篝火やサウナ(熱による体温向上と発汗)
・焚き火や松明の光(明滅し揺らめく光)

大体こんな感じでしょうか?

この辺を適当に組み合わせれば、トランス状態に突入して効果的に自分の中に【乱数】機能を作り出すことができるわけですね。
そうすれば、【乱数】の化身が、頭の中に降臨することになるわけです。

つまり、
このクソ暑い中で長距離歩いてクタクタになって帰宅したなら、
部屋の電気を消してマッドマックスを爆音で流しながら酒とタバコを決めて雄叫びをあげて踊り狂えば、





わけですね?

失礼、取り乱しました。

o0(単純にマッドマックスの爆音応援上映会やってる会場まで歩いて行けばいいだけではありますね。

つまり、【占い】とは【乱数】と【直観】の要素が揃っていさえすれば良いわけです。
したがって、【占い】という行為において、道具の違いや宗教観の違いなんかは、単純に【乱数】の機能をどんな形で実装したか貴賎はないと思うわけです。

個人ごとの扱いやすさの差異は出るので、好き嫌いも出ると思いますけどね。

ただ、まぁ、手順が複雑な占いって、
【乱数】の内部処理が複雑なわけですよね。

内部処理が複雑ということは、
占いを行う際にそこそこ単調な作業が続いたり、
一方で技術・知識を要求される作業が発生したりするはずで、
その作業を通じてトランスすることも織り込まれてたりしたんじゃないかなと思います。

そうでなくとも、作業と並行して、質問に対する答えを考えるとかもできてたわけですしね。

それをボタン一発でできるようになった現代で、
過去と同じ効果が期待できるかに関しては、
僕は疑問を持ってます。

この時代の変化による様式の変化に、どう対応すればよいのでしょうか?

答えは、そう。

酒です。
酒を飲みましょう。

それではまた!
アディオス・アミーゴ!

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